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F1第9戦トスカーナGP決勝トップ10ドライバーコメント(2)

2020年9月14日

 2020年F1第9戦トスカーナGPの決勝レースで5位〜優勝のドライバーたちが日曜日を振り返った。5位〜優勝のドライバーは、セルジオ・ペレス(レーシングポイント)、ダニエル・リカルド(ルノー)、アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)、バルテリ・ボッタス(メルセデス)、ルイス・ハミルトン(メルセデス)だ。


■BWTレーシングポイントF1チーム
セルジオ・ペレス 決勝=5位

2020年F1第9戦トスカーナGP セルジオ・ペレス(レーシングポイント)

 こういう波乱のレースになったことを考えると、状況を最大限に生かして5位に入ったのは、本当に上出来だったと思う。コンストラクターズとドライバーズの両選手権で、かなりのポイントを手にすることができたのもいいことだ。


 激しくクラッシュしたランス(・ストロール)が無事だったと聞いて、ホッとしている。今日のレースのポイントは、度々のアクシデントと赤旗にも集中を切らさず、冷静さを保てたかどうかにあり、その点ではうまくやれたと思う。


 可能性としては、ポディウムもありえないことではなかったが、ペースはあまり良くなかったし、クルマのバランスも悪くて、ポディウム争いに加わるところまでは行けなかった。


 未経験のサーキットに来て、すぐに適応するというのは容易なことではない。それでも、この週末はいい仕事をして、トップ5圏内で戦うことができた。今回ランスが使ったアップデートは、週末を通じてかなり良さそうだったので、今後のレースでそれを試すのを楽しみにしているよ。


■ルノーDPワールドF1チーム
ダニエル・リカルド 決勝=4位

2020年F1第9戦トスカーナGP ダニエル・リカルド(ルノー)

 今日のレースには本当に満足している。またもやポディウムの一歩手前まで迫ったからね。中断やアクシデントが何度もあって、長い一日、長いレースになったが、大事なのはドライバーが全員無事だったことだ。


 レース終盤まで3位に入れそうだっただけに、わずかに届かなかったのは残念だ。今日はここまでだったけど、これからもプッシュし続けるよ。


 スタートはどれもうまく決まって、バルテリ(・ボッタス)の前に出ることもできた。ただ、彼とアレックス(・アルボン)はすごく速くて抑えきれなかった。そんなレースをしながら、最後にポディウムに上がれなかったのは悔しいけど、4位も十分に大きな成果だ。


■アストンマーティン・レッドブル・レーシング
アレクサンダー・アルボン 決勝=3位

2020年F1第9戦トスカーナGP アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)が3位を獲得
2020年F1第9戦トスカーナGP アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)が3位を獲得

 本当にハッピーだ。ここにたどり着くまで少し時間がかかった。ずっと願っていたことだが、いろいろな理由で今までつかむことができずにいた。だから今日表彰台に立つことができて、特別な気分だよ。


 チームは僕が加入した日からずっと支えてくれたから、彼らにお返しをすることができてとてもうれしい。それに、僕の能力を彼らに示すこともできた。


 タフなレースだった。楽なレースではなかったのは間違いないよ。ここは容赦のないコースだ。セクター2の高速コーナーは特に難しい。今日は何度もリスタートが行われ、難しい仕事をこなさなければならなかった。


 スタートの蹴り出しが良くなかったため、アグレッシブに行ってオーバーテイクを決めなければならなかった。マシンがとても好調だったし、ブレーキに関しても優れていることは分かっていたので、それをアドバンテージとして活用した。


 最後のリスタートでふたつポジションを落としたが、表彰台のチャンスを逃すつもりは全くなかった。闘志を燃やし、必死にプッシュして、3位をつかんだ。今日のこのリザルトがうれしくて仕方ないよ。


■メルセデス-AMG・ペトロナスF1チーム
バルテリ・ボッタス 決勝=2位

2020年F1第9戦トスカーナGP バルテリ・ボッタス(メルセデス)が2位を獲得
2020年F1第9戦トスカーナGP バルテリ・ボッタス(メルセデス)が2位を獲得

 今日は3回レースをしたみたいに感じる。本当にきつい一日だった。序盤はうまくいっていたが、その部分はあっという間に終わってしまった。夢のようなスタートを決めて、最初のセーフティカー後のリスタートでもポジションを守り切った。


 でも2回目のスタートの時にルイスに抜かれた後は、トップを取り戻すことができなかった。全力を尽くして必死にプッシュした。ミドルスティントではしっかりルイスについていった。


 でも他のマシンの後ろを走っているときはマシンをスライドさせることになり、それによってタイヤを使ってしまう。そういうわけで順位を失った後は、あまりチャンスはなかった。それが現実だ。これからも努力し続け、改善し続けるだけだ。諦めないよ。

 身体的にも精神的にもこれほど困難な日はあまり経験したことがない。正直言って、疲れ果てた。それでもこのクレイジーなレースで勝てたのだからとてもうれしいよ。放心状態のようになっている。一日に3レース走ったようなものだからね。


 本当にきついレースだった。バルテリからプレッシャーをかけられながらこのコースを走るというのは、楽ではなかった。


 リスタートが繰り返され、集中力が必要とされた。最初のスタートはうまくいかず、バルテリに抜かれてしまった。でも2回目のスタートは多少うまくいって、リードを取り戻すことができたんだ。その後、ある程度のギャップを築いていったところで、また赤旗が出た。その後のリスタートでは何も起こらなかったし、幸いその後、赤旗が出ることはなかった。そのスタートは僕のなかではこの日ベストで、ポジションを維持することができた。


 バルテリは常にすぐ後ろにいたので、ひとつもミスは許されなかった。ミスが出たら、彼はすぐさまストレートで追い越していっただろう。


 サーキットの現場で働いてくれているチームの皆、ファクトリーのスタッフ全員に心から感謝する。彼らのハードワークのおかげでこの結果を達成できた。


 ここは素晴らしいサーキットだから、いつかまた戻って来たい。



(autosport web)


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