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レースペースに悩むハースF1、ハンガリーGPでも新旧スペックの比較を実施

2019年8月2日

 レースペースの改善を図りたいハースは、F1ハンガリーGPでも2台のVF-19を異なる仕様で走らせ、調査を続ける予定だという。


 ハースは今シーズン前半に何度かアップデートを行ってきたものの、予選と決勝でマシンのパフォーマンスを安定させることができずにいる。


 期待外れの状態から、ロマン・グロージャンはVF-19を開幕戦オーストラリアGPの仕様に戻すよう依頼した。その要求はイギリスGPで叶えられ、チームメイトのケビン・マグヌッセンはアップデートを施したマシンで走行した。


 2台の仕様の比較を行おうとしていたチームだが、イギリスGPの1周目でふたりが同士討ちを起こしたことで、その計画はすぐに中止となってしまった。


 ドイツGPでは2台とも完走し、グロージャンがマグヌッセンよりも上位でフィニッシュしている。しかしながら、チームは優れたレースペースを発揮できないことの原因を究明できていない。


「レースペースについては、実際に何が起きているのか、いまだ結論を出せていない。レースペースが遅くても予選ラップは速いという事態が起きている」とチーム代表のギュンター・シュタイナーは語った。


「だから我々はブダペストでも、グロージャンはメルボルン仕様、マグヌッセンはホッケンハイム仕様で走行させることに決めた」


 ハンガリーGPの後、F1は数週間のサマーブレイクに入る。しかしハースのエンジニアは、8月末のベルギーGPまでにVF-19の最適な仕様を決定するため、収集したすべてのデータを掘り下げる必要がある。


「すべてのデータを集め、どこを改善できるのかを比較し、何が計画どおりに進んでいないのかを見ていく」とシュタイナーは付け加えた。


「開幕戦メルボルンでは高い競争力があるように見えたが、その後のレースでは、もはやそのような状態ではなくなっていた」


「何がうまくいっていないのか理解する必要がある。それが2種のスペックのマシンを比較する目的だ」


「できる限り多くの情報を集めることができれば、どちらの方向に向けて作業をする必要があるのか、結論を出せるだろう」


 ドイツGPでもメルボルン仕様で走ることを希望したグロージャンだが、その仕様では、パフォーマンスの伸びしろに限りがあることを認めている。


 ハンガリーGPを前に、グロージャンは自身の見通しについて率直に語った。


「どのように進んでいくのか、実際のところよく分からないんだ」とグロージャンは認めた。


「今の時点では、すべてのことをレースごとに見ている。今のところ、僕たちは実験期間にある。このマシンを理解するのはとても難しい」


「あるコースで速さが出せるだろうと思うと、出せなかったりする。他のコースで厳しいことになるだろうと思うと、実際には物事がうまくいったりする。だから、レースごとに見ていくことにするよ」



この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(autosport web)


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