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ホンダF1田辺TDレース後会見:厳しい寒さにも適応。2デー開催は「いい形で仕上げられ、順調に戦えた」
2020年10月12日
撤退表明後初めてのレースとなった第11戦アイフェルGPで、ホンダは2位表彰台と6位入賞を獲得した。「レース現場は、何も変わらない。今までと同様、1戦1戦全力で戦っていくだけ」と言っていたホンダF1の田辺豊治テクニカルディレクターにとっては、優勝こそ叶わなかったものの満足すべき結果だったと言える。
一方でルイス・ハミルトン(メルセデス)がミハエル・シューマッハーに並ぶ最多勝利記録を成し遂げたことについては、「素晴らしいドライバーとしか、言いようがない」と称賛しつつも、「(その勝利数が)これ以上伸びないよう、戦いに挑んでいきたい」と、闘志をむき出しにしていた。
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──マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が2位表彰台、ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)が6位という結果でした。
田辺豊治テクニカルディレクター(以下、田辺TD):フェルスタッペンは予選でメルセデスに1-2を取られ、レースも1台のリタイアで2位ということでしたが、着実な結果を出せたと思います。
ガスリーは中団勢が本当に僅差の戦いを繰り広げるなか、いい形でレースができた。走り自体も、実に力強いものでした。この結果は今後の後半戦6レースに向けて、我々やチームにとって大きな励みになると思います。
──アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)はリタイアに終わりました。
田辺TD:飛び石だと思います。クーラーがダメージを受けて水漏れが起きたため、パワーユニット(PU)が影響を受ける前に止めさせました。
──結果的に2日間のレース週末になりましたが、出来具合は?
田辺TD:1時間のフリー走行のみでの、予選、レース。エンジン同一モードが導入されてから、予選はこう、レースはこうと使い分けられなくなった。その意味ではさらに厳しい条件でしたが、これまで蓄積したノウハウを活かしていい形で仕上げられ、レースも順調に戦えたと思っています。非常に寒いコンディションでしたが、それにもうまく対応できました。
──最終周に最速タイムを出せた速さ、レース中のメルセデスとの相対的パフォーマンス、その辺りをどう見ていますか。
田辺TD:レースペースに関しては、メルセデスからの離され度合いは少しは縮まっているかもしれないです。しかしギャップがあるのは明らかで、それをチームと共に埋めていくのが相変わらずの課題です。もちろん指をくわえて見ているつもりはなく、ひとつひとつ改善を加えていきます。
一方で最終周の最速タイムに関しては、ハミルトンがレース中どれだけ余裕を持ちながら走っていたかはわかりませんが、フェルスタッペンがタイヤを温存させて最後に頑張った。低温コンディションだったことも、もしかしたらタイヤの温存を助けてくれたのかもしれません。
──低温ということで信頼性の面ではそれほど厳しくなかったとのことですが、他チームはPU起因のトラブルがいくつか出ていました。どのようにみていましたか。
田辺TD:たとえライバルメーカーであろうとも、PUが原因でリタイアしたり、ペースが上がらないのを見るのは、非常に心が苦しかったです。
──撤退表明後初めてのレースでの2位表彰台には、ホッとしていますか?
田辺TD:はい。外的要因のリタイアもあって、4台完走、4台入賞はできなかった。けれども自らの不具合で、チームやドライバーの足を引っ張ることはなかった。2日間のグランプリ週末にも、しっかり対応できた。持てる力を十分に出せた点も、よかったと思っています。
──ハミルトンがミハエル・シューマッハーに並ぶ91勝目を上げました。その記録の凄さ、ハミルトンというドライバーの評価はいかがですか?
田辺TD:偉大だと思っていたシューマッハーの記録に並んだ。やはりハミルトンは、素晴らしいドライバーです。タイヤマネージメントを含め、きちんとレースを組み立てることができる。予選で最大限のパフォーマンスを出し、それをレースに結びつけられる。素晴らしいドライバーとしか、言いようがないです。今後も優勝回数を伸ばしていくと思いますが、これ以上伸びないよう戦いに挑んでいきたいですね。
(取材・まとめ 柴田久仁夫)
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4/11(金) | フリー走行1回目 | 20:30〜21:30 |
フリー走行2回目 | 24:00〜25:00 | |
4/12(土) | フリー走行3回目 | 21:30〜22:30 |
予選 | 25:00〜 | |
4/13(日) | 決勝 | 24:00〜 |


1位 | ランド・ノリス | 62 |
2位 | マックス・フェルスタッペン | 61 |
3位 | オスカー・ピアストリ | 49 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 45 |
5位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 30 |
6位 | シャルル・ルクレール | 20 |
7位 | アレクサンダー・アルボン | 18 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 15 |
9位 | エステバン・オコン | 10 |
10位 | ランス・ストロール | 10 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 111 |
2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 75 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 61 |
4位 | スクーデリア・フェラーリHP | 35 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 19 |
6位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 15 |
7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 10 |
8位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 7 |
9位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 6 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 0 |

