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【F1メキシコGPの焦点】絶妙のペースコントロールでレースを制したハミルトン。リスクを回避するだけの論拠と方法を把握していたメルセデス

2019年10月29日

 71周レースの23周目にピットイン。残り48周をハードタイヤ1セットで走ったルイス・ハミルトンの1ストップ作戦を、フェラーリは「後ろにいたから可能だったギャンブル」と表現した。そのギャンブルに成功したメルセデスは幸運。フロントロウからスタートした自分たちに、同じギャンブルは冒せなかった、と。

 たしかに、ハミルトンが3番グリッド、バルテリ・ボッタスが6番グリッドからスタートしたメルセデスに失うものは多くなかったかもしれない。しかし彼らは一か八かのギャンブルに出たわけではなく、「勝つためにはリスクを冒すことが必要だった」と表現する。シャルル・ルクレールが15周目にピットインした後、ハミルトンは首位セバスチャン・ベッテルの後方2秒以内の位置を走行していた。23周目のピットインはベッテルにアンダーカットを仕掛けるためだった。

XPB Images

 ハードのニューセットを履いたハミルトンは、速いペースでアウトラップを走った。セクター1のタイムを見た時点で、フェラーリは次の周回でベッテルがピットインしてもカバーすることは不可能だと悟ったという。そのため、ベッテルに残された選択肢は第1スティントを可能な限り長く走り、第2スティントをよりフレッシュなタイヤで有利に進め、ハミルトンのタイヤが力尽きるまで待つことだった。

 25周目にファステストラップを記録したハミルトンは、その時点でベッテルの後方20秒以内。すでにアンダーカットに成功していた。しかし問題は、ハード1セットで48周を走り切れるかどうか? という点で、ハミルトン自身、何度もピットに問いかけた。「彼(ベッテル)がフレッシュなタイヤを履いた時、十分なギャップがあるかどうか分からない」「ピットストップ、早すぎたんじゃない?」と──。

 不安な気持ちを伝える無線と、意外と簡単には縮まらないベッテルとの間隔。しかしそんな印象とは裏腹に、ハミルトンとメルセデスが行っていたのは絶妙のペースコントロールだった。1分19秒台のファステストラップを記録した後、ハミルトンは1分20秒台、21秒台とペースを落としていく。4番手を走りながら、2ストップ作戦が確定している3番手ルクレールを追いかけようとせず“事実上の首位を守る”ペースに切り換えていた。

 予選でフェラーリの後塵を拝するメルセデスにとって、不利な状況を覆すため何よりも重要なのはトラックポジション。どのサーキットに行っても、コース上の勝負ではメルセデスはフェラーリを抜けないし、フェラーリもメルセデスを抜けない。



レース

4/11(金) フリー走行1回目 20:30〜21:30
フリー走行2回目 24:00〜25:00
4/12(土) フリー走行3回目 21:30〜22:30
予選 25:00〜
4/13(日) 決勝 24:00〜


ドライバーズランキング

※日本GP終了時点
1位ランド・ノリス62
2位マックス・フェルスタッペン61
3位オスカー・ピアストリ49
4位ジョージ・ラッセル45
5位アンドレア・キミ・アントネッリ30
6位シャルル・ルクレール20
7位アレクサンダー・アルボン18
8位ルイス・ハミルトン15
9位エステバン・オコン10
10位ランス・ストロール10

チームランキング

※日本GP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム111
2位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム75
3位オラクル・レッドブル・レーシング61
4位スクーデリア・フェラーリHP35
5位ウイリアムズ・レーシング19
6位マネーグラム・ハースF1チーム15
7位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム10
8位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム7
9位ステークF1チーム・キック・ザウバー6
10位BWTアルピーヌF1チーム0

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