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リカルド、旧型マシンをテストし「この2年間ではるかに良くなった」とルノーF1の進歩を実感
2020年6月22日
ルノーのダニエル・リカルドは、開幕戦が行われるオーストリアのレッドブルリンクで2年落ちのマシンを走らせテストを行い、この2年間でルノーのマシンが大きく進歩していることを実感したと話した。
レースから離れていた長い日々が終わり、リカルドは、2020年シーズンが開幕した時にはこれまで押さえつけられていたエネルギーが解放され、一部のドライバーが自分の能力を示そうとして熱心になりすぎてしまうと予想しているという。
「確かに、僕たちはみんな『隔離中はこれまで以上に厳しいトレーニングをしていた』とか『自分は他のドライバーほど錆びついていない』と示すことになるだろう」とリカルドはF1公式サイトのポッドキャスト『F1 Nation』に語った。
「ドライバーのエゴが邪魔になるだろうね!」
「かなりエキサイティングになるだろうと思う。今年は何レースできるのか本当にわからないけれど、だからこそ『この1回を大事にしよう』というメンタリティになるのだろう」
しかしながらリカルドは「みんなが『その感情はおかしい』と用心深くなるかもしれない」と、まったく反対の状況になるかもしれないということも認識している。
新型コロナウイルスのパンデミックにより長く続いたシャットダウンの混乱を払拭しようと、各チームは最善を尽くしている。メルセデスはシルバーストンで2日間のテストを行い、フェラーリもマラネロでマシンを走らせた。
ルノーも先日、開幕戦が開催されるオーストリアのレッドブルリンクにおいて、2018年型マシン『R.S.18』を走らせてテストを行った。
「マシンに戻ることも、仕事に戻ることもできてよかった。隔離も良かったけれど、真剣な戦いや仕事も恋しかった」
「最初の数周は変な感じだったけれど、自分の人生を通してずっとやっていることだから、そのフィーリングを思い出すのに時間はかからなかった。すぐにそれが普通だと感じたよ」
ただリカルドは、レースの週末のことを考えると、開幕戦が行われるレッドブルリンクでテストを行っても他のドライバーに対して何かアドバンテージを得ることにはならないだろうと考えている。
「僕たちはかなりの量の練習をすることになるだろう。だからレースの週末は通常通りだ。レースの日までにシートに座っている時間をたっぷりと確保しないといけない」
■「クルマはこの2年間ではるかに良くなっている」
レッドブルリンクでテストを行った日、ルノーはいくつかの新しい新型コロナウイルス予防対策を実行するチャンスを得た。これらの対策は、パドック内での感染拡大を防ぐために、すべてのチームが行うよう求められるものだ。
「確実に(これまでとは)違った。すべてのデブリーフィングやミーティングはビデオ通話で行われた」
「僕たちの多くは同じエリアに座っていたけれど、少し距離をとっていた。基本的にはビデオミーティングを通してやっていたし、ガレージのなかでは全員マスクをしていた」
「パーソナルスペースへの意識が少しだけ高くなったように思う。何事もそうだけれど、変化がある時にはいつでも、それに適応するために時間が少し必要になる。でもそのうち僕らは適応するようになる」
また彼は、2年落ちのマシンで走ることにより、この2年間の努力と改善が今年のマシン『R.S.20』に繋がっていることに感謝することができたという。
「2年落ちのマシンを運転することができて本当によかった。というのも、F1が遂げた進歩を示すことができたからね。パンデミックの前にはR.S.20をドライブしたけれど、この2年間ではるかに良くなっている」
それでもリカルドは、2020年シーズンが始まった時に、今年のマシンが他のチームに敵うかどうかを判断するのはまだ難しいと述べた。
「今あるのは、2月のテストの結果だけだ。中団をリードするのが僕たちなのかそうではないのかと考えるのは本当に難しい。少なくとも、中団勢のうちの3チームが0.1秒以内にいるようだ」
「昨年のオーストリアは、おそらく僕たちにとってその年の最悪の週末だった。もしその3チームを抜け出して中団勢のトップになれたら、残りのレースでも僕たちはうまくやれそうだと思う」
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています
(autosport web)
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