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レッドブル・ホンダF1密着:マシンのアップデートを追い風に、今季最も好調な初日を過ごしたガスリー
2019年7月13日
「僕のほうはすごくいい一日で、ハッピーだね。今シーズンで一番良い金曜日だったかもしれない」
フリー走行を終えたピエール・ガスリーは、こう言って、イギリスGP初日を振り返った。
ガスリーにとって、レッドブル・ホンダとして初めて臨むイギリスGPは滑り出しから好調だった。通常のヨーロッパラウンドより1時間早い午前10時からスタートしたフリー走行1回目で、ガスリーはセッション終盤にトップタイムをマークしていたからだ。
今シーズンのガスリーのフリー走行1回目の順位は、以下の通りだ。
■オーストラリアGP 8番手
■バーレーンGP 6番手
■中国GP 7番手
■アゼルバイジャンGP 15番手
■スペインGP 8番手
■モナコGP 6番手
■カナダGP 13番手
■フランスGP 6番手
■オーストリアGP 6番手
じつはフリー走行1回目からトップ5に入って、グランプリをスタートしていたことがなかったのである。午後2時からスタートしたフリー走行2回目でも、その好調な走りは続いた。
常にチームメイトのフェルスタッペンを上回るペースで走行を重ねていたガスリーは、ソフトタイヤを履いた予選シミュレーションでも5番手となる1分27秒249をマーク。マックス・フェルスタッペンが1分27秒862だったから、コンマ6秒速かったことになる。
もちろん、この結果はフェルスタッペンのマシンのセットアップが、まだ煮詰めきれていなかったことも関係していた。
「まだクルマの感触が完全に決まっていなくて、やるべきことが多い」(フェルスタッペン)
ただし、ガスリーの調子が良かったことは、紛れもない事実だ。ガスリーが記録した1分27秒249をセクターごとの詳細は、以下の通り。
セクター1→28.300秒
セクター2→35.278秒
セクター3→23.671秒(自己ベスト)
このうち、自己ベストはセクター3だけで、それ以外はじつは自己ベストではなかった。それでは、ガスリーのセクターごとの自己ベストはどうだったかというと、次の通りだ。
セクター1→28.067秒(自己ベスト)
セクター2→35.265秒(自己ベスト)
セクター3→23.671秒(自己ベスト)
これを合計すると、タイムは1分27秒003となり、4番手のセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)を上回る。この日ガスリーが走らせていたマシンには、そのポテンシャルがあったというわけだ。
前戦オーストリアGPでマクラーレンのランド・ノリスの後塵を拝する7位に終わったガスリーが、なぜ今回のイギリスGPでフェラーリに肉薄する走りを披露したのか。その理由のひとつは、オーストリアGPで使用できなかった新しいフロントウイングが関係していた。
チームは明らかにしていないが、オーストリアGPでは新フロントウイングはフェルスタッペンだけが使用。そのウイングによって、どの分野が改善されたのかと尋ねると、フェルスタッペンは「すべての領域が改善された」と答えた。
つまり、オーストリアGPの優勝は、ホンダのアグレッシプなエンジンモードによるパワーも勝因のひとつだが、レッドブルの車体も大きくアップデートされていたことになる。その主な要因がフロントウイングだった。
そのフロントウイングを、ガスリーはようやくこのイギリスGPで手に入れることができた。
「今日はまだ金曜日だから大騒ぎはしない。ミスをせず、この調子で持てる力を発揮することだけに集中したい」(ガスリー)
シルバーストンは高速コースで、かつ風の影響を受けやすいためコーナーごとにバランスが変わるため、1周を通してタイムをまとめるのが簡単ではない。しかし、いまのガスリーにはアップデートされた空力パッケージがある。オーストリアGPまでの逆風を、シルバーストンでは追い風にしてほしい。
(Masahiro Owari)
関連ニュース
11/29(金) | フリー走行 | 22:30〜23:30 |
スプリント予選 | 26:30〜27:14 | |
11/30(日) | スプリント | 23:00〜24:00 |
予選 | 27:00〜 | |
12/1(日) | 決勝 | 25:00〜 |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 403 |
2位 | ランド・ノリス | 340 |
3位 | シャルル・ルクレール | 319 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 268 |
5位 | カルロス・サインツ | 259 |
6位 | ジョージ・ラッセル | 217 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 208 |
8位 | セルジオ・ペレス | 152 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 63 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 35 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 608 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 584 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 555 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 425 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 86 |
6位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 50 |
7位 | BWTアルピーヌF1チーム | 49 |
8位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 46 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 17 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/23 |
第23戦 | カタールGP | 12/1 |