F1速報

  • 会員登録
  • ログイン

ホンダF1田辺TDインタビュー:イギリスGPからはエンジンライフを考慮。「ダメージを見ながらコントロールしていく」

2019年7月12日

 レッドブル・ホンダが初優勝を果たしたF1第9戦オーストリアGPから、早くも10日以上が経った。レース翌日にイギリス・ミルトンキーンズに戻ったホンダの田辺豊治テクニカルディレクター始めスタッフたちは、すぐに今週末の第10戦イギリスGPに向けての準備を開始した。とはいえその合間を縫ってささやかな祝勝会を開き、喜びを分かち合ったという。


――ミルトンキーンズでも、祝勝会を行なったと聞きました。
田辺豊治テクニカルディレクター(以下、田辺TD):ええ。ファクトリー近くのビール醸造所に、スタッフが集まって祝いました。その種のイベントを行うのは、初めてだったと思います。イギリスは日本のような飲み会の文化がないんですが、そこに全従業員の過半数が来たというのは、やはりそれだけ優勝が嬉しかったんだと思います。


――喜びが弾けていましたか?あるいはホッとした感じの方が、強かったですか?
田辺TD:両方ですね。弾けつつ、ホッとしてるというか。手放しで喜んでるわけでもない。それはさくらのスタッフと電話で話をしても、ミルトンキーンズと同じでした。まだまだだと。


――レース終盤の「モード11、ポジション5」の指示、あれはかなりパワーユニットに厳しい使い方を強いたと思うんですが。
田辺TD:状況を見ながら、どこまでプッシュできるか、それをどこまで続けられるか、判断しながら、最大のパフォーマンスを発揮できる使い方をしました。


――フェルスタッペンに、「イギリスでもあれが使えたらいいね」と質問したら、「そうしたいね」と言っていました。
田辺TD:まあ、使いたいだけ使えればいいんですが、やはり決められたエンジンライフの中で、どれだけ使えるかを考慮しないといけない。ダメージ具合を見ながらコントロールしていますので、あくまで余力を残しながらですね。無理はしません。


2019年F1第10戦イギリスGP 田辺豊治テクニカルディレクター
2019年F1第10戦イギリスGP 田辺豊治テクニカルディレクター

――終盤、燃料は大丈夫だったからあのモードを選択できた。逆にいうと、あのモードを使うことをしっかり考慮して、それだけの燃料を搭載していたのでしょうか?
田辺TD:全力投球できる状態でクルマを送り出し、全力投球したということですね。


――オーストリアであのモードを使ったのは、「次戦以降からの前借りです」と言っていました。今後数戦に渡って、ならしていくということですか。
田辺TD:徐々に借りを返していくということですね。


――では今週末は、雨の方がいいですか?
田辺TD:ダメージの状況次第で、徐々にやっていくしかないですね。


――ここまでずっと勝てなかったわけですが、いざ表彰台の一番上に立ったことで、見えてきたことはありますか。
田辺TD:オーストリアはいろんなコンディションが集まれば、勝てることがわかった。一方で、ここで急に上とのギャップが縮まって勝ったのではないことを、改めて痛感しました。彼らと並んだわけでも、何でもない。まだ彼我の力の差は大きいです。


――ミルトンキーンズ、そして現場スタッフには、優勝経験のなかった人たちがほとんどだと思うんですが、彼らの反応はどんな様子でしたか。
田辺TD:頂点に立ったことの喜び、興奮は予想以上でしたし、社内の雰囲気も一気に明るくなった気がします。今までが暗かったわけではないですが(笑)。


――勝てるのだろうか、という思いが募っていた?
田辺TD:それは、あったと思います。必ず勝てるだろうし、勝つつもりでやってきた。表向きはたしかにそうでも、いつ勝てるんだろうと思っていたはずなんですね。


――レッドブルと組んだからには、すぐ勝てるはずだったと。
田辺TD:世の中的にも、そういう思いだったでしょうし。


――シルバーストンは、天気が変わりやすい。気温もさほど上がらない。そして何より、パワー感度が高い。ラップタイムにパワーが影響しやすいコースです。どれぐらいの成績を、期待できそうですか。
田辺TD:なかなか難しいですね。そう簡単じゃない。最大限の努力をするのは、もちろんですが。



(Kunio Shibata)


レース

11/29(金) フリー走行 22:30〜23:30
スプリント予選 26:30〜27:14
11/30(日) スプリント 23:00〜24:00
予選 27:00〜
12/1(日) 決勝 25:00〜


ドライバーズランキング

※ラスベガスGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン403
2位ランド・ノリス340
3位シャルル・ルクレール319
4位オスカー・ピアストリ268
5位カルロス・サインツ259
6位ジョージ・ラッセル217
7位ルイス・ハミルトン208
8位セルジオ・ペレス152
9位フェルナンド・アロンソ63
10位ニコ・ヒュルケンベルグ35

チームランキング

※ラスベガスGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム608
2位スクーデリア・フェラーリ584
3位オラクル・レッドブル・レーシング555
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム425
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム86
6位マネーグラム・ハースF1チーム50
7位BWTアルピーヌF1チーム49
8位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム46
9位ウイリアムズ・レーシング17
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第19戦アメリカGP 10/20
第20戦メキシコシティGP 10/27
第21戦サンパウロGP 11/3
第22戦ラスベガスGP 11/23
第23戦カタールGP 12/1
  • 最新刊
  • F1速報

    Rd19 アメリカ&Rd20 メキシコ&Rd21 ブラジルGP号