F速

  • 会員登録
  • ログイン

【F1技術解説】レッドブル・ホンダの高温対策と、メルセデスが導入した翼端板のデフレクター

2019年8月2日

 F1第11戦ドイツGPで、今シーズン2勝目を飾ったレッドブル・ホンダ。彼らはドイツGPで高温対策を施していたが、ウエットコンディションでのレースとなったため、実際には使用されなかった。


 今回はそのレッドブル・ホンダの高温対策と、メルセデスが導入したフロントウイング翼端板の小さなデフレクターを解説する。


──────────


(1)レッドブル・ホンダの『煙突』
 レッドブル・ホンダが第11戦ドイツGPに持ち込んだエンジンカウル上部を切り取ったチムニー(煙突)は、第2戦バーレーンGPで一度テストされたものだ。今回のドイツで再度試されたが、雨で気温が急激に下がった決勝レースではもちろん使われなかった。この解決策はメルセデスのアイデアを参考にしているが、彼ら自身は2018年から使用していない。

【F1技術解説】レッドブル・ホンダの高温対策と、メルセデスが導入した小さなデフレクター
エンジンカウル上部を切り取ったチムニー(煙突)


 レッドブルは第10戦イギリスGPで、ノーズ下部のターニングベインの最初の1枚に形状変更を加えて、より広い面積にしていた(黄色、白矢印参照)。遅ればせながら、附記しておく。

【F1技術解説】レッドブル・ホンダの高温対策と、メルセデスが導入した小さなデフレクター
ノーズ下部の形状変更


(2)メルセデスの翼端板

【F1技術解説】レッドブル・ホンダの高温対策と、メルセデスが導入した小さなデフレクター
メルセデスのフロントウイング翼端板後端

 空力のインスピレーションを得たデザインは、下位チームの専売特許ではない。ドイツGPでのメルセデスのフロントウイング翼端板後端には、非常に小さなデフレクターが取り付けられていた(黄色矢印参照)。


 これはトロロッソ・ホンダが先鞭をつけ、のちにフェラーリが第8戦フランスGPで真似をし(青矢印参照)、今回さらにメルセデスが「インスピレーションを得た」。翼端板周囲に起きる渦流(ボーテックス)の発生を促進するのが、一番の狙いである。



この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(翻訳・まとめ Kunio Shibata)


レース

5/30(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
5/31(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
6/1(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※スペインGP終了時点
1位オスカー・ピアストリ186
2位ランド・ノリス176
3位マックス・フェルスタッペン137
4位ジョージ・ラッセル111
5位シャルル・ルクレール94
6位ルイス・ハミルトン71
7位アンドレア・キミ・アントネッリ48
8位アレクサンダー・アルボン42
9位アイザック・ハジャー21
10位エステバン・オコン20

チームランキング

※スペインGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム362
2位スクーデリア・フェラーリHP165
3位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム159
4位オラクル・レッドブル・レーシング144
5位ウイリアムズ・レーシング54
6位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム28
7位マネーグラム・ハースF1チーム26
8位ステークF1チーム・キック・ザウバー16
9位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム16
10位BWTアルピーヌF1チーム11

レースカレンダー

2025年F1カレンダー
第9戦スペインGP 6/1
第10戦カナダGP 6/15
第11戦オーストリアGP 6/29
第12戦イギリスGP 7/6
第13戦ベルギーGP 7/27
  • 最新刊
  • F速

    F速 2025年5月号 Vol.3 日本GP号