悲喜こもごものモナコ戦を終えたBARホンダ・チームは次戦カナダGPに向け、大西洋を越え、カナダの国際都市モントリオールに入る。
2003年カナダGPは、同市での25回目のF1レースとなり、また同国のヒーローであるジャック・ビルヌーブには8回目の出場となる。BARチームにとっては通算75戦目のF1GPという記念碑的な一戦だ。
ジル・ビルヌーブ・サーキットは多くが要求される低ダウンフォースのトラックで、苛酷なブレーキングとスムースなパワー出力が必要となる。1コーナーをはじめとする事故の多さも有名で、消耗が激しいレースだ。GP期間中は、モントリオール市街地にまるでカーニバルが訪れたかのような雰囲気となる。
1996年のカナダGP初出場でジャック・ビルヌーブは2位表彰台に上がったが、それ以来、父の名を冠したこのサーキットでツキに見放されている。昨年は、堅実に9番手グリッドを得たもののレースでは早々にリタイアを喫した。BARチームもまたモントリオールでは、ベストリザルトが2002年オリビエ・パニスの8位、また2000年リカルド・ゾンタの8位、という結果にとどまっている。
「モンツァではモントリオールのための新エンジンのテストをした」とビルヌーブ。「低ダウンフォースのトラックにも車は合っているようだから、カナダでもきっと行けると思う。今季はほとんどのレースで信頼性による問題が随分起きてはいるが、モントリオールでのレースは楽しみにしたい。今までよりも前向きな週末をぜひとも過ごしたものだ」
「予選にはあまり面白いトラックとはいえない。コーナーがどれも低速で2〜3のシケインもあるからね。だがそれもレースとなれば最高だ。激しいブレーキングがいくつかあり、つまりオーバーテイクの大チャンスの場所になる」
「モントリオールはグランプリには絶好のロケーションだろう。ドライバーにとってはどのトラックよりもファンに近づけるしね。モントリオールでのレースはいつもとてもエキサイティングな内容になる」