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「最大の要素は天候」7年ぶりにF1開催のニュルブルクリンク。この時期は気温が低く雨の可能性も

2020年10月7日

 伝統的なドイツのサーキット、ニュルブルクリンクで2013年にF1レースが行われてから7年。今週末、同地にF1がアイフェルGPとして戻ってくる。


 最後のレースから長い時間が経っているので、ニュルブルクリンクはほぼ新会場として考えられている。最新世代のF1マシンがニュルブルクリンクで走行したことはない。とはいえチームやドライバーは過去のことから何が予想できるか多少のアイデアを得ることはできる。もしくは他の選手権での経験から学ぶことができるだろう(もっとも、2013年のニュルブルクリンクでレースが行われたのは7月のことだが)。それでも金曜日のフリー走行におけるデータ収集のプロセス全体がゼロからの、白紙でのスタートとなる。


 1年のこの時期、天候は最大の話題となる。10月のドイツのこの地方は寒くて雨が多い。雪が降る可能性さえあるのだ。最近開催されたニュルブルクリンク24時間レースは、土砂降りの雨のために9時間以上も中断された。


 F1の週末には、どこかの時点でウエットタイヤが登場する可能性が高い。アイフェル地方に頻繁に雨が降るということは、コースの路面がしばしば“荒れて”おり、滑りやすくなっていることを意味する。路面に擦り付けられたラバーは雨で流されてしまうことが多いのだ。


 ニュルブルクリンクは全体的にはバランスの取れたサーキットだ。マシンの横方向と縦方向の動きがだいたい等分に含まれている。一部のシケインには非常にアグレッシブな縁石(特にNGKシケイン)があるため、ドライバーはクリーンなライン取りをするようになる。


 ターン7のヘアピンは非常にトリッキーだ。そこに向けて大きく減速する必要があり、左フロントタイヤは普通ではないコーナー角度に対処するためにすり減らされる。


 コーナーが多岐にわたり、また1年のこの時期にF1マシンが走行した最近の情報がないことから、ピレリは様々な状況に対処するために、C2、C3、C4タイヤを持ち込むことを決めた。摂氏10度を下回る寒い環境下では、タイヤが“コールドクラック”を起こす可能性がある。そのためチームによるタイヤ装着と保管には注意が必要だ。


「ニュルブルクリンクは我々にとっては事実上新しい会場だ。そのため初めて開催されるF1に向かうかのように対処をしていくことになるだろう。もちろん我々はコースを覚えているし、他の選手権で何度もレースをした経験はあるのだが」とピレリのレーシングマネージャーを務めるマリオ・イゾラは語った。


「すべてのことを確実にカバーするために、ミドルレンジの3種のタイヤを持ち込む。これらはこのトラックの様々な要求にとてもよく適している。おそらく最大の要素は天気になる。1年のこの時期は気温が低く、雨が多い」


「その結果、チームはそれほど慣れていないトラックにおいて、かなり珍しい状況に対応しなければならないだろう。このレースは新たな状況を迅速に理解できるドライバーとチームが有利になるだろう。我々はレースに向けて、様々な変化に対応できる態勢にあると言えると思う。今週末を通して、我々がグランプリに持ち込む5種すべてのタイヤを目にすることになるかもしれない」

2013年F1第9戦ドイツGP
2013年F1第9戦ドイツGP スタートシーン



(grandprix.com)


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