トヨタ・レーシングのクリスチアーノ・ダ・マッタが、スタートでエンジンストールし１１位の結果に沈んだハンガリーＧＰなどについて語った。
「ハンガリーＧＰにはがっかりだった。まずスタートで失敗してストールし、走り出す前からレースを台無しにしてしまった。ラウンチコントロール・ボタンを押すのがほんの少し早すぎたため、ジャンプスタートでペナルティなんてことにならないようブレーキをかけなければならず、そうこうするうちにエンジンが止まってしまったんだ。マーシャルがあっという間にピットまで押して運んでくれたんだが、１ラップ遅れになり、もうポイント獲得は無理だろうとすぐに悟ったよ」
「レース中、車の調子が本当に良かっただけに、さらに残念だった。路面にラバーがのってからは、バランスが良くなり、ピットインしてタイヤを新しくするたびに速くなった。実際あのレースの僕のベストラップは５番手のタイムだったんだ」
「レース中はハンドリングも週末を通して間違いなく最高の状態だった。金曜と土曜はかなりドライブしづらい程だったからね。金曜のプラクティスの最初の１時間は、僕はまだトラックを覚えるのに必死で、それほど攻めることもできなかったが、いずれにしろひどいアンダーステアだった。路面が本当に砂だらけで、セットアップどころではなかった。レーシングライン上でさえ、車をいじることではなく路面がきれいになることでしかタイムが上がらなかった。まあそれは誰にとっても同じだったんだけどね」
「そういうわけで僕のハンガロリンクの第一印象はあまり良くなかった。Ｆ１カーには狭すぎると思うし、２速か３速でコーナリングするコーナーばかりなんだ。だが週末が進むにつれて僕の感想も変わっていったことは認めるよ。実際に走ってみると難しくてすごくチャレンジングなトラックだ」
「金曜午後の予選ラップは最初の２区間は問題なかったが、最後から２つ目のコーナーでスピンしてしまい、２０位まで後退する羽目になった。車は問題なくコーナーに進入したのに、曲がりきる途中で突然リヤエンドのコントロールを失うという、普段はありえないスピンで、正確に何が起きたのかはいまだに分からない。テレメトリーを見ても問題は見つからなかったが、今でも車に何か異変があったとしか思えない」
「土曜の午前中のプラクティスとウォームアップでも２〜３回スピンして、予選に影響した。クリーンラップがとれるよう慎重に、またそれまでのように激しく攻めずに走ることにした」
「ドライビングによってあと０．３秒は稼げたはずだし、セッションが進み、ラバーがさらにのってくれば、さらに同じくらいのタイムは縮められたと思う。予選セッションの後半に走った連中のアドバンテージはシーズン中ここが一番大きいくらいだろう。とにかく、もしすべてがうまくいっていれば、チームメイトのオリビエ・パニスと同じくらいのタイムが僕にも出せたし、それなりのレースリザルトにつながったと思う」
「カレンダーにはハンガリーの後にまた３週間のインターバルがあるが、今回はテストができるから、ハンガリーＧＰ前の休暇みたいにブラジルに帰るチャンスは今度はない。それにしてもこの休暇は良かったよ！ まるまる２週間も地元の街ベロ・ホリゾンテで過ごすなんてここ３年間で初めてで、とにかくすばらしい休暇になった。そういうわけで今週は僕はモナコでトレーニングをしたりして落ち着いて過ごし、来週はモンツァ・テストをして、９月１４日のイタリアＧＰに備える。車はなんとしてもモンツァで改善して、前のようなポイント獲得の波にまた乗らないとね」
「ハンガリーの結果にはがっかり」とダ・マッタ
