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遊びにも本気のレッドブル。F1イギリスGP前のカート大会で見えたホンダとの信頼関係

2019年7月18日

 イギリスGP直前の水曜日。レッドブル・ホンダの本拠地のあるイギリス・ミルトンキーンズで、同チーム主宰のカート大会が開催された。そこは遊びでも決して手を抜かないレッドブルである。レッドブルとホンダ双方のファクトリーから集まった従業員ら総勢60名を3名1組20チームに分け、125ccのレーシングカートによる60分間のガチンコ耐久レースに仕立て上げた。


 顔ぶれも錚々たるもので、レッドブル側はクリスチャン・ホーナー代表、ホンダは田辺豊治F1テクニカルディレクターを始めとするエンジニアたち、さらに日本からわざわざ山本雅史マネージングディレクターも駆けつけた。


 そしてGP直前にもかかわらず、マックス・フェルスタッペンとピエール・ガスリーまで飛び入り参加した。これでイベントはいっそう盛り上がった。


 くじ引きによるチーム分けでは、偶然ホーナー代表と山本MDが同じ組になった。ホーナー代表は国際F3000まで行ったバリバリの元レーシングドライバーであり、山本MDも全日本カートで鳴らした腕の持ち主。


「おれたち二人が組めば、優勝まちがいない」と、喜んだ。ところが3人目のホンダUKの従業員は、「レーシングカートを走らせるのは、今日が初めてなんです……」という超初心者だった。


 これにはふたりでずっこけたというが、ホーナー代表が速さを発揮し、予選4番手。レースでは山本MDがホーナー代表以上のペースで上位を快走し、最終的に6位フィニッシュを果たした。


「必死に走ってたらインを刺されましてね。横に並んだときに目が合ったらマックスでした。しばらく並走して幅寄せしたりしたら、あとで『(シャルル)ルクレールじゃないんだから』と言われましたよ(笑)」


 このイベントはオーストリアGPのずっと前に企画されたが、偶然とはいえ初優勝直後の開催となった。そのためレッドブルとホンダにとっては、まさに祝勝会のような雰囲気だったという。


 ホンダのスタッフを自チームのイベントに、当然のように招待する。今までのパートナーとでは、あり得ないことだった。直前に最高の結果が出たから当然といえば当然だが、今のレッドブルとホンダは互いを認め合い信頼し合う、非常にいい関係に見える。


 レッドブルリンクから一転、イギリスGPの舞台シルバーストンは名うてのパワーサーキットだ。当然彼らは、メルセデスとフェラーリ相手に厳しい戦いを覚悟した。


 しかし結果は、予選で4、5番グリッドを獲得。ポールシッターのバルテリ・ボッタスとフェルスタッペンのタイム差は、わずか0.183秒だった。


 そして決勝レースでも安定した速さで周回を重ね、37周目にはセバスチャン・ベッテルを鮮やかにパスして3番手に上がった。


 しかし直後にベッテルに追突され、5番手に後退してしまう。「フロアにひどいダメージを負いながら、5位でチェッカーを受けたのは驚くべきことだった」と、ホーナー代表。


「あのまま3位を走っていれば、ボッタスのピットインで2位に上がっていたはずだ。ソフトに履き替えたボッタスに最終的に抜かれたかどうか、それは神のみぞ知るだよ」


 中古ソフトとはいえ、メルセデスが全開で抜きにかかってくる。それをフェルスタッペンが、どこまで防いだか。その勝負も、できればぜひ見たかったものである。

ここまで不調が続いていたガスリーだが、やっと本来の力が出せるようになったようだ。結果が出ずに暗い表情が続いたが、この週末は概ね明るい表情も見られた。4位入賞という結果に表彰台の期待も高まる。
ここまで不調が続いていたガスリーだが、やっと本来の力が出せるようになったようだ。結果が出ずに暗い表情が続いたが、この週末は概ね明るい表情も見られた。4位入賞という結果に表彰台の期待も高まる。




(Kunio Shibata)


レース

11/29(金) フリー走行 22:30〜23:30
スプリント予選 26:30〜27:14
11/30(日) スプリント 23:00〜24:00
予選 27:00〜
12/1(日) 決勝 25:00〜


ドライバーズランキング

※ラスベガスGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン403
2位ランド・ノリス340
3位シャルル・ルクレール319
4位オスカー・ピアストリ268
5位カルロス・サインツ259
6位ジョージ・ラッセル217
7位ルイス・ハミルトン208
8位セルジオ・ペレス152
9位フェルナンド・アロンソ63
10位ニコ・ヒュルケンベルグ35

チームランキング

※ラスベガスGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム608
2位スクーデリア・フェラーリ584
3位オラクル・レッドブル・レーシング555
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム425
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム86
6位マネーグラム・ハースF1チーム50
7位BWTアルピーヌF1チーム49
8位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム46
9位ウイリアムズ・レーシング17
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

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