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ホンダF1田辺TD予選後会見:PUの仕上がりは順調も、デプロイは「ライバルと比較すると負けている領域」
2020年10月11日
初日の悪天候から一転、終始ドライ路面で行われた第11戦アイフェルGP2日目のセッション。予選でのマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)はメルセデス2台と互角の速さを披露したものの、最終的には3番手。アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)は5番手、アルファタウリ・ホンダのふたりは12、13番手という結果だった。
わずか1時間のフリー走行を経ての、ほとんどぶっつけ本番の予選となったわけだが、ホンダF1の田辺豊治テクニカルディレクターは、「プログラムをしっかり消化して、セッティングも出せた。これまでと同様の仕上がりです」と手応えを強調していた。
一方で前戦ロシアGPでのデプロイの問題については、「それ自体は特に問題なかった」としながらも、「メルセデスに対しては負けている領域」という認識を示した。
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──順調な2日目だったのでは?
田辺豊治テクニカルディレクター(以下、田辺TD):はい。両セッションともトラブルなく、FP3では4台とも順調にプログラムを消化できています。わずか1時間のフリー走行ですから、あれこれ試す時間はなかったですが、まずまずの形に収まったかなと。
予選では今回もメルセデス2台に先行されましたが、フェルスタッペンは「まだ改善の余地はあるけれども、感触はいい」、アルボンも5番手に入った。それに対してアルファタウリの2台は、徐々に良くなっていたのですが、中団の強豪勢との差を詰められず、12、13番手でした。ただ路面温度が低く、タイヤデータも十分採れていないですから、自由に選べるニュータイヤでレースをスタートできるメリットは大きいと思います。
レースに向けてはいつもの目標ですが、4台完走、4台入賞を目指したい。さらに前戦以上のポジションにつけたいですね。
──わずか1時間のフリー走行で予選に臨んだわけですが、予選に向けてのパワーユニットの仕上がり具合は、ソチやムジェロに比べてどうでしたか。
田辺TD:プログラムをしっかり消化して、セッティングも出せていますので、これまでと同様の仕上がりですね。
──1カ月後のイモラ(第13戦エミリア・ロマーニャGP)は2日間開催ですが、そこに向けての手応えを感じることができましたか?
田辺TD:はい。今日は1時間のフリー走行で予選でしたが、イモラは1時間半あります。今回、結果的にイモラの予行演習になったわけで、ベースラインは取れたと思いますね。
──前戦ロシアGPの際、「ストレートでコンマ6秒遅れている」とフェルスタッペンがコメントし、レース後にはクリスチャン・ホーナー代表もデプロイ切れのような言及をしています。ただラップタイムには、それほど大きな影響は出ていない。実際には、何か問題があったのでしょうか。
田辺TD:1周だけだとしたら、特に問題ではないですね。
──ただレース中の連続ラップのなかでは、メルセデスの方がデプロイが長いという印象です。
田辺TD:そこは確かに、ちょっと負けています。MGU-Hの使い方をいろいろトライしてますが、ライバルと比較すると負けている領域だと思います。
──逆にメルセデスのデプロイが、不自然に多いという印象は?
田辺TD:いや、上手に使っています。ぜひ見習いたいと思います。
──ホンダがメルセデスに比べて負けているというより、メルセデスだけが優れているのでしょうか。
田辺TD:いいえ、我々の認識としては、いろいろなところで他社に負けている部分があります。
──ルノーやフェラーリに比べても、MGU-Hは負けてるところがあるのでしょうか?
田辺TD:はい。MGU-Hというより、デプロイですね。
──来季前倒し投入予定の新パワーユニット(PU)では、そこが改良されているのですか?
田辺TD:弱点を強化し、強みを伸ばすという形でのPU開発をしてます。そこはICE(エンジン本体)とERS系のバランスになりますから、どこに落としていくか、総合的に判断して決めていきます。
(取材・まとめ 柴田久仁夫)
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 437 |
2位 | ランド・ノリス | 374 |
3位 | シャルル・ルクレール | 356 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 292 |
5位 | カルロス・サインツ | 290 |
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1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 666 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 652 |
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4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 468 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 94 |
6位 | BWTアルピーヌF1チーム | 65 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 58 |
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9位 | ウイリアムズ・レーシング | 17 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 4 |
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