今週末、ジャガー・レーシングは、カナダのモントリオールで行われるF1世界選手権の第8ラウンドに臨む。
開幕からの7レースで高いポテンシャルを発揮し続けているマーク・ウエーバーは、今週末のレースで再びトップ8内でのゴールを果たし、さらにその評価を上げようと目論んでいる。
「モントリオールは素晴らしい場所だし、ここでのレースは最高の部類に入ると思う」とウエーバー。「ここの人々はフレンドリーだし、トラックはオーバーテイクできる箇所がいくつかあるしね。そのおかげでいい週末を迎えられると思うよ。それにこのサーキットは、R4に合っていると思う。長いストレートがあるしダウンフォースを中くらいから低めにすればいい感じになるんじゃないかな。楽しみだよ」
「先週は2日間テストを行い、モナコで起こったトラブルの原因を追求したんだ。それからミルトン・キーンズにあるファクトリーと、ノーサンプトンのコスワース・レーシングを訪れた。チームの状態が上向きなのがわかって嬉しい。ミシュランとの関係も良好だよ。いつもコンペティティブなタイヤを作ってきてくれるし、基本的には素晴らしい仕事をしているね。彼らのタイヤがモントリオールでいい結果を出すというのは歴史が証明している。もちろん僕らも彼らのハードワークに報いなければね。若干のトレーニングの追加があるんでカナダへの出発は月曜日になる。マウンテンバイクを使ってのトレーニングをするんだけど、ここのエリアはそのトレーニングには最適な場所なんだ」
F1ルーキー、アントニオ・ピッツォニアにとって、サーキット・ジル・ビルヌーブでのレースは初めての経験となる。彼は完走を目標としており、トラックについて十分学び、そしてコンペティティブなスピードで走れる自信を持っている。
「カナダGPに関する何もかもが僕にとっては初体験だ。このサーキットどころかこの国にさえ一度も訪れたことがないんだからね」と“ジャングル・ボーイ”は語った。「カナダとカナダGPについていろいろ聞いたけど、いいタイムを出せるだろうと思っている。テレビで見ていて、ドライバーがGPやサーキットについての印象を話しているのを聞いて、メルボルンのようなものだと感じている」
「ここではダウンフォースはミディアムからローにセットする。エンジニアたちは正確なダウンフォースレベルを見つけるために非常にシビアな仕事をしていると思うよ。ここはオーバーテイクが可能なサーキットで、いいブレーキングをすることが非常に重要。ライン取りを非常に正確にしなければならないという印象を持っている」
「モナコでの結果にはがっかりしたけど、週末を通してかなりステップアップしたと感じている。日曜日までに車の信頼性は高めることができたし、かなりの周回数をこなせた。モントリオールでもこの調子でいって、いい結果を残したいね」