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一発の速さに疑問のマクラーレン、隠れた実力をもつハース/全チーム戦力分析(7)
2019年3月11日
第2回F1バルセロナテストを終えて、徐々に新車の実力が明らかになってきた。今回はF1開幕戦オーストラリアGPに向け各チームの実力を数値化して分析。第7回目はマクラーレン、ハース、そしてレーシングポイントだ。
———————————
■ハースのチーム戦力
100点満点中80点
■テストでの最速タイム
6番手/10チーム中 1分17秒076(ロマン・グロージャン/C5タイヤ/3月1日午前)
■予想される本来の実力
4番手タイ/10チーム中 1分16秒5(トップとの差+1.0秒)
■マクラーレンのチーム戦力
100点満点中72点
■テストでの最速タイム
5番手/10チーム中 1分16秒913(カルロス・サインツJr./C5タイヤ/3月1日午前)
■予想される本来の実力
8番手/10チーム中 1分16秒9(トップとの差+1.4秒)
■レーシングポイントのチーム戦力
100点満点中75点
■テストでの最速タイム
9番手/10チーム中 1分17秒556(ランス・ストロール/C5タイヤ/2月28日午前)
■予想される本来の実力
6番手/10チーム中 1分16秒7(トップとの差+1.2秒)
———————————
ハース、マクラーレン、レーシングポイント――この3チームの中で、ベストタイムが最も速かったのは、マクラーレンだった。
第2回バルセロナテスト最終日にカルロス・サインツJr.がマークした1分16秒913は、ルノーとトロロッソ・ホンダの1分16秒8に次ぐ好タイムだった。しかし、マクラーレンのこの日のプログラムは、アルファロメオ同様、走り始めからC5(旧ハイパーソフト)タイヤを履いて、ショートランを重ねていた。
途中、C3(旧ソフト)タイヤに履き替えてセットアップを確認して、最後に再びC5タイヤでコースイン。まさに絞り出してマークしたタイムだった。
これに対して、フォース・インディアからチーム名を改名して再出発したレーシングポイントに今年移籍して、チームのベストタイムを刻んだランス・ストロールは、C5タイヤでアタックする前まではC2(旧ミディアム)タイヤとC3タイヤのみで走行。
1分17秒556というタイムは、レーシングポイントとしてC5タイヤで初めてアタックして記録されたタイムだった。サインツがC5タイヤで合計4回アタックして4回目に記録したのと比べると、レーシングポイントはセットアップも十分ではなく、ドライバーもまだ限界で走っていなかった可能性が高い。
ハースのベストタイムを記録したロマン・グロージャンに至っては、C5タイヤを履いたのがアタックする直前だっただけでなく、その数周前まではロングランのメニューをこなしており、C5でのアタックはセッション最後の数回だけだった。
つまり、アタックしていた条件がマクラーレンが最も有利で、次にレーシングポイント、その次がハースだったことから、ハースはまだまだポテンシャルを出しておらず、レーシングポイントにもまだ若干の伸びしろがあると思われる。
■中団チームの中で光る速さを見せるハースF1
タイムアタックしていた条件以外にも、ハースがこの集団の中で断トツで速いことをうかがわせるのは、ロングランペースだ。最終日の午後、ハースはケビン・マグヌッセンがレースシミレーションを行なっていたが、最初のスティントは前日にレースシミレーションを行なっていたレッドブル・ホンダのピエール・ガスリーと遜色のないペースを刻んでいた。
レーシングポイントはハースほど速くないものの、マクラーレンよりは安定したペースで、ハースと同様、2ストップで66周を走りきっていた。これに対して、ショートランに時間をかけすぎていたためか、マクラーレンは第1スティント以外はC2タイヤを履きながら、なんと4回もピットインしてタイヤを交換しなければならなかった。
これはマクラーレンのマシンがタイヤに熱を入れやすいものの、オーバーヒートしやすい悪癖を抱えている可能性がある。もし、そうだとすれば、今後マクラーレンはセットアップを予選よりもレースに振らなければならないことになり、一発の速さという点では、これ以上の伸びは考えにくい。
この3チームの中でQ3進出をかけた戦いができるのがハースで、レーシングポイントはQ2どまり。マクラーレンはアルファロメオ、トロロッソとともにQ2進出を賭けた戦いを演じるのではないかと予想する。
(Masahiro Owari)
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6/8(土) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
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予選 | 結果 / レポート | |
6/10(月) | 決勝 | 結果 / レポート |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 194 |
2位 | シャルル・ルクレール | 138 |
3位 | ランド・ノリス | 131 |
4位 | カルロス・サインツ | 108 |
5位 | セルジオ・ペレス | 107 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 81 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 69 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 55 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 301 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 252 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 212 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 124 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 28 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 5 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |