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F1 Topic:年間総点数21点は無視できない、初代ファステストラップポイント獲得者予想

2019年3月17日

 いよいよ、F1開幕戦オーストラリアGPの決勝レースがスタートする。このレースは2019年シーズンの1戦目という以外に、もうひとつ今までなかったある出来事がスタートする重要な一戦となる。それはファステストラップポイントの復活だ。


 ファステストラップポイントは、1950年から59年まで導入されていたが、その後は消滅。今回60年ぶりに復活した。


 ファステストラップポイント導入に関しては、いまだに賛否はあるものの、導入されたからには狙いに行くと答えるのは、メルセデスのレースストラテジストのジェームス・バレスだ。


「1回のファステストラップポイントで得られるポイントは1点だが、年間で21回のチャンスがある。チャンピオンシップを考えると、決して無視はできない」


 では、どのようにして狙いに行くのか。バレスは次のように分析する。


「まず、燃料が軽くなった最後のスティントで狙うことになるだろう。タイヤのデグラデーション(劣化)が大きい場合は、タイヤを交換した直後が狙い目だが、今年のタイヤはどのサーキットでもそれほどデグラデーションが大きくはないと予想されるので、スティントの最後に狙いに行くことになるだろう」

■フリーピットストップできるドライバーが最有力か

 ファステストラップポイントを獲得できるのは、トップ10のドライバーだけなので、ファステストラップを獲得するためだけに、燃料が軽くなったレース終盤にピットインしてタイヤを新品に変えるとというドライバーはいないだろう。


 ただし、バレスは「トップ10内を走行しているドライバーでも、ファステストラップを獲得するために、燃料が軽くなったレース終盤にピットインしてタイヤを新品に変えるドライバーが出てくる可能性はある」と指摘する。


 それは、前車との差がオーバーテイクできるほど接近しておらず、かつ1つ後ろのポジションのドライバーとの差がピットストップのロスタイム以上あり、いわゆる「フリーピットストップ(ピットストップしても順位が落ちない)」の権利を持っている場合だ。


 そこで要注意となるドライバーは、優勝争いをしているドライバーより、トップ3チームで形成する第1集団の最後尾を走っているドライバーだ。メルセデス、フェラーリ、レッドブル・ホンダの3チームの中で、最後方のドライバーと第2集団との差が20秒以上あれば、そのドライバーはピットインして、新品タイヤに交換して、ファイナルラップにファステストラップを狙う可能性がある。


 そこで過去5年間のオーストラリアGPのファステストラップ獲得者を調べてみると、そのドライバーは以下の通りだった。


2018年 ダニエル・リカルド (レッドブル)
2017年 キミ・ライコネン  (フェラーリ)
2016年 ダニエル・リカルド (レッドブル)
2015年 ルイス・ハミルトン (メルセデス)
2014年 ニコ・ロズベルグ  (メルセデス)


 2014年と15年のメルセデスは他を圧倒していたので、優勝争いをしていてもファステストラップを取れたが、16年以降は必ずしも優勝争いをしていたドライバーではない者が獲得していることがわかる。前後との差がある第1集団の最後方のドライバーは、たとえピットインしてタイヤを新品に変えなくとも、タイヤを温存できるので、レース終盤に良いラップを刻むことができる。


 今年のオーストラリアGPでその可能性が高いのは、予選4番手のマックス・フェルスタッペンか、5番手のシャルル・ルクレールあたりだろう。もちろん、予選で3番手のフェラーリ以下に対してコンマ5秒以上の大差をつけたメルセデスが、タイヤの状態が良くないレース終盤でもファステストラップを記録可能性もある。


 ファステストラップを賭けた、もうひとつの戦いにも注目したい。



(Masahiro Owari)


レース

11/29(金) フリー走行 結果 / レポート
スプリント予選 結果 / レポート
11/30(日) スプリント 23:00〜24:00
予選 27:00〜
12/1(日) 決勝 25:00〜


ドライバーズランキング

※ラスベガスGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン403
2位ランド・ノリス340
3位シャルル・ルクレール319
4位オスカー・ピアストリ268
5位カルロス・サインツ259
6位ジョージ・ラッセル217
7位ルイス・ハミルトン208
8位セルジオ・ペレス152
9位フェルナンド・アロンソ63
10位ニコ・ヒュルケンベルグ35

チームランキング

※ラスベガスGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム608
2位スクーデリア・フェラーリ584
3位オラクル・レッドブル・レーシング555
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム425
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム86
6位マネーグラム・ハースF1チーム50
7位BWTアルピーヌF1チーム49
8位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム46
9位ウイリアムズ・レーシング17
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

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