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【F1データ主義】禁止された予選モードをタイムで比較。メルセデスは1.3秒ものタイムアップを果たす

2020年9月4日

 いよいよ、この2020年F1第8戦イタリアGPから予選モードが禁止される。そこで、今年ここまでの予選で各パワーユニットマニュファクチャラーが予選モードをどのように使用してきたを振り返ってみたい(データ1)。


※データ1
そのグランプリの予選で最終的に上位となったドライバーのタイムの上がり幅で比較
▼は遅くなっていることを示す


第1戦オーストリアGP
メルセデス Q1→1.096秒→Q2→0.076秒→Q3(ボッタス)
レッドブル・ホンダ Q1→0.024秒→Q2→0.523秒→Q3(フェルスタッペン)
フェラーリ Q1→0.459秒→Q2→0.118秒→Q3(ルクレール)
ルノー Q1→0.533秒→Q2→▼0.216秒→Q3(リカルド)


第3戦ハンガリーGP
メルセデス Q1→0.646秒→Q2→0.814秒→Q3(ハミルトン)
レッドブル・ホンダ Q1→0.519秒→Q2→0.127秒→Q3(フェルスタッペン)
フェラーリ Q1→0.324秒→Q2→0.357秒→Q3(ベッテル)
ルノー Q1→0.187秒→Q2(リカルド)


第4戦イギリスGP
メルセデス Q1→0.553秒→Q2→1.044秒→Q3(ハミルトン)
レッドブル・ホンダ Q1→▼0.029秒→Q2→0.819秒→Q3(フェルスタッペン)
フェラーリ Q1→0.347秒→Q2→0.776秒→Q3(ルクレール)
ルノー Q1→0.338秒→Q2→0.330秒→Q3(リカルド)


第5戦70周年記念GP
メルセデス Q1→0.953秒→Q2→0.631秒→Q3(ボッタス)
レッドブル・ホンダ Q1→0.375秒→Q2→0.603秒→Q3(フェルスタッペン)
フェラーリ Q1→0.718秒→Q2→0.095秒→Q3(ルクレール)
ルノー Q1→0.806秒→Q2→0.339秒→Q3(リカルド)


第6戦スペインGP
メルセデス Q1→0.859秒→Q2→0.429秒→Q3(ハミルトン)
レッドブル・ホンダ Q1→0.695秒→Q2→0.226秒→Q3(フェルスタッペン)
フェラーリ Q1→0.303秒→Q2→▼0.134秒→Q3(ルクレール)
ルノー Q1→0.469秒→Q2(リカルド)


第7戦ベルギーGP
メルセデス Q1→0.309秒→Q2→0.762秒→Q3(ハミルトン)
レッドブル・ホンダ Q1→0.724秒→Q2→0.695秒→Q3(フェルスタッペン)
フェラーリ Q1→0.660秒→Q2(ルクレール)
ルノー Q1→0.822秒→Q2→0.426秒→Q3(リカルド)


 データはワークスチームに限定。さらにそのチームふたりのうち、その予選で上位となったドライバーのQ1からQ2、Q2からQ3のタイムの上がり幅を比較してみた。また、第2戦シュタイアーマルクGPは予選が雨となったため外している。


 第1戦オーストリアGPから第7戦ベルギーGPまでの、シュタイアーマルクGPを除く6戦で、いずれもメルセデスがダントツで速くなっていることがわかる。ホンダ、フェラーリ、ルノーの3メーカーはいずれも予選のQ1からQ2、Q2からQ3にかけて、0.1秒から0.5秒ずつまでの上がり幅で、その合計も1秒以下であるのに対して、メルセデスはQ1からQ2、そしてQ2からQ3も0.6秒ずつ速くなり、予選を通して1.3秒もタイムアップしているのがわかる(データ2)。


 興味深いのはメルセデスとホンダとの差だ。Q1からQ3でおよそコンマ5秒あり、これはマックス・フェルスタッペンが常々言っているメルセデスとの差と一致する。つまり、メルセデスとホンダの差は、予選モードの差となって現れているようだ。


※データ2
6戦の合計


メルセデス
Q1→Q2 0.736秒
Q2→Q3 0.626秒
Q1→Q3 1.362秒


レッドブル・ホンダ
Q1→Q2 0.384秒
Q2→Q3 0.498秒
Q1→Q3 0.882秒


フェラーリ
Q1→Q2 0.468秒
Q2→Q3 0.242秒
Q1→Q3 0.710秒


ルノー
Q1→Q2 0.525秒
Q2→Q3 0.219秒
Q1→Q3 0.744秒


 もちろん、このタイムの向上には路面の状況やドライバーの集中力の向上具合も関係しており、またこのタイムにはタイヤのコンパウンドの違いは加味されていないので、この数字だけで予選モードを推し量るのには無理があるが、それでもパワーユニットマニュファクチャラーごとの大体の傾向はつかみとれると思う。


 果たして、予選モードが禁止される第8戦イタリアGPでは、4メーカーの差はどうなっているのだろうか。

2020年F1第7戦ベルギーGP決勝 オー・ルージュを駆け上がっていく各マシン
2020年F1第7戦ベルギーGP決勝 オー・ルージュを駆け上がっていく各マシン



(Masahiro Owari)


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ドライバーズランキング

※イタリアGP終了時点
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7位アレクサンダー・アルボン70
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9位アイザック・ハジャー38
10位ニコ・ヒュルケンベルグ37

チームランキング

※イタリアGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム617
2位スクーデリア・フェラーリHP280
3位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム260
4位オラクル・レッドブル・レーシング239
5位ウイリアムズ・レーシング86
6位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム62
7位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム61
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9位マネーグラム・ハースF1チーム44
10位BWTアルピーヌF1チーム20

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