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F1技術解説ハンガリー編:レッドブル、挙動の謎を探るべく新旧パーツのテスト

2020年7月29日

 レッドブルは、空力上の不具合が起きているのは確かだが、それが具体的に何なのか、依然として突き止め切れずにいる。そのためハンガリーGPの週末には、シーズン開幕前の空力パッケージと、直前のシルバーストンテストで試し、その後第2戦シュタイアーマルクGPに投入した仕様を交互に取り付けて走らせた。さらに金曜夜から土曜未明にかけては、年2回認められているカーフュー(深夜作業時間制限)を破ってまで、基本セッティングを大幅に見直す作業に没頭した。


 マックス・フェルスタッペンとアレクサンダー・アルボンはともに、予選とレースでは旧型のフロアとノーズを使用。リヤウイングについてはフェルスタッペンだけが、シュタイアーマルク仕様を継続して使った。

レッドブルRB16(右上はシルバーストンでテストしたフロア)
レッドブルRB16(右上はシルバーストンでテストしたフロア)


2020年F1第2戦シュタイアーマルクGP:レッドブルRB16のリヤウイング 新型(上・右下)/旧型(真ん中・左下)
2020年F1第2戦シュタイアーマルクGP:レッドブルRB16のリヤウイング 新型(上・右下)/旧型(真ん中・左下)

 二人のドライバーは開幕2戦に続いてハンガリーの週末も、フリー走行で何度かスピンを喫した。RB16は明らかに、限界挙動が掴みにくい。CFDや風洞などのシミュレーションデータと、実走行との擦り合わせがうまく行っていないことは明らかである。クリスチャン・ホーナー代表も、「予想したような挙動をマシンが示さない」と、異常さを認めている。


「ある一定の条件下では、クルマは満足すべき挙動を見せる。しかしコンディションが変わると、まったく別物になってしまう。ハンガリーの週末に集めたデータが、その理由の解明に役立ってくれると確信している」


「2位表彰台は望外の結果であり、メルセデスとの差は依然として非常に大きい。とはいえRB16のベースラインは、十分なレベルにあることが分かっている。現状の一番の問題は、シミュレーションと実走との挙動が違いすぎることだ。その原因さえ解決できれば、戦闘力は一気に上がるはずだよ」



この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(翻訳・まとめ 柴田久仁夫)


レース

11/29(金) フリー走行 22:30〜23:30
スプリント予選 26:30〜27:14
11/30(日) スプリント 23:00〜24:00
予選 27:00〜
12/1(日) 決勝 25:00〜


ドライバーズランキング

※ラスベガスGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン403
2位ランド・ノリス340
3位シャルル・ルクレール319
4位オスカー・ピアストリ268
5位カルロス・サインツ259
6位ジョージ・ラッセル217
7位ルイス・ハミルトン208
8位セルジオ・ペレス152
9位フェルナンド・アロンソ63
10位ニコ・ヒュルケンベルグ35

チームランキング

※ラスベガスGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム608
2位スクーデリア・フェラーリ584
3位オラクル・レッドブル・レーシング555
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム425
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム86
6位マネーグラム・ハースF1チーム50
7位BWTアルピーヌF1チーム49
8位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム46
9位ウイリアムズ・レーシング17
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

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