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ホンダF1田辺TD初日会見:土曜日はPU同一モードの最適化が最優先に「両方しっかり走れる設定を見つける」
2020年10月10日
2020年F1第11戦アイフェルGP初日、金曜日のニュルブルグリンクは深い霧が晴れず、メディカルヘリが飛べる視界を確保できず。1台も出走しないまま、フリー走行の2セッションはいずれもキャンセルとなった。予選、レースを見据えて確認すべきことは、車体、パワーユニット(PU)ともに山ほどある。土曜日のわずか1時間のフリー走行で、それをすべてこなさなければならない。
しかもアイフェル山中の変わりやすい天候は、読み切るのが難しい。そんな状況でもホンダF1の田辺豊治テクニカルディレクターは、「雨でも晴れでも、両方しっかり走れる最適な設定を見つけていく」と、言明していた。
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──初日は全く走れずという、異常事態になりました。
田辺豊治テクニカルディレクター(以下、田辺TD):ただの雨ならよかったのですが、霧が出て視界が確保できず、メディカルヘリが飛べなかった。そのため残念ながら、2セッションともキャンセルされました。
ところが今は(現地時間午後6時)青空が広がって、非常にいい天気です。明日は雨は降らないのではと言われていますが、路面は完全に乾きそうにない。現行パワーユニットで初めて走るサーキットということで、いろいろ走行データを採りたかったのですが、初日はまったくできなかった。2日目の1時間のフリー走行で、それをやるしかないですね。
──わずか1時間のセッションでパワーユニット(PU)側がやるべき、最優先課題はなんでしょう。予選、レースともに同一モードなので、その最適化ということでしょうか。なかでもレースでの最適化に、重点を置くのでしょうか?
田辺TD:同一モードの最適化を優先するというのは、まさにその通りです。ただ予選かレースかではなく、あくまで両方に最適なモードを追求します。非常に限られた時間ではありますが。
──日曜日も雨なのでしょうか。それが事前にわかっていた場合、エンジンとしてはセーブする方向でセッティングするのですか?
田辺TD:とにかく山の中なので、非常に変わりやすい天気ですね。いずれにしても雨だから、晴れだから、というのでなく、両方しっかり走れるような設定を見つけていくつもりです。ピンポイントに設定して、予想がの事態になって、「あれ?」と思わないよう、最適化を図ります。
■来年は“新骨格PU”を前倒しで投入へ「最後まで一緒にやっていこう」と話した
──来季のパワーユニットは2022年以降のものを前倒しするとのことですが、金曜会見で山本雅史マネージングディレクターが「新骨格のPUを投入する」とコメントしていました。新骨格というのは、レイアウトとかサイズ変更を見据えた大きな改良なんでしょうか。
田辺TD:みなさんご存知のように来季の車体は、大きな変更が許されていません。なのでPU側も外観が大きく変わるような変更はできない。ギヤボックスも基本的に大変更できないですし。その意味では、見た目の変化はないです。
──2017年から始まったコンセプトも、継続されると。
田辺TD:そう思っていただいていいです。
──今回の撤退発表を受けて、ミルトンキーンズやレース現場で、スタッフを集めて田辺さんから改めて伝えたことはありましたか。
田辺TD:はい。ともに伝えたことは同じで、内容としては、本社の決定で活動を終了することになった。とはいえ今年あと7戦、そして来季1年残っており、今まで通りチームと力を合わせて戦っていく。そんな内容でした。さらに両チームのスタッフ、ドライバーに対しては、これからもプッシュし続ける、現場は何も変わらないので、最後まで一緒にやっていこうと話しました。
──それに対するチームやドライバーからの反応は?
田辺TD:「そうだね、(現場は)何も変わらないね。一緒にプッシュしていこう」と、言ってくれました。
(取材・まとめ 柴田久仁夫)
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12/6(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
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予選 | 結果 / レポート | |
12/8(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 437 |
2位 | ランド・ノリス | 374 |
3位 | シャルル・ルクレール | 356 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 292 |
5位 | カルロス・サインツ | 290 |
6位 | ジョージ・ラッセル | 245 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 223 |
8位 | セルジオ・ペレス | 152 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 70 |
10位 | ピエール・ガスリー | 42 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 666 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 652 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 589 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 468 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 94 |
6位 | BWTアルピーヌF1チーム | 65 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 58 |
8位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 46 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 17 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 4 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/23 |
第23戦 | カタールGP | 12/1 |