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【F1第4戦無線レビュー(3)】レース終盤に起きた波瀾にフェルスタッペンも驚き「だれがスロー走行しているって?」
2020年8月6日
決勝レース12周目にダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)のクラッシュで、2度目のセーフティーカーが導入された2020年の第4戦イギリスGP。ピレリの事前の予想では20周目前後がピットストップのタイミングとなったため、このセーフティーカーランの間にほぼすべてのドライバーがピットインし、タイヤ交換を済ませた。ただし、17番手からスタートしていたロマン・グロージャン(ハース)はギャンブルに出て、ステイアウトし、5番手までポジションを上げていた。
レース再開前の状況の順位は、先頭からルイス・ハミルトン(メルセデス)、バルテリ・ボッタス(メルセデス)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、グロージャン、カルロス・サインツJr.(マクラーレン)、ダニエル・リカルド(ルノー)、ランド・ノリス(マクラーレン)、ランス・ストロール(レーシングポイント)、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、エステバン・オコン(ルノー)、アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)、ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)、アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)、ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)、キミ・ライコネン(アルファロメオ)、ニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)だ。
19周目に、レースが再開されると、グロージャンにサインツJr.が襲いかかり、テール・トゥ・ノーズの戦いとなる。
サインツJr.:彼(グロージャンがブレーキングで)が進路を変えたよ。すごく危険だ。オー・マイ・ゴッド
マクラーレン:了解。われわれもモニターで確認している
その後、グロージャンにはレース審議委員会からブラック&ホワイトフラッグが振られた。グロージャンは納得いかない。
ハース:ターン15のブレーキングに対して、ブラック&ホワイト旗が出た
グロージャン:何を言ってんだ。きちんとスペースを半分、残していたじゃないか
ちなみにこの日のグロージャンはダニエル・リカルド(ルノー)とのバトルでもあわや接触というシーンがあった。
リカルド:いやー、いまのは乱暴だなあ……
そんな中団の激しいバトルをよそに、スタート前にリラックスしていたフェルスタッペンは、レースでも単独走行が続いていたせいか、余裕の走行。こんな無線を送る。
フェルスタッペン:みんな、水分補給を忘れないでね
レッドブル・ホンダ:サンキュー(笑)
6番手からスタートしていたストロールは、レースで失速。9番手からスタートしたオコンに猛追される。
ストロール:エネルギーが残っていない!!
レーシングポイント:いや、まだ残っている。エナジーボタンを押せ
今年のイギリスGPではレース終盤に複数のドライバーがタイヤをパンクさせた。その原因ははまだ明らかになっていないが、じつは41周目にボッタスがこんな違和感を覚え、無線で報告していた。
ボッタス:(タイヤの)振動がひどくなってきた。フラットスポットが原因ではなく、タイヤそのものから振動を感じる
42周目にはサインツJr.も同様の無線を。
サインツJr.:振動が大きくなっている。どうなっているの?
ふたりとも、13周目に交換したハードタイヤでチェッカーフラッグを目指す。しかし、50周目にボッタスのタイヤが悲鳴を上げた。
ボッタス:タイヤに何かが起きたようだ
メルセデス:パンクだ。左フロントだ。
ボッタス:××××××
直後の51周目にはサインツの左フロントタイヤもパンク。そして、ファイナルラップにはトップを独走していたハミルトンの左フロントタイヤもパンクする。タイヤを履き替えて2番手を走行していたフェルスタッペンに、レースエンジニアから無線が飛ぶ。
レッドブル・ホンダ:ハミルトンがパンクした。彼はいまターン9をスロー走行している。
まったく予期していなかったのか、フェルスタッペンは珍しく聞き返す。
フェルスタッペン:だれ? だれがスロー走行しているって言った?
レッドブル・ホンダ:ハミルトンだ。パンクしたタイヤで、いまターン12をスロー走行している
リラックスしていたフェルスタッペンが目を覚ました。
フェルスタッペン:僕たち、勝てるの?
レッドブル・ホンダ:うまくいけば……
しかし、ハミルトンはフェルスタッペンの5.856秒前でフィニッシュ。逆転優勝はならなかった。レース後、フェルスタッペンは最後にピットインしたことを後悔していないと冷静に答えていたが、チェッカーフラッグを受けた直後は、放送禁止用語を繰り返し使用して、少し荒れていた。
フェルスタッペン:マジかよ××××××頼むよ××××××あ゛ーーっ
レッドブル・ホンダ:彼(ハミルトン)はツイていただけ。彼はラッキーボーイ。それより、よくタイヤをマネージメントした。
その後、何度かレースエンジニアとクリスチャン・ホーナー代表からの無線で落ち着いたのか、パルクフェルメに戻ってくるころには、2位という現実を受け入れていた。
パンクして2位から11位に転落し、ノーポイントに終わったボッタスも少し荒れていた。レース後、無線でハミルトンがパンクしたことが伝えられると、こう返事をした。
メルセデス:ルイスもファイナルラップのターン7たでパンクしたが、彼は優勝した
ボッタス:それはすごく幸運だったね××××××
終盤のパンクでそれまでの筋書きが大きく書き変えられた2020年のイギリスGP。次の70周年記念グランプリは1ランク軟らかいコンパウンドの組み合わせになる。どんなドラマが待っているのか。
(Masahiro Owari)
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予選 | 26:00〜 | |
4/20(日) | 決勝 | 26:00〜 |


1位 | ランド・ノリス | 77 |
2位 | オスカー・ピアストリ | 74 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 69 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 63 |
5位 | シャルル・ルクレール | 32 |
6位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 30 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 25 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 18 |
9位 | エステバン・オコン | 14 |
10位 | ランス・ストロール | 10 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 151 |
2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 93 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 71 |
4位 | スクーデリア・フェラーリHP | 57 |
5位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 20 |
6位 | ウイリアムズ・レーシング | 19 |
7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 10 |
8位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 7 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 6 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 6 |

