ヨーロッパＧＰの４日後にはフランスＧＰの最初のプラクティスが始まるとあって、パナソニック・トヨタ・レーシングチームは息つく暇もない時間を送っている。

　２週連続のＧＰとなり、Ｆ１各チームは、ニュルブルクリンクとマニ−クールの間にテストをすることができない。そのためフランスＧＰへの準備作業はすでに６月に行われているが、最終セットアップとタイヤ評価は金曜日の午前中に行われる１時間のプラクティス中に完了しなければならない。
　トヨタのナンバー１ドライバー、オリビエ・パニスは、地元ＧＰとあって、カナダＧＰ以来今シーズン２度目となるポイントの獲得に向けて、レースを楽しみにしている。
「マニ−クールはとても素晴らしいサーキットだ。それに、観客席はフランスのファン一色になるので、僕にとっては特別なイベントだ。これまでマニ−クールではいい結果が残せていないけれど、高速サーキットはＴＦ１０３と相性がいいので、今年はかなり自信を持っている」
「エストリルコーナーはとても重要だ。ラインをきちんとキープすれば、長いバックストレートでオーバーテイクのチャンスが訪れる。あの１８０度のコーナーはミスを犯しやすいので慎重にいかねばならない。しっかりスピードを落としてコーナーに入っていく必要がある。新しいコースデザインは気に入っている。ラッキーなことに、僕は４月にレクサスでマニ−クールを周回する機会に恵まれた。レースが楽しみだ。地元ファンの前なので、是非好結果を収めたい」

　一方、僚友のＦ１ルーキー、クリスチアーノ・ダ・マッタは、Ｆ３０００時代にマニ−クールでのレース経験があるものの、レイアウトが変更されたため、先週のニュルブルクリンク同様、今度の金曜日も再びコースを学習することになる。
「いつものことだが、まず第一に、僕は金曜日の午前中にトラックを学習しなければならない。ニュルブルクリンク同様、マニ−クールは７年前のＦ３０００時代に走ったことがあるが、レイアウトがかなり変わってしまったので、予選の前までにはスピードに乗れるようにしておく必要がある。カナダとニュルブルクリンクではポイントが獲得できそうだったものの、ゴール直前でメカニカルトラブルが発生し、リタイアを余儀なくされた」
「フランスでは同じようなことがないようにしたい。ノートラブルでフランスＧＰを走れば、１０番手以内のグリッドを確保し、ポイントも獲得できるかもしれない」

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