ホンダF1本橋CE予選後インタビュー:トロロッソ側でアップデート投入も熾烈な中団争いに苦戦。「路面変化に合わせきれなかった」
2019年7月28日
トロロッソはF1第11戦ドイツGPで、空力と足回りの大幅なアップデートを投入した。しかし熾烈な中団争いを繰り広げるライバルチームたちも改良の手を止めておらず、一気に戦闘力アップとは行かなかった。アレックス・アルボンは遅いクルマに引っかかって予選Q1落ち、ダニール・クビアトも路面コンディションの変化にうまく適応できず、14番手が精いっぱいだった。
――車体のアップデートも入って予選に期待したんですが、なかなか噛み合わないですね。
本橋正充チーフエンジニア(以下、本橋CE):そうですね。セットアップに少し苦労してたのと、サーキットの路面の改善度合が思った以上に大きかった。それから路面温度も数時間の間に、急激に変化した。その辺りが少し、掴みきれなかったですね。
――金曜日から土曜日にかけてのカーヒュー(夜間作業制限)を破っていましたが、何があったんですか。
本橋CE:大きなトラブルではないんですが、車体の修正に思った以上に時間がかかったみたいです。作業自体、けっこう複雑なものだったようですね。何かを変えたというようなものではないです。
――初日はかなり暑かったんですが、トロロッソの車体はレッドブルに比べても冷却に厳しいですよね。
本橋CE:ところが実際には、もう少し暑くなるだろうと、それに合わせたボディワークをチーム側も用意してくれていたんですね。でも結局、そこまで暑くなかった。
――体感温度はかなり厳しいものでしたが、それでも想定していたより低かった?
本橋CE:そこまででは、なかったですね。クリーンエアで走れたからというのもありましたけど。レース中の渋滞は、本当にきついですから。一気に温度が上がってしまう。
―― 一方で初日から、マシンバランスに苦労しました。
本橋CE:ええ。去年に引き続いて、初日でセットアップがなかなか合わせられない。いろいろ振ってみるんですが、うまく行かなかった。
――それが今日になって、FP3で大きく改善しました。
本橋CE:ええ。特にアレックスですね。ところがFP3から予選にかけて再びコンディションが大きく変わって、それでセットアップがズレてしまった。
――FP3が終わった午後1時から2時間の間に、そんなに大きくコンディションが変わりましたか?
本橋CE:ええ。特に路面温度ですね。外気温は安定していたんですが、路面温度が上がった。さらに風向きも、ころころ変わりました。
――アルボンはQ1の1セット目も、タイムが出なかったようです。
本橋CE:FP3のまま行ければよかったんですが、路面変化に合わせきれなかったですね。少し残念でした。

――クビアトもQ2のあの順位が、精いっぱいでしょうか?
本橋CE:う〜ん、もう少し行けたかなというのが、正直なところですね。
――中団争いはここに来て、さらに熾烈になっていますね。
本橋CE:ですね。なのでちょっとしたミス、タイヤの使い方の違いが、大きく結果に影響する。アタックとアタックの間のクールラップの使い方も、相当考える必要がありますね。
――トロロッソのふたりは、スロットルラグの症状は訴えていない?
本橋CE:大丈夫ですね。さくら(HRD Sakura/栃木県の本田技術研究所)やミルトンキーンズ(HRD MK/イギリス・ミルトンキーンズにあるホンダの拠点)でいろいろ確認作業してくれていますし、まだ改善の余地はありますが、今週末は問題ないですね。
――レースペースはここも、問題なさそうですか?
本橋CE:大丈夫だと思います。ただ明日はコンディションが大きく変わりそうなので、それにどこまで対応できるか。そこをどう捉えるか、今晩ファエンツァ(イタリアにあるトロロッソの本拠地)のファクトリースタッフも交えて、戦略を立てて行きます。
――できればあまりコンディションが、ころころ変わらないでほしい?
本橋CE:そうですね。本当に。そういう状況に陥っても、取りこぼしなく結果を出せれば一番いいんですが。
――そろそろダブル入賞をしたいですね。
本橋CE:ええ。4台完走、4台入賞を、ぜひ果たしたいですね。
(Kunio Shibata)
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| 12/7(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
| 1位 | ランド・ノリス | 423 |
| 2位 | マックス・フェルスタッペン | 421 |
| 3位 | オスカー・ピアストリ | 410 |
| 4位 | ジョージ・ラッセル | 319 |
| 5位 | シャルル・ルクレール | 242 |
| 6位 | ルイス・ハミルトン | 156 |
| 7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 150 |
| 8位 | アレクサンダー・アルボン | 73 |
| 9位 | カルロス・サインツ | 64 |
| 10位 | フェルナンド・アロンソ | 56 |
| 1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 833 |
| 2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 469 |
| 3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 451 |
| 4位 | スクーデリア・フェラーリHP | 398 |
| 5位 | アトラシアン・ウイリアムズ・レーシング | 137 |
| 6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 92 |
| 7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 89 |
| 8位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 79 |
| 9位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 70 |
| 10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 22 |
| 第20戦 | メキシコシティGP | 10/26 |
| 第21戦 | サンパウロGP | 11/9 |
| 第22戦 | ラスベガスGP | 11/22 |
| 第23戦 | カタールGP | 11/30 |
| 第24戦 | アブダビGP | 12/7 |


