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【F1アブダビGPの焦点】レッドブル、トロロッソとの信頼関係、感情の共有こそが技術とともにホンダが成し遂げた2019年シーズンの功績

2019年12月4日

 ドイツGP以来のポールポジションを獲得したルイス・ハミルトンが、スタートからゴールまで一度も首位の座を譲ることなく、完勝。タイトルを決めた後も気持ちを緩めることなく、ハードルを高く掲げて挑戦し続けたチームを「心から誇りに思う」と喜びを噛みしめた。

 メルセデスがシーズンの早い段階で開発のリソースを来年以降にシフトしたことは想像に難くない。それでも、レースに強いマシンを仕上げる能力と正確な戦略によって、彼らはシーズンの最後まで最も広い守備範囲を誇り、安定したパフォーマンスを発揮した。アブダビの完勝は、彼らの“力配分”が正解だったことを証明していた。シーズン後半の接戦は、来年、そしてとりわけレギュレーションが大きく変わる2021年以降のメルセデスの強さを想像させるものでもある。

 そんな王者に挑むレッドブル・ホンダは純粋なチャレンジャー。19年は新しいパートナーシップの基礎を固める大切なシーズンになった。チームとの共同作業をスムーズに進めるうえで、田辺豊治F1テクニカルディレクター(TD)が大切にしたのは「コミュニケーション」。長年のレース経験から、レース現場と開発現場の「温度差」を痛感してきた田辺TDは、その温度差を埋めることこそが、F1に戻って来た自分がまず行うことだと考えた。HRD Sakuraを率いる浅木泰昭COOと連携を取り、大きな判断を任せつつ、各部門のリーダーとも綿密な話し合いを続けた。普段から“なぜ”レース現場がこう考えるのか、研究所に伝え続けた。

XPB Images

「研究開発を続ける技術者たちのなかには、レース現場を経験していない人もたくさんいます。だから、普段から密に話し合っていくことが大切なんです。レース現場から何かリクエストした時にも“そういえば、田辺が前に言ってたよね”“投げ方は乱暴だけど、レース現場ってそういうものだよね”“それが現場のロジックだね”って理解してもらえるようにコミュニケーションを取っていれば、“なんで急にそんなこと言うんだよ”とはならないですから」

 ホンダのなかでもキャリアのほとんどをレース現場で過ごしてきた田辺TDは、エンジン屋であると同時に、生粋のレース屋と言っていい。そんな自分を認識しつつ、F1チームを“本物のプロのレース屋”と表現する。

「チームとミーティングを重ねても、コメントは要点を絞り端的に話します。SakuraやミルトンキーンズのHRDとは走行中も話していますが、セッションが終わったところでホンダとして要点をまとめ、チームとのデブリーフで“問題点”を挙げ“この点を解析します”ということを報告します」

 その間にもSakuraやHRD-UKはフル稼働し、最適な答えを探し出す。



レース

12/5(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
12/6(土) フリー走行3回目 19:30〜20:30
予選 23:00〜
12/7(日) 決勝 22:00〜


ドライバーズランキング

※カタールGP終了時点
1位ランド・ノリス408
2位マックス・フェルスタッペン396
3位オスカー・ピアストリ392
4位ジョージ・ラッセル309
5位シャルル・ルクレール230
6位ルイス・ハミルトン152
7位アンドレア・キミ・アントネッリ150
8位アレクサンダー・アルボン73
9位カルロス・サインツ64
10位アイザック・ハジャー51

チームランキング

※カタールGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム800
2位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム459
3位オラクル・レッドブル・レーシング426
4位スクーデリア・フェラーリHP382
5位ウイリアムズ・レーシング137
6位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム92
7位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム80
8位マネーグラム・ハースF1チーム73
9位ステークF1チーム・キック・ザウバー68
10位BWTアルピーヌF1チーム22

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