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【F1第6戦モナコGPの焦点】見る者の心を惹きつけた60周を超える接近戦。伝統のモナコに立ちはだかる“抜けない”現実

2019年5月29日

 トップグループの接近戦が胸躍らせるものだったか、“抜けないモナコ”が退屈だったかは、ドライバーに感情移入できるか否かで人それぞれ。マックス・フェルスタッペンは、タイヤ交換後のすべての周回で至近距離からルイス・ハミルトンを追い続けた。

 60周を超える接近戦は少し長すぎたかもしれないけれど、誰も否定しないのはハミルトンとフェルスタッペン、ふたりともがミスのない見事なレースを戦った事実。ピットアウト時の危険なリリースによってフェルスタッペンが5秒加算のペナルティを背負っていると分かっていても、ふたりの攻防は見る者の心を惹きつけた。路面コンディションが刻々と変化する公国のコースで、常にメルセデスの乱気流を受けながら、フェルスタッペンは攻撃の手を緩めようとしなかった。

 チームメイトとの接戦を制した土曜の予選の後、ハミルトンがこれほど厳しいレースを戦うことになるとは、誰が想像しただろう?

 すべての計算を狂わせたのは、11周目のセーフティカー出動。トラックポジション最優先のモナコでこの機会を逃してはならないと、メルセデスの2台、フェルスタッペン、セバスチャン・ベッテルがピットに飛び込んだ。本来ならばライバルの動きを見てタイヤ交換のタイミングを判断できる立場にいたメルセデスが、1-2番手を走りながらピットインを決断しなくてはならなかった。残り67周という、微妙なタイミングで。

 残り周回を考えれば選ぶべきはハードタイヤ。レッドブルとフェラーリは賢明にハードを選択したが、メルセデスは「リスタート時のウォームアップの悪さを懸念して」ミディアムタイヤを選んだ。加えて、ピットレーンではバルテリ・ボッタスの目前にフェルスタッペンがピットアウトしてきた。

 それだけならダメージはまだ小さかったが、斜め後方のボッタスに気づかなかったフェルスタッペンは右のウォールにメルセデスを追いやってしまう。結果、レッドブルはペナルティを科せられ、右フロントのホイールを壊したボッタスのタイヤにはパンクチャーが発生し、再度のピットインを余儀なくされた。

XPB Images

 最初のピットインでフェルスタッペンに先行されたボッタスは、2度目のピットインでベッテルにもポジションを譲ることになった。ハードに交換したボッタスにタイヤのハンデはなくなったものの、4番手に後退したためハミルトンを守る盾となることはできない。ひとりミディアムを履いたハミルトンの“苦行”が始まった。



レース

11/29(金) フリー走行 22:30〜23:30
スプリント予選 26:30〜27:14
11/30(日) スプリント 23:00〜24:00
予選 27:00〜
12/1(日) 決勝 25:00〜


ドライバーズランキング

※ラスベガスGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン403
2位ランド・ノリス340
3位シャルル・ルクレール319
4位オスカー・ピアストリ268
5位カルロス・サインツ259
6位ジョージ・ラッセル217
7位ルイス・ハミルトン208
8位セルジオ・ペレス152
9位フェルナンド・アロンソ63
10位ニコ・ヒュルケンベルグ35

チームランキング

※ラスベガスGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム608
2位スクーデリア・フェラーリ584
3位オラクル・レッドブル・レーシング555
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム425
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム86
6位マネーグラム・ハースF1チーム50
7位BWTアルピーヌF1チーム49
8位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム46
9位ウイリアムズ・レーシング17
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

レースカレンダー

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