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リカルド木曜インタビュー:前半戦を振り返って、「最悪の週末だったのは、まちがいなく開幕戦」/F1第11戦ドイツGP

2019年7月26日

 ダニエル・リカルドのF1第11戦ドイツGP木曜日の定例囲み取材は、少しばかり不穏な雰囲気で始まった。本人が姿を見せる直前、ルノーの広報担当者が「リカルドのマネージメントの問題に関しては、現在法廷に舞台を移しつつあり、本人はコメントできない。この取材でも、その問題には触れないように」と、弁護士が作成したらしき文書を読み上げたのだ。


 もちろんこのドイツGP前に発覚した、リカルドの前マネジャーによる1000万ポンド(約13億4千万円)請求騒動の件である。


 いつものサービス精神旺盛なリカルドなら、広報がたとえ禁止と言っても少しはしゃべったりするはず。ところが今回ばかりは何も語りたがらず、けっこう深刻なことになってることをうかがわせた。


 とはいえ、イギリスGP前に腕に彫ったばかりのタトゥを笑顔で披露するなど、とりあえずは明るいリカルドだった。


――ドイツに来る前、サーキットでバイクに乗っていましたよね?
ダニエル・リカルド(以下、リカルド):そう。元MotoGPライダーのセテ・ジベルナウにコーチしてもらってね。スペインのイビサ島のサーキットを走ったんだ。メチャクチャ面白かったよ。


 僕はオートバイが好きなんだと、改めてわかったね。ドライバーのなかには、2輪を避ける保守的な人と、積極的に乗る人の2種類に分かれるみたいだね。たとえば最近テストしたルイス(ハミルトン)は、好きなほうだよね。僕は子供のころから2輪にすごく興味があったんだけど、危険だからと親に許してもらえなかった。大きくなっても興味は消えることはなく、でも本格的なレースバイクに乗る機会はなかなかなかった。


 だから今回は本当にうれしかったし、心から楽しんだよ。といってもものすごく本格的なロードレーサーじゃなくて、すごく扱いやすかった。スピードはそこそこだったしね。


――リーン(体を傾ける)したりもしましたか?
リカルド:もちろん。文字どおり、モータースポーツを堪能したよ。4輪のドライバーにもクレイジーな連中はたくさんいるけど、2輪ライダーたちは少し特別だ。僕は彼らの勇敢さを、昔からずっと尊敬しているよ。


――ドイツとハンガリーの2連戦の見通しはいかがですか?
リカルド:悪くないと思う。個人的には、ホッケンハイム(ドイツ)のレイアウトは大好きだ。特にスタジアムセクションに入ってからはね。ルノーのパッケージも、このサーキットではある程度の戦闘力を発揮するんじゃないかな。


 2台揃って予選Q3にいくのは、決して無理な目標じゃないはず。いずれにしてもシルバーストン(前戦イギリス)の結果には、大いに力づけられたよ。予選もレースも、安定して速かった。(ルノー2台ともQ3進出。レースはリカルドが7位入賞)


 フランス、オーストリアとちょっと手こずってたのが、あそこで持ち直した。その勢いが、ここでも持続できると思っている。


――イギリスGPは車体のアップデート効果が大きかったですか?
リカルド:オーストリアで新パーツをいろいろ試して、イギリスでは旧仕様に戻していたんだ。どちらが実際に戦闘力があるのか。まだ今のところは、完全には理解できていない。でも焦らず、じっくり見極めていくよ。


――チームメイトのニコ・ヒュルケンベルグは定例会見で、「今季のマシン開発には満足している」と言っていました。あなたも同意見ですか?
リカルド:2018年のレッドブルでは車体に比べて、パワーユニットの開発に不満があった。それが2019年は、状況が逆転してるけど、正直まだ予想していたレベルには届いていない。でも、彼ら(ルノー)の潜在能力の高さはわかってるつもりだ。次のアップデートに期待だね。


――今季前半戦を振り返ってもらえますか。たとえば最高だったレースと、最悪だったレースなどはありますか?
リカルド:最悪の週末だったのは、まちがいなく開幕戦のオーストラリアだね。理由はふたつあって、ひとつはルノー移籍後最初のレースとしてすごく期待していただけに、予選Q3に進めず、レースはリタイアに終わった。あの結果には本当にガッカリした。そしてもうひとつの理由は言うまでもなく、僕の地元レースだったということだ。


 最高だった週末は第7戦カナダGPだね。あの予選結果(4番グリッド)は、レッドブル時代の2018年モナコGPのポールポジションとおなじくらい達成感があったからね。



(Kunio Shibata)


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