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【特別コラム:ホンダF1撤退】多くのレースファンを失望させたホンダ。F1活動終了で失う大切なもの
2020年10月3日
10月2日(金)、ホンダが2021年シーズンをもって、パワーユニット(PU)サプライヤーとしてF1世界選手権への参戦終了を発表した。
ホンダのF1からの撤退会見を、驚きと怒りの気持ちで聞いた。撤退はまったく予想してないわけではなかったが、まさかそんなことはしないだろうと思っていた。F1から去ることのプラスとマイナスを考えた場合、明らかに失うものの方が大きいはずだったからだ。
去ることで得るものは、F1で使うお金が浮くこと。そして人的リソースを、他分野に振り向けられることだろう。八郷隆弘社長の今回の会見では「燃料電池車や電気自動車など、将来のパワーユニットやエネルギー領域での研究開発に経営資源を重点的に投入していく必要がある」として、そこにF1で培った人材も活用していくことを強調していた。
では失うものは、何か。これはもう、ホンダというブランドへの信頼に尽きる。ホンダは国内外の数え切れないほど多くのファン、ホンダユーザー、レース関係者を決定的に失望させた。
2008年末の突然の撤退も、衝撃だった。しかしあの時は、「リーマンショックによる経営環境の急激な悪化」という緊急避難的言い訳ができた(ホンダ以上にダメージを被ったルノーは、それでも続けたわけだが)。ところが数年後に業績が回復すると、「撤退」という極めて重い言葉を使ったことなどなかったかのように、再び戻ってきた。「できる限り長期のF1活動を目指す」と言いながら。
それが実際には、第3期(2000年〜2008年)より短いわずか7年でピリオドを打つ。
「優勝という目標も果たすことができました」
え? ホンダの目標は、勝ちまくってこのカテゴリーでの絶対王者になることじゃなかったの? 当然ながら撤退発表直後のSNSには、落胆と怨嗟の声が渦巻いた。
「その程度の批判は織り込み済み」「時間が経てば収まっていく」と、撤退を推進させた人々はおそらく思っているだろう。しかしホンダがやったことは、今後ボディブローのように深く重く効いてくるはずだ。
リモート会見の質問者の一人が、「リソースを振り分ける決断は、まったく正しい」という「大人の見解」を述べていたが、あまりに近視眼的な感想であろう。「2050年までのカーボンニュートラル実現」というと、あたかも長期的な経営判断のように聞こえる。
しかし、そんな壮大な目標とF1活動の継続は、その気になれば両立できないはずがない。
実際には、社内のアンチF1勢力に押し切られただけの話ではないのか。「もうF1には戻らない」と言いつつ、「モータースポーツ活動はホンダのDNA」と繰り返す八郷社長の姿は、僕にはとても哀しく見えた。
(Kunio Shibata)
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 437 |
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3位 | シャルル・ルクレール | 356 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 292 |
5位 | カルロス・サインツ | 290 |
6位 | ジョージ・ラッセル | 245 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 223 |
8位 | セルジオ・ペレス | 152 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 70 |
10位 | ピエール・ガスリー | 42 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 666 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 652 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 589 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 468 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 94 |
6位 | BWTアルピーヌF1チーム | 65 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 58 |
8位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 46 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 17 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 4 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
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第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/23 |
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