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かつてのヒーロー、アロンソがカムバック。2月に聞いた情報は本当だった!/スペイン人ライターのF1便り
2020年7月25日
2021年からフェルナンド・アロンソがルノーF1に復帰することが決定した。2021年はカルロス・サインツJr.がマクラーレンからフェラーリに移籍し、そのマクラーレンにはダニエル・リカルドがルノーから移籍することに。当初は空いたルノーの席に誰が座るのか様々な憶測が流れていたが、なんと2月の時点でアロンソのルノー移籍を断言していたジャーナリストがいたという。スペイン在住のフリーライター、アレックス・ガルシアが当時の様子について語る。
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結局、そうなったのだ!フェラーリが、カルロス・サインツJr.が2021年の新ドライバーになると発表した際、私はフェルナンド・アロンソも来年ルノーでカムバックするかもしれないと言及した……。そして大ニュースがとうとう公になった!正直に言えば、F1ファンはこれがエキサイティングな展開だと思うだろうと私は考えている。
だが最後までこの話を真剣に受け止めていた人はいなかったと思うのだ。少なくとも私は、最初は信じていなかったと告白できる!そういうわけで今日は、私がF1の今年の大ニュースをどのように知り、そして信じなかったのかというところから始めたいと思う。
スペインのスポーツファンは、主に強いスペイン人選手を好む傾向にある。1990年代には自転車競技が、一番人気であったことが、このことを示している。ミゲル・インドゥラインがツール・ド・フランスを席巻していた時代なのだ。ラファエル・ナダルのおかげでみんなテニスが好きになった。スペイン代表チームが世界タイトルを争っていれば、バスケットボールはニュースの中心になった。
もちろん、スペイン人で初のモータースポーツのアイドルになったのはカルロス・サインツで、彼はトヨタと組んで2度WRCチャンピオンに輝いた。そしてF1においてフェルナンド・アロンソが最も前途有望な若手スターのひとりとして登場したときは、国中が彼を応援していた。
しかし、スペインにおいてプロのモータースポーツジャーナリズムの世界は比較的小規模だった。名の知られたジャーナリストの数は減っており、長年にわたって私はそのほとんどの人々と知り合うことができた。時には彼らが私の仕事について知っているのか疑問に思うことがあるが、私の方は間違いなく彼らの仕事について知っている。
ほんの子供の頃からF1とモータースポーツのファンであった私は、テレビ番組の解説を聞き、雑誌や彼らが書いた本を買って育った。今ですら私は彼らと対面して話すのを奇妙に感じる時がある。特に彼らが私のことを知っていて、私の仕事を褒めてくれたときなどはそうだ。私はいつ彼らの一員になったのだろう?
それでも、フリーランスのジャーナリストの人生は困難だ。世界中で開催されるF1世界選手権を追いかけて旅ができる幸運なジャーナリストもなかにはいる。しかし、どのグランプリでも私の出張費用を払ってくれる人はいないので、私は常に自分で費用を負担しなければならない。
それでもヨーロッパとアジアの数レースは取材に行き、大きな夢を持って必死に仕事をした。そのおかげで私は、F1分野の多くのスペイン人ジャーナリストと良好な関係を築いた。しかしながら、彼らに会える機会はそう多くない。そして当然ながら私のように世界中を旅して回るチャンスのないジャーナリストも多くいるのだ。
だからこそ、スペイン人ジャーナリストにとって、バルセロナでのプレシーズンテストは毎回非常に特別な機会となるのだ。私にとっては多くの仕事仲間に会い、議論をしたり、直接近況報告をしたりする絶好のチャンスだ。今年のバルセロナもまったく同じだった。それは新型コロナウイルスの状況が“爆発”する前のことだった。プレシーズンテスト中に、私は2020年シーズンで最も驚くべきニュースを聞いたのだ。
あるテストデーの昼食休憩のとき、私はよく知った仲のジャーナリストに会った。彼とは過去に仕事をしたことがあり、再会できて嬉しかった。「アロンソについての噂が随分あるね?」これが、私がかつての同僚に話しかけたことだ。彼はアロンソと親しいので、信頼できる情報が得られるのではないかと思ったのだ。だがその答えには驚かされた!
「アロンソは来年復帰するよ。そしてそれはメルセデスでもフェラーリでもレッドブルからでもない。彼はルノーから復帰するんだ」
そのような言葉を聞いて、私は何をすべきだろう?この人物はおおっぴらにアロンソがルノーからF1に復帰すると話しているのだ。そしてその会話の後で私は仕事に戻ったが、もちろん笑ってしまった。「まさか、アロンソの親友たちが何をしているか見てみるといい!彼らは面白いニュースを作り出すために、間違った噂を広めているのだ。もしくは彼が他のシリーズで有利な契約を取れるように手助けしたいのかもしれない。アロンソがルノーからF1に復帰するって?そんなことは完全にあり得ない!」
だが、確かにその通りになった。
■アロンソはインディ500優勝の夢を諦めた?
実際のところ、アロンソがもはやマクラーレンやトヨタと関係していないことが疑われる兆候はいくつかあった。そして偶然にも、アロンソのカートサーキットは当時もルノーがスポンサーを務めていた。だがこれほど途方もないニュースをどう信じることができるだろう?
私はフェルナンドにお礼を言わねばならない。彼は私に貴重な人生のレッスンを与えてくれたのだから。信じられないような噂も少しの真実を含んでいることがあるので、人々と話をして情報を検証することが重要だ。時には意外なことに行き当たるかもしれない。もちろんその数週間後に私は真実を知るのだが、最初私は信じていなかったのだ!
アロンソのF1復帰は実際驚くべきことだ。アロンソはF1から2年間(2019年と2020年)離れているという事実があるにもかかわらず、39歳という年齢で復帰し、彼を2度のF1世界チャンピオンにしたチームで再度戦うというのだ。そしてアロンソは世界でも偉大なレースのいくつかに参戦していた。
ル・マン24時間とデイトナで優勝した後、インディ500とダカールラリーにも参戦した。(彼はダカールラリーに参戦した後にF1でレースをする初のドライバーということになると思う)私は彼がこうしたレースへの参戦を継続するものと想像していた。セブリング、バサースト、スパ・フランコルシャン、ニュルブルクリンク……。
だがアロンソは、一番彼が楽しめるレーシングシリーズであるF1に復帰することを選択した。これは素晴らしい展開であり、もしアロンソがかつてのように速ければ、彼がまたレースをして若いドライバーたちと戦うのを見るのは大きな楽しみになるかもしれない。ただ私は彼の気難しさが今も健在なのか少し心配しているが……。
一方で私は悲しみを覚えずにはいられない。今年、アロンソはインディ500に参戦するが、マクラーレンが勝利するため最高のチャンスを彼に与えるかどうかは定かではないからだ。アロンソはF1にいる間は、インディ500には参戦しないだろう。つまり次の挑戦は2、3年後になる。アロンソは41歳や42歳という年齢でインディアナポリスに戻るだろうか?もしそうしたら、優勝できるほど十分な速さを出せるだろうか?
私にはそれが不可能だと思えるのだ。だから私はアロンソが三冠達成の夢を“諦めた”のはなぜかなのか考えている。答えの可能性はそれほど多くないだろう。ひとつには、単にアロンソがF1での競争をなによりも楽しんでいるからだ。これは確かにあり得そうだ。
しかしアロンソはルノーの将来について、我々が知らない何かを知っているのだろうか?ルノーが2022年に素晴らしいマシンを作り出し、アロンソが世界チャンピオンになることが期待できるのだろうか?それもひとつの理由になり得る。3番目は、報酬が非常に良いか、もしくはアロンソが彼のブランドKimoaの宣伝をする良いチャンスになるかもしれないことだ。
本当の理由はこの3つの組み合わせである可能性もある。だが私は彼の選択に驚いた。アロンソはルノーからF1に復帰し、エステバン・オコンのチームメイトになる。(オコンの家族は実はスペイン系だ)このことはまったく予想していなかったが、素晴らしいニュースを大きな関心を持って歓迎している。
スペインのモータースポーツにおいて初めて、この国のドライバーが3人、F1のワークス2チームからレースに出るのだ。これに近い例では、2003年と2004年にマルク・ジェネがBMWウイリアムズで数回レースに出場したことがある。当時アロンソはルノーにいた。
2021年、アロンソは再びルノーに加入し、彼の“弟子”であるカルロス・サインツJr.はフェラーリに移籍する。私はこのふたりのドライバーのファンというほどではないが、彼らに何ができるか、どのように戦えるのか、とても興味がある。そして次の機会には、私は噂に耳を傾けるだろう……。
(Alex Garcia)
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 403 |
2位 | ランド・ノリス | 340 |
3位 | シャルル・ルクレール | 319 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 268 |
5位 | カルロス・サインツ | 259 |
6位 | ジョージ・ラッセル | 217 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 208 |
8位 | セルジオ・ペレス | 152 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 63 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 35 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 608 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 584 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 555 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 425 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 86 |
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