F速

  • 会員登録
  • ログイン

フェラーリF1、チームオーダー発令が奏功し今季初優勝「早めのピットインは最善策ではなかった」

2019年9月3日

 フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットは、F1第13戦ベルギーGPの決勝レースでライバルからのアンダーカットを防ぐためにセバスチャン・ベッテルをシャルル・ルクレールよりも先にピットインさせたものの、ベッテルのタイムが上がらず、このピットインは最善の戦略ではなかったことが明らかになったと語った。


 ベッテルが2014年にフェラーリに加入して以来、これまでのシーズンにおいてチームオーダーの恩恵を受けるのは大抵はベッテルだった。2014年から2018年にかけて、しばしばベッテルに進路を譲って先に行かせなければならなかったのはキミ・ライコネンで、今年はそれがシャルル・ルクレールだった。


 しかしベルギーGPの決勝レースでは、フェラーリはベッテルに対してルクレールに首位を譲るように指示を出した。


 ベッテルは15周目にピットインしてソフトタイヤからミディアムタイヤに交換したが、これはトップ集団のなかで誰よりも早いタイミングだった。ルクレールがピットインしたのは21周目の終わりで、メルセデスのルイス・ハミルトンは22周、チームメイトのバルテリ・ボッタスは23周をそれぞれ終えたところでピットインした。


 結果として、この3人のドライバーは全員べッテルよりもフレッシュなタイヤで走行することになった。さらに状況を悪くしたのは、ベッテルがルクレールやボッタス、ハミルトンよりも酷いタイヤのデグラデーションに苦しんでいたことだ。


 23周目の時点で、ベッテルはトップを走っていた。しかし27周目に、フェラーリはルクレールを先行させるようベッテルにチームオーダーを発令した。チームは、ベッテルのペースが上がらないことが原因で最終的にメルセデスに優勝を奪われることを懸念していたのだ。


 実際に、フェラーリのこの判断は正しかった。ルクレールは2位のハミルトンにわずか0.981秒差で勝利したのだ。ルクレールがベッテルの後ろであれ以上遅れをとっていたら、フェラーリは負けていただろう。


 ベルギーGPの決勝レース後、ビノットは今回の状況について次のように説明した。


「我々はシーズン序盤にも(チームオーダーを)出したが、そのことは外部から常に受け入れられていたわけではなかった」とビノットは語った。


「シーズンが始まった当初から、我々が最優先すべきはチームであり、チームのポイントであると常に言ってきた。通常の場合、我々はレース毎にドライバーと起こり得る状況について議論をする。そしてまさにこの状況は、今朝ふたりのドライバーと議論したことなのだ」


「数レースが終わって、議論が単純なものになっていったことは間違いない。ドライバーと話し合いをしているときも、彼らはともかくそのことを理解していた。簡単な指示ではないと言わねばなるまい。なぜならドライバーたちは可能な限り速く走り、彼ら自身のためにできる限りのことしようとマシンに乗っているからだ」


「だが私は、最初から今日はあまり多くの選択肢がないと考えていた。セブ(ベッテルの愛称)を先にピットインさせてメルセデスから守らなければならなかった。そうしなければ、ハミルトンがアンダーカットをしてきただろう。それに、シャルルが長めにステイアウトすることでタイヤの面で優位に立てるからだ」


「セブはその段階で明らかに速かったし、ふたりは異なる戦略を採っていたので、ある段階では彼を抜いていた。戦略は違ったものの、早い段階で我々はタイムを失っており、あの状況下ではこの戦略はチームにとって最高のものではないと考えたのだ」



(grandprix.com)


レース

9/5(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
9/6(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
9/7(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※イタリアGP終了時点
1位オスカー・ピアストリ324
2位ランド・ノリス293
3位マックス・フェルスタッペン230
4位ジョージ・ラッセル194
5位シャルル・ルクレール163
6位ルイス・ハミルトン117
7位アレクサンダー・アルボン70
8位アンドレア・キミ・アントネッリ66
9位アイザック・ハジャー38
10位ニコ・ヒュルケンベルグ37

チームランキング

※イタリアGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム617
2位スクーデリア・フェラーリHP280
3位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム260
4位オラクル・レッドブル・レーシング239
5位ウイリアムズ・レーシング86
6位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム62
7位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム61
8位ステークF1チーム・キック・ザウバー55
9位マネーグラム・ハースF1チーム44
10位BWTアルピーヌF1チーム20

レースカレンダー

2025年F1カレンダー
第16戦イタリアGP 9/7
第17戦アゼルバイジャンGP 9/21
第18戦シンガポールGP 10/5
第19戦アメリカGP 10/19
第20戦メキシコシティGP 10/26
  • 最新刊
  • F速

    F速 2025年10月号 Vol.4 後半戦展望号