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万全の事前準備で初日から好調。SC明けにすべてを完璧にこなしたチームとクビアト/ホンダ本橋CEインタビュー
2020年11月6日
アルファタウリ・ホンダの地元レースというべき、第13戦エミリア・ロマーニャGP。予選ではピエール・ガスリーが4番手、ダニール・クビアトが8番手と、今季のベストグリッドを獲得した。レースではラジエターからの水漏れでガスリーが早々に戦線離脱したものの、クビアトが4位入賞と大健闘した。
「車体、パワーユニットともに、事前準備をしっかりできたことが大きかった」と、ホンダの本橋正充チーフエンジニアは分析する。それと同時に、素晴らしい結果を出し続けるガスリーの、好調の秘密も語ってくれた。
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──今季初めて、ふたり揃ってQ3進出。なかでもガスリーが4番グリッド獲得と、予選終了までは完璧な週末でした。
本橋正充チーフエンジニア(以下、本橋CE):まったくです。予選ではマシンパッケージの潜在能力を、完璧に引き出せたと思っていました。
ところがレースでは、トラブルに見舞われてしまった。今回はアルファタウリのファクトリーから目と鼻の先のサーキットで開催されたレースでもあり、是非ともいい結果を出したかったんですけどね。残念でした。ただクビアトが頑張ってくれたので、そこは救いでした。
──レース終盤セーフティカー明けの3台ごぼう抜き、あれは素晴らしかったです。
本橋CE:はい。チームのソフトへのタイヤ交換も、いい判断でした。クビアトはその後も、安定した走りを続けてくれました。
SC明けの再スタートというのは、我々もチームも非常に気を使います。今回はタイヤやブレーキの温度も含めて、すべて完璧な形で管理できた。クビアトも、いいラインで入ってくれました。それらが合わさって、素晴らしいパフォーマンスを発揮できましたね。
──表彰台まで、もう一歩でした。
本橋CE:ええ。もっとプッシュし続けたかったのですが、ルノーも今速いですし。一歩届きませんでした。
──クビアトはここまで苦しいレースが続いていて、会見などの表情も去年よりちょっと暗くなっている印象です。その意味でも、うれしい4位だったでしょうね。
本橋CE:Q3進出も、ほぼ1年ぶりでしたしね。今週末は初日から乗れていたし、明るい表情を見せてくれてました。この調子で、残りのレースも頑張ってほしいです。
■好調のガスリーは「ポジティブなスパイラルに入っている」
──今回は2日間開催でしたが、初日から非常に好調でした。2日間だったにもかかわらずというべきか、あるいは2日間だったことがチームに有利に働いたのでしょうか。
本橋CE:事前準備がかなりうまくいったことは、間違いないですね。シミュレーションで合わせたセッティングが、本番でうまく乗ってくれたというか。
──2日間開催に対する準備が、他チームに比べて相対的にうまくいったと。
本橋CE:そうですね。それに加えて路面コンディションも良くて、振り回されることがなかった。天候も安定していましたので、方向性をうまく定めることができました。
──前戦ポルトガルGPでは路面グリップがないうえに、風に苦しめられました。
本橋CE:はい。予選から風向きが変わって、振り回されました。そこは大きな違いですね。路面温度が低いレースが何戦か続くなか、イモラに対してはチームもきっちり対応してきた。その成果も出たと思っています。
──6月に100km走行したことについては、ふたりのドライバーは特に大きなアドバンテージを得たわけではないと言っていました。PU側も、それは同様ですか?
本橋CE:そう思います。古いクルマでしたし、パワーユニット(PU)も最新仕様ではなかった。コースの感触は大雑把に掴めましたが、それがアドバンテージになってはいない。それよりも今年のクルマ、今年のPUでの準備がしっかりできたことの方が大きかったです。
──ガスリーは今回残念ながらリタイアしたものの、予選4番手。前戦ポルトガルの5位入賞は圧巻というべきレースでした。去年以上に好調な理由は、何でしょう? スイッチが入った感じですか?
本橋CE:スイッチ、ですか。どこにスイッチがあるかわからないですが(笑)、初日FP1の走り出しから、自分の乗り方、車のフィードバックをしっかり返してくれるようになりましたね。それに我々もきちんと応えると、いい感触の車になって、ガスリー本人がさらに気持ちよく乗れる。そういうポジティブなスパイラルに、今のガスリーは入っていると思いますね。
(取材・まとめ 柴田久仁夫)
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 403 |
2位 | ランド・ノリス | 340 |
3位 | シャルル・ルクレール | 319 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 268 |
5位 | カルロス・サインツ | 259 |
6位 | ジョージ・ラッセル | 217 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 208 |
8位 | セルジオ・ペレス | 152 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 63 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 35 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 608 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 584 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 555 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 425 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 86 |
6位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 50 |
7位 | BWTアルピーヌF1チーム | 49 |
8位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 46 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 17 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/23 |
第23戦 | カタールGP | 12/1 |