F1速報

  • 会員登録
  • ログイン

ホンダ山本MD予選後インタビュー:「ポールポジションは、ある意味本当の速さの証明。技術屋冥利に尽きる」/F1ハンガリーGP

2019年8月4日

 F1第9戦オーストリアGPでは「勝ちに行く」と言っていたホンダの山本雅史マネージングディレクターだったが、第12戦ハンガリーGPでの初ポール獲得は、「思ってもなかった」と言う。


 とはいえレッドブルの車体、ホンダ製パワーユニット(PU/エンジン)が着実に進化を重ねてきた中での今回のポール達成は、まさに成るべくして成ったと言えるだろう。


 そして謙虚な態度を崩さない田辺豊治テクニカルディレクターに代わって、「ポールポジションは本当の速さの証明」であり、「技術屋冥利に尽きるからこそ、一番うれしいのは田辺ですよ」と、語るのだった。

2019年F1第12戦ハンガリーGP予選で初ポールを獲得したマックス・フェルスタッペン
2019年F1第12戦ハンガリーGP予選で初ポールを獲得したマックス・フェルスタッペン


――ホンダF1復帰後の初ポール獲得、おめでとうございます。
山本雅史マネージングディレクター(以下、山本MD):正直、うれしいですね。ホンダが復帰して、5年目。もちろんすでにフェルスタッペンが2回勝ってくれていますが、ここでのポールはことさらうれしいですね。


 ハンガリーはジェンソン・バトンがホンダで勝ったり、縁起のいいサーキットですし。だから今回も、何かあるんじゃないかと思いながら来ました。でもまさかポールとは、思っていませんでした。


――初優勝だったオーストリアは、「勝ちに行くぞ」と事前に言っていましたが、ここでのポールは予想外だったんですね。
山本MD:そうですけど、コース的に有利だとは思っていました。


――その中でホンダ製パワーユニット(PU/エンジン)の貢献度は?
山本MD:ここ数カ月で、パワーユニットは飛躍的に良くなっている。それは何より、日本のさくら研究所(栃木県の本田技術研究所)と、欧州拠点であるイギリス・ミルトンキーンズ、そしてレース現場の三つの連携がいっそうよくなっている。


 彼ら全員の頑張りが、今回のポールに結実しましたね。さっきも研究所からメッセージが来ていたんですが、「ポール獲得でみんな大喜びしているし、開発がいっそう加速する。今後さらに、いいパワーユニットを作ります」という内容でした。本当に頼もしいです。


 オーストリアで勝って以降、イギリス、ドイツとずっといいレースをしている。その辺がみんなの力になっています。そんな影響を与えているマックスは凄いドライバーですね。

■「まだメルセデスに負けている」と気を引き締める山本MD

――メルセデスは、レッドブル・ホンダをタイトル争いのライバルとして認める発言をしています。
山本MD:いやいや(苦笑)。それはまだまだ、僕らから言える状況ではない。パワーユニットの性能は、全然負けていると思っていますし。そこはホンダ陣営もしっかり認識しています。ここでポール取ったからこれからもうまく行くなんてことは思っていません。


 まだ負けているという事実を認めて、確実に進化して行く。フェルスタッペン、(ピエール・)ガスリー、(ダニール・)クビアト、(アレクサンダー・)アルボンの4人のドライバーとともに、いっしょに上がって行きたいと思っていますし、そのためにはいっそうの努力が必要です。メルセデスが僕らのライバルとは、まだ思わない方がいい。


――ポールポジション獲得は、優勝とはまた違った勲章ですね。
山本MD:もちろんですよ。レースの世界でのポールポジションは、ある意味本当の速さの証明ですから。だから一番うれしいのは、田辺だと思いますよ。


 どんなカテゴリーのレースであれ、そのマシンが一番速いということですからね。技術屋冥利に尽きるんじゃないですか。レースは戦略やいろんな要素が左右しますけど、予選はもっと純粋ですから。今日のポールは、マックス・フェルスタッペンが改めてホンダに力をくれた感じです。


山本雅史マネージングディレクターのインタビューをじっと聴く田辺豊治テクニカルディレクター
山本雅史マネージングディレクターのインタビューをじっと聴く田辺豊治テクニカルディレクター


(Kunio Shibata)


レース

11/22(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
11/23(日) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
11/24(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※ラスベガスGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン403
2位ランド・ノリス340
3位シャルル・ルクレール319
4位オスカー・ピアストリ268
5位カルロス・サインツ259
6位ジョージ・ラッセル217
7位ルイス・ハミルトン208
8位セルジオ・ペレス152
9位フェルナンド・アロンソ63
10位ニコ・ヒュルケンベルグ35

チームランキング

※ラスベガスGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム608
2位スクーデリア・フェラーリ584
3位オラクル・レッドブル・レーシング555
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム425
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム86
6位マネーグラム・ハースF1チーム50
7位BWTアルピーヌF1チーム49
8位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム46
9位ウイリアムズ・レーシング17
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第19戦アメリカGP 10/20
第20戦メキシコシティGP 10/27
第21戦サンパウロGP 11/3
第22戦ラスベガスGP 11/23
第23戦カタールGP 12/1
  • 最新刊
  • F1速報

    Rd19 アメリカ&Rd20 メキシコ&Rd21 ブラジルGP号