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ホンダF1田辺TD会見:「6月の走行は何らかのプラスになる」ニュルでの経験も踏まえて初の2日間開催へ臨む

2020年10月31日

 2006年以来、14年ぶりにグランプリコースに復帰したイモラ・サーキット。2日間開催というF1史上初の試みも話題だが、ホンダF1の田辺豊治テクニカルディレクターは「悪天候で初日走れなかったニュルブルグリンクで(2日間は)経験済み」と、対応に自信を見せた。


 一方でホンダ第2期、第3期を戦ってきた田辺TDにとって、イモラは「忘れがたい思い出が多々ある」サーキットでもある。ホンダドライバーだったアイルトン・セナの終焉の地を再訪した田辺TDは、事故現場付近に建つセナ像にもさっそく「挨拶してきた」のだった。


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──現行パワーユニット(PU)では初めてのサーキット、そして2日間開催も初フォーマットということになります。


田辺豊治テクニカルディレクター(以下、田辺TD):かなり忙しい週末になりそうです。ただニュルブルグリンクでは悪天候で2日間だけになりましたし、しかもフリー走行は1時間だけでした。その経験を踏まえて、コースコンディションへの最適化の手順など、最善を尽くしたいと思います。


──6月にアルファタウリがフィルミングで走っていますが、そのデータは参考になり得ますか。


田辺TD:今年の車で100km走っていますから、まったく参考にならないわけではない。おまけに事前にイモラを走れたのはアルファタウリだけで、その直後にここでの開催が決まって、合同テストの話も出たのですが、結局やらないことになった。その意味では幸運だったし、今週末の何らかのプラスになるでしょうね。


──全開率はかなり高そうですが、エネルギーマネージメントは難しそうですか?


田辺TD:その辺りは、実際に走ってからですね。


──ピエール・ガスリーのポルトガルでのトラブルは、バッテリーが燃えたように聞いています。


田辺TD:(バッテリーが)激しく損傷したのはわかっていますが、ダメージが大きく、まだ各部を確認中です。


──少なくとも、このESは使えない?


田辺TD:はい、そうです。

2020年F1第12戦ポルトガルGP 金曜FP2でトラブルに見舞われたピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
2020年F1第12戦ポルトガルGP 金曜FP2でトラブルに見舞われたピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)

■パワーサーキットのイモラで強さを発揮したホンダ第2期

──ポルトガルGP後のF1委員会に出席されたと思いますが、2022年以降のパワーユニットレギュレーションに関して、何か決まったことは?


田辺TD:まだ何も決まっていません。


──ということは引き続き、議論するということですか。


田辺TD:だと思います。


──田辺さん自身はイモラを何度も訪れてますが、思い出深いエピソードがありましたら教えてください。


田辺TD:ホンダ第2期、第3期に来ていましたが、いい思い出、悪い思い出、いろいろありました。第2期はパワーサーキットと言われるモンツァ、シルバーストン、そしてここイモラで、ホンダは非常に強さを発揮した。なのでイモラに来るのは、本当に楽しみでした。


 ただそのあと1週間のイモラテストが連続してあって、厳しいスケジュールでしたね。とはいえ1カ月近くイタリアに滞在しても、日本人スタッフの誰も「イタ飯に飽きた」とは言わなかった。それも、楽しい思い出です。


 そして第2期でイモラといえば、セナでした。我々が去ったあとですが、セナの事故が起こった場所でもあり、忘れがたい思い出が多々ありますね。


──セナ像は、見てきましたか?


田辺TD:はい。挨拶してきました。いまだにブラジル国旗とかセナの写真やTシャツがいっぱい飾ってあって、イタリア人ファンも集まっていましたね。セナ自身は相変わらず寂しそうな表情で背中を丸めて、コースを見つめていました。

2020年F1第13戦エミリア・ロマーニャGP イモラ・サーキットのアイルトン・セナ像
2020年F1第13戦エミリア・ロマーニャGP イモラ・サーキットのアイルトン・セナ像



(取材・まとめ 柴田久仁夫)


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