ジャスティン・ウイルソンが2004年にはジャガーでマーク・ウェバーのパートナーになるらしい、との憶測が飛んでいる。ウイルソンのマネージャーが、無報酬でもトップチームで走らせたいと語ったためだ。
ドライバーとしては長身過ぎるというマイナスポイントを抱えるウイルソンだが、今季、後方グリッド常連のミナルディでのドライブながらなかなかの奮闘を見せており、F1での将来を開拓中だ。元F3000チャンピオンのポテンシャルを買ったミナルディは、その才能を発揮させるために身長に合わせてモノコックが大きい車を作ることまでしたが、結局はまたしても有望な新人の“踏み台”としての役割を受け入れなければならないようだ。ジャンカルロ・フィジケラ、ヤルノ・トゥルーリ、フェルナンド・アロンソ、そして最近のウエーバーらは、いずれもミナルディからF1にデビューし、より上位のチームへと巣立っていった。
ジャガーのルーキー、アントニオ・ピッツォニアが序盤4戦を終えた時点で、大した結果を出せなかったため解雇されるのではと取り沙汰されたが、この際、マクラーレン・テストドライバーのアレックス・ブルツではなくウイルソンがその後釜に納まるとの憶測も飛び、元ジャガードライバーのエディー・アーバインがウイルソンを推す発言をするという一幕もあった。その後、ピッツォニアは一応ジャガー上層部の信任を得たものの、来季同チームはウイルソンの起用を希望しているとささやかれる。なお、ウエーバーの方はすでに契約更新を済ませている。
この噂を勢いづかせる発言をしたのはウイルソンのマネージャーで元F1ドライバーのジョナサン・パーマーだ。彼は、無償でいいから愛弟子ウィルソンを上位チームで走らせたい、デビュー2年目にウイルソンが競争力のあるマシンを保証されるならそれで構わない、と言うのだ。
「もしもジャガーが無報酬でのドライブを彼にオファーした場合、それがジャガーの望みであり、それ以上の条件を引き出すのが無理だとすれば、彼らの車のポテンシャルを考えると、そのオファーを真剣に考慮する価値はあるだろう」とパーマーは水曜、ロイター通信の取材に答えた。「(ジャスティンは)2004年はできる限り競争力のある車に乗りたがっており、そのチャンスは必ずしもミナルディにあるわけではない」
「確かにジャガーは魅力的なチームで、そこにウエーバーとウイルソンの二人が揃えばなかなかのチームになるはずだ。ジャガーにもウイルソンにも、誰にとってもすばらしい案だと思う」
一般から出資を募るという革新的な手段で現在のシートを確保したウイルソンは、シーズンの残る9レースは、より大きなチームに自身を売り込むためにも大事にしたいという。
「できれば来年は、自分自身ももっと前進して、もっと競争力のある環境に移りたい」とロイター通信に語るウイルソン。「それこそがポール(ストッダート、ミナルディ監督)が僕に望むことであり、僕らみなが望むことだ。離れるのは淋しいが、ポールも僕の移籍を考えてくれている。マークやフェルナンドが移っていったのと同じようにね」