2003年シリーズの折り返し地点となるカナダGPが今週末、モントリオールで開かれる。
全長約4.4kmのジル・ビルヌーブ・サーキットは、24歳のルーキー、ミナルディのジャスティン・ウイルソンにとっては初めてのコースとなり、新たなチャレンジの場となる。
車を壊すサーキットなどと評され、低速コーナーと長いストレートからなる同トラックでは、セットアップのバランスが難しくなる。低速コーナーでグリップを得るために強力な空力パッケージを優先すれば、ストレートでのトップスピードを犠牲にすることになる。またブレーキには通常以上の負荷がかかることにもなる。
ウイルソンはモナコから戻って以来、大西洋を越える旅の準備に忙しく追われている。
「レースの役に少しでも立てばと去年のカナダGPのビデオを見ているんだ」とウイルソン。「僕には初めてのサーキットだけど、コースの特性とPS03の挙動を見るために金曜午前中の2時間のテストセッションがあるからね」
「僕らにはコスワースの優れたエンジンがある。コーナーで十分なグリップを稼いで、エンジンのパワーを最大限に活用したい。セットアップについてはもうエンジニアと話をしているし、あそこでレースの経験があるヨス(フェルスタッペン)の意見も聞いてみたい」
スペインとオーストリアでは連続完走したものの、モナコでは燃料のベーパーロックでエンジンが止まってしまうトラブルが起き、1回の予定だったピットストップを前にトンネル出口でリタイアを強いられることになった。ウイルソンはしかしスタート時には、モナコGPでの優勝経験者であるトヨタのオリビエ・パニスをパスし、リードするなど、ミナルディ・チーム内での評価を引き続き上げている。
モンテカルロから戻ってからもウイルソンは報道陣の注目を集めた。ジャスティン・ウイルソンの株式を公開したところ5月30日の締め日までに募集数を上回る応募を受けたと発表したためだ。先週水曜ロンドンのカフェ・グランプリで記者会見を開き、ウイルソンのマネージャーであるジョナサン・パーマーは、一般から驚くべき反応があり予定最高額の英120万ポンド(約2億3,300万円)の出資を得られたと発表した。