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ピレリ、F1タイヤ開発テストの不足を懸念。18インチ化は2022年に延期も、2021年に向けたアップデートを希望

2020年3月31日

 新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、F1は2021年に予定していた大規模なレギュレーション変更を1年延期、これに伴い、18インチタイヤの導入が2022年に先送りされることとなった。


 長年F1ではホイール径が13インチに定められてきたが、市販車に合わせる形で18インチへの変更が行われることが決まった。


「現在、18インチタイヤ開発の真っ只中にいる」とピレリのカーレーシング責任者であるマリオ・イゾラは『Auto Motor und Sport』に対してコメントした。


「しかしシャシー規則の変更が延期されたため、来年も13インチタイヤを使用する。FIAと日々連絡をとり、今後のプランがどういうものになるのか、正確に理解しようとしている」


 ピレリはチームの協力のもと、2019年からコース上で18インチタイヤのテストをスタート、これまでにメルセデス、マクラーレン、ルノー、フェラーリが走行を行った。しかし今年予定されていたテストは現在実施できない状況になっている。

18インチF1タイヤのテストを行うルノー
18インチF1タイヤのテストを行うルノー

 イゾラは2021年には13インチタイヤのアップデートを行いたいと考えているものの、F1シーズンのスケジュールが定まらず、テストの見通しがつかなければ、開発は難しいと語った。


 チーム側の意向で、今年、2020年に向けてピレリが開発したタイヤは使用されず、2019年仕様のタイヤが使われることが決まっている。


「テストをする機会があるかどうかにかかっている」とイゾラは言う。
「今年後半に世界選手権を開催するのであれば、(テストを行う)時間があるかどうか分からない。テストができないなら、今のタイヤを使う以外選択肢はないだろう」


 現時点で今シーズン序盤8戦が中止あるいは延期となっており、開幕の見通しは立っていない。F1のCEOチェイス・キャリーは、夏にシーズンをスタートし、15戦から18戦を開催したいと述べている。



(grandprix.com/autosport web)


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