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山本尚貴の順応性をレッドブル側も評価。「現在のホンダのドライバーの中で一番成熟している」/ホンダ山本MDインタビュー(2)

2019年7月27日

 2019年F1第11戦ドイツGPに、全日本スーパーフォーミュラ選手権およびスーパーGTのディフェンディングチャンピオンである山本尚貴がホッケンハイムを訪れている。金曜日の午後に会見が開かれ、ホンダの山本雅史F1マネージングディレクターが山本尚貴のF1へ向けた準備について語った。


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ーー今回、山本尚貴選手はレッドブルのシミュレーターに乗り、ドイツGPを訪れました。今後、F1へ向けた準備で何か決まっていることはありますか。
山本MD:日本のレースがないときを見計らって、1回でも2回でも(F1に)来てもらおうと思っています。現時点では次はスパ(F1第12戦ベルギーGP/8月30日〜9月1日)に来てもらう方向で調整しています。


ーーF1を金曜日のフリー走行で走らせるためには、申請日までの180日以内に、F1車両を用い最低2日間、300km以上の走行テストを実施することが義務付けられていますが。
山本MD:そういうのも含めて、いま準備段階です。


ーーだいたいでいいのですが、いつごろ正式に決まりそうでしょうか。
山本MD:日本のファンのためにも、決まれば、すぐにでも発表したい。今週もミーティングをやるので、何か進展があれば、日曜日までに皆さん(メディア)にお声がけしてもいいかなと思っています。ただ、300km走行の問題とか、ライセンスポイントの解釈の問題とか、いくつか課題があるので、それらはFIAと直接、ひとつひとつ確認しているところです。


ーーということは、ホンダとチーム側は乗せる方向で一致していて、あとはFIAとの事務的な詰めを行っているという状況だと解釈していていいですか。
山本MD:そうですね。FIAのレギュレーションにクリアするための確認をしているところです。


ーー実際に乗る場合のチーム側というのは、トロロッソだと思っていていいのでしょうか。
山本MD:それはチームが決めて発表することなので、われわれがいまここで語るべきではないと思っています。


ーーホンダには多くのドライバーがいます。なぜ今回、山本尚貴選手を推したのでしょうか。
山本MD:確かに今年はF2選手権に松下信治が参戦していて、F3にも角田裕毅と名取鉄平が挑戦しています。昨年は牧野任祐と福住仁嶺がF2に参戦していました。彼らも含めて、総合的に判断して、現在のホンダのドライバーの中で一番成熟しているのが、山本尚貴だと思っています。


 F1に乗るには、もちろんクルマを速く走らせるというドライビング能力を持ったていることは最低限必要ですが、ただ走るのが速いだけでもダメ。いろんなシチュエーションに対応できる能力が必要です。フィードバック能力とか、クルマを速く走らせること以外に大切なことが何かひとつでも欠けていてもダメだと思っています。


 そういうことまで含めて考えると、いまは山本尚貴だというのが、ホンダの最終的に出した答えです。もちろん、今年、松下選手はいいレースをするようになったし、角田選手も将来楽しみな選手だと思っています。でも、いま彼らがF1に乗れるかというと、そんな力はまだ備わっていないのも事実。


 もちろん、山本尚貴が年齢的に厳しいことは覚悟しています。でも、ドライバーを見る目が厳しいマルコさんも認めている。もし、ダメなら、マルコさんはすぐダメと言う人です。マルコさんは日本のレースもチェックしたいということで、毎レース、結果を送っているんですが、今年、山本尚貴はチームが変わったのに、開幕戦から表彰台に上がり続け、今年もこれまでのところ選手権トップにいる。そういう順応性や適応する能力なども、マルコさんはしっかりと見ています。今回の件は、ホンダが押し込んだというわけではないです。ホンダもレッドブルも、山本尚貴ならやれると信じています。



(Masahiro Owari)


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