F1速報

  • 会員登録
  • ログイン

ベッテル「ガードレールが壊れるべきではない」と主張。クラッシュ映像を繰り返し放送したことにも苦言

2020年12月2日

 フェラーリのセバスチャン・ベッテルは、F1第15戦バーレーンGP序盤にロマン・グロージャン(ハース)の大事故が起きた際、トラックサイドのアームコ社のバリアが果たした役割を批判しており、また事故直後のメディアの報道にも不満を持っている。


 グロージャンは決勝レースの1周目に3コーナーでダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)に接触した後、トラック右手側のバリアに衝突。その衝撃でマシンはふたつに裂け、漏れ出した燃料が発火した。


 火が消えた後の現場のビデオ映像を見ると、ハースのマシンはガードレールの間に大きな穴を開けていることが分かった。つまりグロージャンの命は、コクピット保護システムのヘイローおよびサバイバルセルによってほぼ確実に守られたことになる。


 グロージャンはマーシャルやメディカルチームの助けによって、マシンから脱出して炎から逃れることができた。その後3日寛に渡って入院し、奇跡的に軽傷ですんだ怪我の治療を受け、12月2日(水)に退院。今後も両手のやけどの治療を継続するという。

ロマン・グロージャン(ハース)
2020年F1第15戦バーレーンGP 激しく炎上するロマン・グロージャン(ハース)のマシン


 ベッテルはレース終了後、『Sky Sports F1』に「僕はそうしたくなかったので、あの映像を多くは見ていないが、一番重要なことは彼が脱出できたことだ」と語った。


「最初は(何が起きたのか)分からなかった。そしてはっきりと炎を見た。その後、彼が脱出できたのか何度も尋ねたが、彼ら(チーム)は分からないと言った。胸騒ぎがしたよ」


「僕がマシンを降りた後、彼が無事だということが分かった。それがこの日の一番重要なメッセージだ。彼ができるだけ良い状態であることを願っている。彼がどのようにして脱出できたのかは分からない。マシンはすぐに火に包まれたようだからね」


「なぜマシンがすぐに発火したのだろう。ガードレールが原因かもしれない。把握すべきことは多いと思う」


「ガードレールがあのように壊れるべきではないことは明らかだ。あれは起きるべきではなかったことだ。ガードレールはマシンをそらせるためにあそこにあるんだ。なぜそうならなかったのか分からない」


「過去に比べてマシンがより安全なものになっていたのはよかった。でもガードレールが壊れるべきではないし、マシンもあのように出火するべきではないんだ」


「あそこで何が起きたのか分からないよ。今の時点で話すのは難しいと思う。一番重要なことは、彼が無事だったことであるのは明らかだ」

■クラッシュ映像が繰り返し放送されたことにも疑問

 ベッテルはまた、グロージャンの無事が確認された後に、パドックで事故の生々しい映像が流れていたことを良く思っていない。


「人はこういうものを見るのが好きなのかもしれない。そうでもなければディレクターだか関係者が何度も何度も映像を流すことはしないだろう」


「みんなクラッシュなんかが好きなんだ。でも彼らは僕たちドライバーがステアリングを握っていることを忘れているのかもしれない」


「これがショーの一部だと言うこともできるかもしれないが、それが僕が失望している理由で、あの映像を見過ぎないようにしているんだ」

2020年F1第15戦バーレーンGP 決勝赤旗中のセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
2020年F1第15戦バーレーンGP 決勝赤旗中のセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)


 ベッテル自身はレース序盤、グロージャンの事故による長いレッドフラッグ導入の前後に2回インシデントに巻き込まれたため、マシンの性能が落ちてペースを発揮できず、13位でレースを終えた。


「調子を戻すのは簡単ではなかった。でも1週間待つよりも、すぐにでも戻る方が良いのではないかと思う」


 ベッテルのチームメイトのシャルル・ルクレールは10位でフィニッシュしてポイントを獲得したが、レース後に彼が一番に考えたことはやはりグロージャンの事故のことだったという。


「事故を目の当たりにし、すぐに無線で確認した。僕はとても心配していた」とルクレールは認めた。


「もちろん、僕はロマンが無事だという良い知らせを聞きたかったんだ。そしてターン9にたどり着いたが、まだ続報がなかった。僕にはまだ炎が見えていたから、本当に心配していた」


「でも幸運なことに彼は大丈夫のようだね。彼の体調がどうなのかは分からないけれど、彼がマシンから脱出できてよかった」


「すごいことだよ。あのクラッシュを見たら、彼がマシンから出てこられるのか考え難いものがある。だから安全を確保しようとしていたスタッフたちは素晴らしいことをしたね」

セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
2020年F1第15戦バーレーンGP セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)



この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(autosport web)


レース

11/22(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
11/23(日) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
11/24(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※ラスベガスGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン403
2位ランド・ノリス340
3位シャルル・ルクレール319
4位オスカー・ピアストリ268
5位カルロス・サインツ259
6位ジョージ・ラッセル217
7位ルイス・ハミルトン208
8位セルジオ・ペレス152
9位フェルナンド・アロンソ63
10位ニコ・ヒュルケンベルグ35

チームランキング

※ラスベガスGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム608
2位スクーデリア・フェラーリ584
3位オラクル・レッドブル・レーシング555
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム425
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム86
6位マネーグラム・ハースF1チーム50
7位BWTアルピーヌF1チーム49
8位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム46
9位ウイリアムズ・レーシング17
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第19戦アメリカGP 10/20
第20戦メキシコシティGP 10/27
第21戦サンパウロGP 11/3
第22戦ラスベガスGP 11/23
第23戦カタールGP 12/1
  • 最新刊
  • F1速報

    Rd19 アメリカ&Rd20 メキシコ&Rd21 ブラジルGP号