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レッドブル・ホンダ密着:早めに動いたピット戦略が奏功しフェルスタッペンが3位表彰台/F1シンガポールGP日曜
2019年9月23日
抜きどころがほとんどないマリーナ・ベイ・ストリート・サーキットで、マックス・フェルスタッペンが4番手からスタートして、3位表彰台を獲得した。レッドブル・ホンダにとって、表彰台は第12戦ハンガリーGP以来、今シーズン6回目である(いずれもフェルスタッペン)。
今回、レッドブル・ホンダがF1第15戦シンガポールGPで表彰台を獲得できた最大の理由は、「レッドブルの適切なピット戦略が功を奏した」(田辺豊治F1テクニカルディレクター)からだった。
レースは、ポールポジションのシャルル・ルクレール(フェラーリ)を先頭に、スローペースでスタートした。予選でポールポジションを獲得したものの、フェラーリはロングランに不安を抱えていたからだ。いかに今年のレースが序盤スローペースだったかは、昨年は10周目の段階でトップは1分47秒台に突入していたのに対して、今年は10周目でまだ1分49秒台。今年、先頭のルクレールが1分47秒台に突入したのは、17周目だった。
このスローペースはレッドブル・ホンダにとって、歓迎すべき展開だった。
「土曜日の予選で、ライバルたちが見せたペースを考えれば、この展開は僕にとって、ラッキーなことだった」(フェルスタッペン)
予選でポールポジションのルクレールからコンマ6秒、2番手のルイス・ハミルトン(メルセデス)と3番手のセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)からはそれぞれコンマ4秒離されて4番手にとどまったフェルスタッペンにとって、日曜日のレースは「何も起きなければ、かなり厳しいレースになる」(フェルスタッペン)ことが予想されていたからだ。
ところが、先頭のルクレールがスローペースにしてくれたおかげで、フェルスタッペンは上位3台に接近したまま、レースを続けることができた。18周目の段階で4番手のフェルスタッペンは先頭から5.6秒。3番手のベッテルとはわずか1.9秒差だった。
そこでレッドブル・ホンダは19周目にアンダーカットを狙って、フェルスタッペンをピットインさせる。ところが、同じタイミングでベッテルもピットインしたため、ベッテルへのアンダーカットは成功しなかった。ところが、「15周目前後からは上位勢のタイヤが一気にペースダウンしていったため、交換した新品のハードタイヤのペースが想定していた以上に速くなったのである。
18周目の時点でフェルスタッペンとハミルトンの差は4.6秒あったが、1周につき約1.5秒速いペースで走行していたフェルスタッペンはピットアウト後、数周で計算上、2番手を走行していたハミルトンを逆転していた。
「メルセデスはハンガリーGP同様、タイヤがもう少し長く持つと思ったんでしょう。でも、それがうまくいかなかったということだと思います」(田辺TD)
レース終盤、「ドライバーが思うのと違った部分もあって、何度かパワーユニット(PU/エンジン)のモードを変えて走っていた」(田辺TD)というフェルスタッペンは、ハミルトンの猛攻をしのいで3位でフィニッシュした。
しかし、フェルスタッペンは「僕らはいつだって勝ちたいと思っているから、今日のレースはそれほどエキサイティングじゃなかった」と、過去5回の表彰台に比べると、喜びは控えめだった。それは、ホンダにとっても同様だった。
「今回もフェラーリが明らかに速かった。この速さはこの後も続くでしょう。今年のフェラーリはストレートが速く、ストレートはどのサーキットにもあります。さらに低速コーナーでのパフォーマンスがも向上し、大きく底上げされているようです。したがって、この先、どのサーキットへ行っても脅威になると思います」と、田辺TDは警戒する。
今後、レッドブル・ホンダはメルセデスだけでなく、フェラーリとも三つ巴の優勝争いをしていくことになるだろう。そうなれば、この日、ボッタスが協力してハミルトンの4位フィニッシュをアシストしたメルセデスのような、チーム戦術が必要となるかもしれない。6番手でスタートして、確実に6位を獲得したアレクサンダー・アルボン。優勝争いはできなかったが、レッドブル・ホンダにとっては今後に向けて収穫もあったシンガポールGPの3位&6位だった。
(Masahiro Owari)
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6/8(土) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
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6/9(日) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
6/10(月) | 決勝 | 結果 / レポート |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 194 |
2位 | シャルル・ルクレール | 138 |
3位 | ランド・ノリス | 131 |
4位 | カルロス・サインツ | 108 |
5位 | セルジオ・ペレス | 107 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 81 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 69 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 55 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 301 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 252 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 212 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 124 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 28 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 5 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |