F1モナコGP技術解説:マシンにダメージを負ったルクレールは、どれほどのダウンフォースを失ったのか
2019年6月3日
F1第6戦モナコGP決勝レースでフェラーリのシャルル・ルクレールは序盤20周目に、リタイアせざるを得なかった。フロアに深刻なダメージを負ったのが直接の理由だった。
レース序盤、ルクレールがルノーのニコ・ヒュルケンベルグをオーバーテイクしようとした際に接触し、それによって右リヤタイヤがバースト。ちぎれたタイヤ構造が激しくフロアを打ち付けたのだ。これでフェラーリはダウンフォースを、致命的に失った。
リタイア後、ルクレールはこう語っている。
「そのままレースを続けることが、まったく不可能だったわけじゃない。でもタイヤ交換してそのあと何周か走ったけど、ものすごく運転しにくいクルマになってた。少しでもダウンフォースを回復させようとフロントウイングを少し調整したけど、そんなんじゃとても足りなかった」
フロアの損傷は、それほど空力に多大な影響を及ぼすのである。何しろ多くの空力デバイスの中で、最も大きなダウンフォースを発生するのはフロアなのだから。以下の表は、F1Technical.comがまとめた、ダウンフォースとドラッグの大まかな相関関係を示したものだ。
| マシンの部位 | ダウンフォース | ドラッグ |
|---|---|---|
| フロントウイング | 25% | 20% |
| 前輪およびフロントサスペンション | -2% | 10% |
| カウル | -10% | 10% |
| フロアおよびディフューザー | 65% | 15% |
| 後輪およびリヤサスペンション | -3% | 15% |
| リヤウイング | 25% | 30% |
フロアにあれだけのダメージを負ったフェラーリでは、もはや走り続ける意味がない。それがこの表で、よくおわかりいただけるのではないだろうか。
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています
(Kunio Shibata)
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