F1速報

  • 会員登録
  • ログイン

「この25年のなかで最悪の失敗」。アルファロメオF1のボス、ライコネン車のタイヤ装着ミスを嘆く

2019年9月13日

 アルファロメオF1のチームマネージャーを務めるベアト・ツェンダーは、2019年イタリアGP決勝におけるキミ・ライコネン車のタイヤに関する規則違反は、F1における自身のキャリアのなかでも最悪の失敗だったと語った。


 今回の問題は、ピットレーンスタートに関する規則の誤解から生じている。ライコネンは、予選Q3に進出したものの、そのセッションの序盤にクラッシュ、マシンを破損させ、計測ラップを走ることができずに予選10番手となった。

2019年F1イタリアGP キミ・ライコネン(アルファロメオ)が予選でクラッシュ
2019年F1イタリアGP キミ・ライコネン(アルファロメオ)が予選でクラッシュ

 チームは、マシンを修復するとともに、パルクフェルメ下で予選で搭載していたものとは異なる仕様のパワーユニットエレメントに交換したため、スポーティングレギュレーションに基づき、ライコネンはピットレーンスタートを求められた。


 だが、ライコネンは予選Q2でベストタイムを出したソフトタイヤで決勝をスタートしなければならなかったにもかかわらず、チームはミディアムタイヤを履かせてしまった。この違反によりライコネンは10秒のストップ&ゴーペナルティを受けた。


 1994年以来ザウバーとその後身アルファロメオに所属し、これまで合計455戦のグランプリレースを担当してきたベテランのツェンダーは、チームのミスによりライコネンがペナルティを科せられたことについて、「この25年間で私が犯した最悪の失敗だった」と語っている。


「ペナルティについて説明する気はないし、そんな規則など知らない」と、ライコネンはレース終了後に不満をぶちまけた。
「誰かがどこかの段階でばかげた間違いを犯した。ともかくこういうことが起きてしまった。おまけにあのいまいましいセットは何の役にも立たなかった」


 ピットレーンスタートの場合でも、モノコック交換を行わなければ、Q3出走者はQ2でベストタイムを記録したタイヤでスタートしなければならない。ツェンダーは、規則が適正に順守されているかどうかを確認する責任は自分にあったと認めた。


「予選(Q2)時のソフトタイヤで決勝をスタートしなければいけない、ということを、私が把握しているべきだった」と、ツェンダーはスイスのドイツ語日刊紙『Blick』に語った。

■「タイヤのミスでチャンスを失った」と悔しがるライコネン

 ピットレーンからのスタートだったにもかかわらず、ライコネンは10周目で15番手にまで順位を上げた。だがペナルティを受けて、またも最後尾への後退を余儀なくされた。


 その後必死で追い上げた結果、ライコネンは15位でフィニッシュしたが、ポイント争いに加わることはできなかった。


「今日はタイヤに関するあのミスさえなければ、間違いなくこれよりはるか上位でレースを終えられていたはずだ」と、ライコネンは日曜日のレース終了後に語った。


 ツェンダーは、ペナルティがなければ、ライコネンはほぼ間違いなく13位以上に入れただろうと示唆し、「これから先の25年間では、二度とこのような失敗が起こらないことを願っている」と述べている。


 ただ少なくともアルファロメオチームとしては、モンツァで2ポイントを獲得することができた。アントニオ・ジョビナッツィが9位でフィニッシュしたからだ。


 ジョビナッツィにとってこの9位は、ここまでのF1キャリアのなかのベストリザルトだ。わずか1週前のベルギーGPでは、最終ラップの直前でクラッシュし、ポイントを逃していた。


 アルファロメオから来賓としてモンツァに招かれていた元チーム代表のペーター・ザウバーは、「今回の入賞で、彼はスパでの失敗を埋め合わせた」と述べた。


 現チーム代表のフレデリック・バスールは「アントニオがようやく力を発揮してくれて、とにかくうれしい」と語り、さらに以下のように続けた。「これでチームのスタッフ全員の、彼に対する信頼にも応えられたことになる」


「残念なことに、キミは印象的なレースを展開できなかった」
「ピットレーンスタートから順位を上げていくのは、いつでも困難な仕事だ。だが今回は我々が誤ったタイヤを装着したことで、入賞に向けた彼の願いを潰してしまった」



この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(autosport web)


レース

11/29(金) フリー走行 結果 / レポート
スプリント予選 結果 / レポート
11/30(日) スプリント 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
12/1(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※カタールGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン429
2位ランド・ノリス349
3位シャルル・ルクレール341
4位オスカー・ピアストリ291
5位カルロス・サインツ272
6位ジョージ・ラッセル235
7位ルイス・ハミルトン211
8位セルジオ・ペレス152
9位フェルナンド・アロンソ68
10位ニコ・ヒュルケンベルグ37

チームランキング

※カタールGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム640
2位スクーデリア・フェラーリ619
3位オラクル・レッドブル・レーシング581
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム446
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム92
6位BWTアルピーヌF1チーム59
7位マネーグラム・ハースF1チーム54
8位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム46
9位ウイリアムズ・レーシング17
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー4

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第19戦アメリカGP 10/20
第20戦メキシコシティGP 10/27
第21戦サンパウロGP 11/3
第22戦ラスベガスGP 11/23
第23戦カタールGP 12/1
  • 最新刊
  • F1速報

    Rd19 アメリカ&Rd20 メキシコ&Rd21 ブラジルGP号