【気になる一言】フェラーリの不調は「特定のメンバーが下した決定によるのかもしれない」とメルセデスF1代表
2020年8月31日
2020年シーズン、開幕戦から不調が続くフェラーリ。F1第7戦ベルギーGPの予選では、今シーズン初めて2台そろって予選Q2落ちを喫した。天候やトラブルの影響を受けることなく2台そろってQ2落ちするというのは、近年のフェラーリにはなかっただけに、フェラーリが抱えている問題の深刻さをあらためて印象づける結果となった。
2019年までフェラーリと何度もタイトル争いを演じてきたメルセデスF1のトト・ウォルフ代表は、ベルギーGPの予選後にメルセデスが開いた会見で、フェラーリの不調について尋ねられると言葉を慎重に選びながら、こう答えた。
「フェラーリはアイコニックなブランドであり、彼らは先頭集団でレースをするべき存在だ。したがって、この結果はF1にとっても良いことではない。ティフォシ(フェラーリの熱狂的なファン)のことを考えると、このパフォーマンス不足は残念でならない」
「彼らが最終的に下したプライオリティが正しかったのか、またパフォーマンス不足がどこから来ているのかを問いただすべきだろう。なぜなら、全体的に見てファンやフェラーリの人々のなかには、このような結果に値する者はひとりもいないからだ」
さらに「プライオリティを問うべきとはどういうことなのか?」と尋ねられると、ウォルフは「その表現は正しくなかったかもしれないね。なぜなら、フェラーリのすべての人々を巻き込んでしまうから」と前言を撤回しつつも、珍しく、さらに踏み込んだ回答を行った。
「おそらく、問題はチーム内の特定のメンバーが下した決定によるものかもしれない」
ウォルフは、その“特定のメンバー”が誰を指すのかまでは明言しなかった。
フェラーリは、昨年末にFIAがパワーユニット(PU/エンジン)に関する新しい技術指令書を出して以降、パフォーマンスが低下していることを考えると、パワーユニットの開発責任者なのか。あるいは、ベルギーGPではパワーだけでなく、コーナーでの挙動も不安定だったことを考えると車体の開発責任者を指すのか。
もしかすると、その双方を統括するチーム代表を意味しているのか。
いずれにしても、この質問に答えているとき、いつもは明るいウォルフの表情は暗いままだった。それだけ、フェラーリの問題は深刻だということは間違いないようだ。

(Masahiro Owari)
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| 予選 | 結果 / レポート | |
| 12/7(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
| 1位 | ランド・ノリス | 423 |
| 2位 | マックス・フェルスタッペン | 421 |
| 3位 | オスカー・ピアストリ | 410 |
| 4位 | ジョージ・ラッセル | 319 |
| 5位 | シャルル・ルクレール | 242 |
| 6位 | ルイス・ハミルトン | 156 |
| 7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 150 |
| 8位 | アレクサンダー・アルボン | 73 |
| 9位 | カルロス・サインツ | 64 |
| 10位 | フェルナンド・アロンソ | 56 |
| 1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 833 |
| 2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 469 |
| 3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 451 |
| 4位 | スクーデリア・フェラーリHP | 398 |
| 5位 | アトラシアン・ウイリアムズ・レーシング | 137 |
| 6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 92 |
| 7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 89 |
| 8位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 79 |
| 9位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 70 |
| 10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 22 |
| 第20戦 | メキシコシティGP | 10/26 |
| 第21戦 | サンパウロGP | 11/9 |
| 第22戦 | ラスベガスGP | 11/22 |
| 第23戦 | カタールGP | 11/30 |
| 第24戦 | アブダビGP | 12/7 |


