F速

  • 会員登録
  • ログイン

ホンダ田辺TDイタリアGPインタビュー:雨の状況によって旧スペック使用を示唆も、「4台ともスペック4でレースを走ります」

2019年9月6日

 同じパワーサーキットながら、前戦のベルギーGPとは打って変わって、連日雨模様が予想される今週末のF1第14戦イタリアGP。それでも田辺豊治テクニカルディレクターは、「4台すべてが最新スペック4でレースまで走る」ことを、言明した。


 奇しくもちょうど51年前のモンツァは、第1期ホンダF1が唯一のポールポジションを獲得した舞台でもある。スパに続いてフェラーリの優位が予想されるが、はたしてホンダはどこまでのパフォーマンスを発揮できるだろうか。


――スパ(・フランコルシャン)に続いてパワーサーキットですが、今回は4台が実際にスペック4で走りますか?
田辺豊治テクニカルディレクター(以下、田辺TD):はい。走ります。4台ともスペック4でレースを走ります。


――前戦は、(ダニール・)クビアトだけでした。
田辺TD:1台だけでしたが、スペック4の性能確認は十分できました。


――前戦で(マックス・)フェルスタッペンがスタートを失敗したのは、どんな原因だったんでしょう。
田辺TD:スペック自体には関係なく、パワーユニット、クラッチコントロール、ドライバーの操作、外気温やタイヤ温度など、さまざまな外的要因、それらが関わり合ってうまく行かない部分があった。なのでそれぞれの部分で、改善していきます。ただなかなか、難しいところではあります。


――日曜日は、雨という予報も出ています。
田辺TD:初日の走り出しも、雨かもしれません。その辺りの様子を見ながら、セッティングして行くしかないですね。前回は4台ポイント獲得を逃しましたので、今週末はぜひそれを目標にして行きたいですね。


――今からちょうど51年前の9月7日土曜日に、ジョン・サーティースのホンダF1がポールポジションを獲得しています。
田辺TD:そうなったら最高ですが、フェラーリの本拠地ですし、スパでも速さを見せつけられています。どこまで行けるか、がんばるのみです。


――フェルスタッペンもスタートの問題はスペック起因ではないと言ってますが、一方でスペック4になったら改善すると期待を寄せていました。新スペックに対策を盛り込んだということですか。
田辺TD:スパを含めて、毎回対策を盛り込んできてます。今までいろいろやって来たのを、さらに解析を進めて、テストをやってきたという状況です。


――スパで(アルボンのスペック4を)スペック2に戻した理由は?
田辺TD:お話できません。というか、年間通してのやり繰りです。

■雨が降り続けた場合どのスペックを載せるかはチームとの話し合い

――やり繰りで言うとシンガポールをスペック2で行くのが最善かと思うんですが、まだマイレージは余っていますか?
田辺TD:もちろん対象に入ってます。


――もし明日以降、雨が降り続けたら、ここをスペック4で走る意味もあまりないですよね。
田辺TD:そこはチームとの話し合いですが、ただここは雨でもある程度全開で踏めてしまいますからね。そうするとやはりパワーがあった方がいいのか、いや、もういいやとなるのか。2台は後方スタートですし、どういう選択をするかはチームとの話し合いですね。


――スパのアルボンは、スペック2で5位入賞を果たしました。非常に効率が良かったし、スペック2とは思えない予選の速さをレッドブルの2台が見せています。
田辺TD:パッケージとして、悪くなかったですね。去年のトロロッソも、スパ、モンツァと悪くなかったですし。


――信頼性に関しても、ある程度距離を踏んだスペック2がしっかり完走しています。一方でメルセデスとフェラーリは、新スペックが次々にトラブルを起こしていました。そこは田辺さんからしても、驚きでしたか?
田辺TD:そうですね。去年、一昨年の彼らの状況を見ると、新スペックだからといって何か冒険するはずもない。ワークスチームがちゃんと使えるための下準備でしょうし、きちんと品質管理をし、耐久性も確認しているはずなのに、立て続けに壊れたのは驚きました。まったく理由は、思い当たりません。



(Kunio Shibata)


レース

4/18(金) フリー走行1回目 22:30〜23:30
フリー走行2回目 26:00〜27:00
4/19(土) フリー走行3回目 22:30〜23:30
予選 26:00〜
4/20(日) 決勝 26:00〜


ドライバーズランキング

※バーレーンGP終了時点
1位ランド・ノリス77
2位オスカー・ピアストリ74
3位マックス・フェルスタッペン69
4位ジョージ・ラッセル63
5位シャルル・ルクレール32
6位アンドレア・キミ・アントネッリ30
7位ルイス・ハミルトン25
8位アレクサンダー・アルボン18
9位エステバン・オコン14
10位ランス・ストロール10

チームランキング

※バーレーンGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム151
2位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム93
3位オラクル・レッドブル・レーシング71
4位スクーデリア・フェラーリHP57
5位マネーグラム・ハースF1チーム20
6位ウイリアムズ・レーシング19
7位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム10
8位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム7
9位BWTアルピーヌF1チーム6
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー6

レースカレンダー

2025年F1カレンダー
第5戦サウジアラビアGP 4/20
第6戦マイアミGP 5/4
第7戦エミリア・ロマーニャGP 5/18
第8戦モナコGP 5/25
第9戦スペインGP 6/1
  • 最新刊
  • F速

    F速 2025年5月号 Vol.3 日本GP号