Toro Rosso関連記事
山本尚貴のF1デビューをガレージで見守った福住と牧野。「初めて乗ってあのペースはさすが」/F1日本GP鈴鹿
2019年10月12日
昨年までFIA-F2選手権を戦い、今季は国内トップカテゴリーに参戦している福住仁嶺、牧野任祐の両選手が、揃って日本GPに姿を見せた。初日フリー走行では、トロロッソ・ホンダのガレージに直行。山本尚貴選手のF1デビューに立ち合い、エンジニアと山本選手との無線交信を90分間みっちり聞いた。はたしてその貴重な経験から、ふたりは何を感じたのだろう。
――ふたりはセッション中、ずっとガレージで無線交信を聞いていました。まずはどんな感想を持ちました?
牧野任祐(以下、牧野):かなりたくさん、しゃべってましたよね。尚貴さん自身は、最初から普通に走れていたと思います。普通にセットアップとか変更しながら、バランスはどうだこうだとエンジニアとやり取りしていた。まるでもう何度も、F1のセッションを経験していたみたいでした。
福住仁嶺(以下、福住):普通のレースの週末みたいに、落ち着いた感じだったね。走り始めから、普通に乗ってたし。
牧野:最後の最後に、「ちょっとベルトが長かったかな」って無線が入ってた(笑)。それ、最後になって言う?みたいな。
――ハーネスが緩んだということ?
牧野:よくわからないですけど。
福住:全般的なシートポジションのことじゃないですか。今回1回限りじゃなくて、来年以降を見据えてるのかな、みたいな。
――山本選手が、一方的にコメントしていましたか?
牧野:いえ、そうじゃなかったですね。
福住:エンジニア側が、いっぱいしゃべっていましたね。僕はむしろ、そのことに驚きました。僕らのカテゴリーとF1との違いがまさにそこだなと思ったんですけど、情報がはるかに多くて、エンジニアとドライバーの双方が話さなきゃいけないことが山ほどある。そしてドライバーはその間ずっと、いろんな操作をやり続けているわけです。
牧野:ステアリングのスイッチ操作とかね。たとえばブレーキングのシェイプを、変えたりしていたでしょ。僕はあれが、一番驚きました。
――ブレーキングのシェイプとは?
牧野:(ブレーキのトルクマップ上の)立ち上がりの角度なんですけどね。ブレーキの効き方の調整ですけど、そんなの僕たちにはないし。
福住:とにかくチーム側で見られる、走行中のデータがものすごくたくさんある。コース上でクルマに何が起きているか、それがチーム側でリアルタイムでわかってる。
■知り尽くした鈴鹿サーキットならではのアドバンテージ
――山本選手はこのコースを、知り尽くしていると言っていい。初めてのF1マシンを運転する上で、それは大きなアドバンテージになったと思いますか?
牧野:だと、思います。とはいえ最初はミディアムタイヤで、かなり抑え目に走っていましたね。あまり(回生エネルギーの)チャージもせずに。クールダウンラップも入れずに、3周ぐらい走り続けたり。そのあとソフトタイヤに履き替えてからは、(ダニール・)クビアトと同じようなメニューに切り替えていましたね。
福住:十分に、速かったんじゃないですか。
――クビアトの0.1秒落ちです。
牧野:クビアトはニュータイヤでなかったことを差し引いても、速かったと思います。
福住:初めて乗ってあのペースは、さすがです。あとは今後、また走る機会があったとして、海外の知らないサーキットでどれくらい行けるか。決して簡単ではないと思いますけど、尚貴さんならやってくれると思います。
――去年まで海外でやってたふたりとしては、自分たちも乗りたかった?
福住:それはもちろん、そうですよ。
――まだ、あきらめてないよね?
ふたり:もちろんです。
――またF2に挑戦したい?
牧野:その可能性もあるし、国内のレースで頑張ってスーパーライセンスポイントを積み上げて行く道もありますし。
福住:とにかく夢は全然捨ててないし、夢に向かって前進して行こうと思っています。
(Kunio Shibata)
関連ニュース
| 12/5(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
| フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
| 12/6(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
| 予選 | 結果 / レポート | |
| 12/7(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
| 1位 | ランド・ノリス | 423 |
| 2位 | マックス・フェルスタッペン | 421 |
| 3位 | オスカー・ピアストリ | 410 |
| 4位 | ジョージ・ラッセル | 319 |
| 5位 | シャルル・ルクレール | 242 |
| 6位 | ルイス・ハミルトン | 156 |
| 7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 150 |
| 8位 | アレクサンダー・アルボン | 73 |
| 9位 | カルロス・サインツ | 64 |
| 10位 | フェルナンド・アロンソ | 56 |
| 1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 833 |
| 2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 469 |
| 3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 451 |
| 4位 | スクーデリア・フェラーリHP | 398 |
| 5位 | アトラシアン・ウイリアムズ・レーシング | 137 |
| 6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 92 |
| 7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 89 |
| 8位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 79 |
| 9位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 70 |
| 10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 22 |
| 第20戦 | メキシコシティGP | 10/26 |
| 第21戦 | サンパウロGP | 11/9 |
| 第22戦 | ラスベガスGP | 11/22 |
| 第23戦 | カタールGP | 11/30 |
| 第24戦 | アブダビGP | 12/7 |


