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ホンダF1田辺TD会見:「予選モードがなくなって楽になる分を、どう使うか」パワーユニットの“振り分け”が重要に
2020年9月4日
今週末の第8戦イタリアGPの最大のトピックは、パワーユニット(PU)の予選モード禁止措置が導入されることだ。より正確には、ICE(エンジン本体)を予選、レースを通じて同一モードで働かせるようになる。それが今後の戦い方に、どう影響するのか。ホンダF1の田辺豊治テクニカルディレクターに、解説してもらった。
──────────
──先週のスパ・フランコルシャンは、結果的にドライ路面に終始しました。
田辺豊治テクニカルディレクター(以下、田辺TD):はい。今週末のモンツァも、安定した天気が続き予報です。徐々に気温は下がっていくようですが、日曜日まで晴れそうです。長い直線とシケインを組み合わせたコースですから、それに合わせた車体、パワーユニットの準備をしています。
──イタリアGPから、予選モードが禁止されます。
田辺TD:正確には予選とレースを同一モードで走らせないといけないということです。具体的にどう対応していくか、FIAから届いた技術指示書の内容を吟味し、何ができて何ができないのか、何か起きた時にどう対処するか、いろいろ検討してきました。モンツァに入ってからはチーム側と改めて、このコースでのフリー走行、予選、レースと具体的にどんな走らせ方をするか、協議することになっています。
実際にやってみないとわからない部分もいろいろ出てきそうです。その都度、FIAと連絡を取りながらやって行くことになるでしょう。そのなかでパワーユニットの持つ最大限の力を発揮できればと思います。
──今回の変更で、週末の戦い方で一番大きく変わるのはどこになりそうですか?
田辺TD:そこは実際に走り始めてみないとわからないですね。
──予選モード禁止によって、パワーユニットの寿命は楽になるだろうと以前仰っていました。
田辺TD:予選モードがなくなって楽になる分を、どう使うかということですね。そこが考えどころです。予選が楽になるのは確かですが、レース中もずっと同じモードで走るわけで、もう前を追いかけられないから落としてセーブしようとか、それもできなくなる。予選からレースの最後まで同じモードで、エンジン本体に同じ負荷をかけながら走り続けないといけない。そうやって予選分を振り分けた時に、今後のレースでどんな負荷になるか。負荷の高いコース、温度の高いコースなど総合的に見ながら、やっていく必要があるでしょうね。そこはもちろん、チームとも綿密に詰めていく必要があります。
──つまりはシーズン終盤までレースを戦うなかで、パワーユニットに蓄積していくダメージをどうコントロールするかということですね。
田辺TD:そうですね。
──予選モード禁止ということは、オーバーテイクボタンもなくなったということですか?
田辺TD:そこは誤解されやすいのですが、今回の措置はあくまでICE(エンジン本体)に関わるもので、ICEモードを同一にするということです。エンジンはずっと同じ力で頑張れ、と。一方で電気エネルギーは今まで通りで、入れたり出したりは自由です。オーバーテイクボタンも使えます。
──この週末は、アルファタウリ・ホンダの50戦目のレースでもあります。
田辺TD:はい。ホンダが当時のトロロッソと組むことを決めたのは、かなり遅いタイミングでした。それで急ピッチで技術面、人間的な面、仕事のやり方、いろいろな部分で理解を深めながら、一緒にクルマを作り上げていきました。そうやって2018年のオフテストに何とか新車を間に合わせた。それから今日まで、2度の表彰台も含め、素晴らしい成果を上げることができました。
一方でライバルたちがさらに力を伸ばして、中団グループの戦いはいっそう厳しくなっています。ちょっとしたことで順位が大きく動く状況ですが、予選、レースときちんと戦えるようになっていると思います。
我々が今ここにいて、そしてレッドブルとも一緒にやれているのは、3年前に彼らが組んでくれたからこそです。本当にありがたいと思っていますし、今後もレッドブル、アルファタウリときちんと付き合って、4台がいいレースができるよう、戦闘力を上げていきたいですね。
(取材・まとめ 柴田久仁夫)
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1位 | オスカー・ピアストリ | 216 |
2位 | ランド・ノリス | 201 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 155 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 146 |
5位 | シャルル・ルクレール | 119 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 91 |
7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 63 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 42 |
9位 | エステバン・オコン | 23 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 22 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 417 |
2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 210 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 209 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 162 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 55 |
6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 36 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 29 |
8位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 28 |
9位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 26 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 11 |

