最新記事
- 2025年F1第12戦イギリスGP TV放送&タイムス...
- ザウバー、イギリスに新拠点をオープン。スイ...
- アルピーヌ、リザーブのポール・アーロンをザ...
- F1 Topic:ローソンの6位入賞を支えた岩佐歩...
- F1の2026年プレシーズンテスト日程が決定、開...
- 「こういうマシンを用意してもらえたことに感...
- 「勇気ある決断で1ストップ戦略を選択した」...
- ハースF1のグッドウッド初参加が決定。チーム...
- 「タイヤが溶けていく感じ」スタート後の好感...
- クラッシュのアントネッリに、次戦3グリッド...
- 【F1第11戦決勝の要点】アロンソが3戦連続入...
- 【ポイントランキング】2025年F1第11戦オース...
ガスリー「リビングにあるトロフィーを見て、本当に勝ったのだと実感した」ハミルトンとの交友も明かす/優勝後インタビュー
2020年9月11日
先週の第8戦イタリアGPで、劇的な初優勝を遂げたアルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリー。実はガスリーは今年からミラノに居を移し、モンツァには毎日自宅から通っていたという。レース翌日の月曜日の朝、リビングに飾られた優勝トロフィーを見て、初めて勝った実感が湧いたという。
1年前のどん底から立ち直ったメンタルの強さや、ハミルトンとの意外な交友など、ガスリーはリラックスした雰囲気のなかで語ってくれた。
──────────────────────
──1年前にレッドブルから降格されたにもかかわらず、強い気持ちを持ち続け、今回の勝利に繋がりました。そのメンタルの強さは、どこから来ているのでしょう。
ピエール・ガスリー(以下ガスリー):カート時代から毎年、崖っぷちの状況で戦ってきた。勝ち続けないと、次がないという状況だった。そこで鍛えられた部分は、間違いなくあると思う。でも根本的には、家族から受け継いだんだと思う。両親や、兄弟たちと接するなかでね。
確かに1年前の出来事は、僕にとって人生最大のチャレンジだった。精神的に、ものすごくキツかったよ。でもとにかく目前のレースに集中して、結果を出すことだけを考えた。“チームとの関係をベストな状態にして、彼らのためにベストの走りをしよう”。それだけを思い続けたんだ。
──レース翌日の月曜日の朝、起きて最初に思ったことは何ですか?
ガスリー:リビングルームに置いてある優勝トロフィーを見て、本当に勝ったんだと実感した。夢じゃないんだと。チェッカーフラッグを受けてから、怒涛のような時間だったしね。まともに座ることも、食事することもできなかった。矢継ぎ早のインタビューと、世界中からの祝福のメッセージと。トロフィーを眺めながら、そんなことも思い返したりしたよ。
──エマニュエル・マクロン大統領からの祝福には、何と答えたのですか?
ガスリー:それがまだ、ちゃんと返事ができていないんだ。大統領からのメッセージが来たのは、レース後エンジニアルームにいた時だった。「ボイスメールを聞いたほうがいい」って、教えられてね。聞いてみたら、マクロン大統領だった。まさかフランスの大統領からメッセージをもらうなんて、自分の一生で起きるはずはないと思ってたから(笑)、そりゃあびっくりしたよ。返事しなきゃと思いつつ、めちゃくちゃ忙しいなかでそのままになってしまった。
──ミラノに住むようになって、そこからわずか20kmのモンツァで初優勝を遂げました。これも何かの縁ですね。
ガスリー:かもしれない。いずれにしてもこれ以上ない場所で、F1初勝利を挙げることができた。実はレースの週末、毎晩自宅に帰って自分のベッドに寝られたのも、長いレース人生で今回が初めてだった。そして朝起きたら、リビングで落ち着いてコーヒーを飲んでから、自家用車でサーキットに出勤する。すごく特別な感覚だった。そしてそこで勝てた。その意味でも、一生忘れられない勝利になったと思う。
ーあなたがトロロッソからF1デビューした際、チームマネージャーのグラハム・ワトソンから、「ミハエル・シューマッハーのようなドライバーになれ」と言われましたよね。彼のようにチームを引っ張り、勝てるチームに育て上げろと。あなた自身、今後もアルファタウリで勝利を重ね、チャンピオンチームに育て上げられると思いますか。
ガスリー:すごく難しい質問だね。マイケルは特別なドライバーだし、彼と比べるのはおこがましい。ただ僕自身、グラハムにアドバイスされるまでもなく、チームのみんなからやる気を引き出して、みんなで最高の結果を出そうという気持ちを忘れたことはない。大事なのは、思ったような結果が出せないレースが続いた時だろうね。そんな時こそ、リーダーの資質が問われる。そこをみんなで乗り切って、初めてリーダーとして認められると思っているよ。
もちろん今回のような優勝の喜びを、このチームで繰り返し味わいたい。でもそれが現実的には簡単じゃないことも、十分わかっているよ。
──ルイス・ハミルトン(メルセデス)と、意外に親しいのですね。
ガスリー:ルイスは僕がカートレースを始めた頃から、憧れの存在だった。彼のアグレッシブな走りが、大好きだったしね。それが2018年からは、一緒にレースをすることになった。その年のバーレーンGPで4位入賞を果たして以来、ルイスとは折に触れて話をするようになったんだ。アドバイスを求めると、すごく丁寧に返事をくれたりね。
そして今年のロックダウン中にeスポーツで一緒にレースをするようになって、さらに親しくなった。レースのことだけじゃなく、お互いの興味のあるいろいろなことを話す関係になった。F1史上最高のドライバーのひとりと、こんなふうに近しい存在でいられることが、いまだに信じられないよ。
──将来、ハミルトンのチームメイトになれるとしたら?
ガスリー:そのチャンスは逃したくないね。
(取材・まとめ 柴田久仁夫)
関連ニュース
6/27(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
6/28(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
6/29(日) | 決勝 | 結果 / レポート |


1位 | オスカー・ピアストリ | 216 |
2位 | ランド・ノリス | 201 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 155 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 146 |
5位 | シャルル・ルクレール | 119 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 91 |
7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 63 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 42 |
9位 | エステバン・オコン | 23 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 22 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 417 |
2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 210 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 209 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 162 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 55 |
6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 36 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 29 |
8位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 28 |
9位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 26 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 11 |

