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ホンダ山本部長インタビュー:前編「異動は戸惑いましたが、ホーナーから『F1を100%やれてよかったじゃないか』と言われました(笑)」

2019年2月22日

 ホンダのレース活動全般を牽引し、F1でもトロロッソ、そしてレッドブルとの提携の立役者である山本雅史モータースポーツ部長が、4月1日付で部長職を離れることが2月19日に明らかになった。ただし、山本部長はモータースポーツ部には残り、今後はF1活動に専念することになるという。今回はそんな山本部長に人事異動によるレッドブル側の反応と2019年の抱負を聞いた。


——————


──4月1日付で部長職を離れるということですが。


山本雅史モータースポーツ部長(以下、山本部長):部長を3年やらせてもらったんですが、八郷(隆弘)社長から今回「とにかくF1に専念しろ」と言われました。たしかにモータースポーツの全領域を部長ひとりが見るのは無理なんですね。もちろん、課長たちも頑張ってやってくれてますけど。


 一方で、今年は何としてでもF1で結果を出さないといけない。それ以外のレースに関われなくなるのは正直残念というか、まだやりきった感がないのですが、F1に集中できる環境を与えてもらったという意味ではうれしいですよ。


──傍から見ると、部長という肩書きがなくなることの意味がよく理解できません。はっきり言うと、降格人事のように思えます。


山本部長:それは、違います。部長格であることは、これまでと同じです。ただ、マネージメント業務、人事考課といった部長職が本来こなさなければならない仕事を免除して頂いて、F1活動に特化、専念するということです。


 若い人を育てる仕事が好きで、これまでもずっとやって来たので、それができなくなるのはちょっと寂しいですけどね。ただ、会社としてはモータースポーツ部長は二輪から四輪、F1まで、すべてを網羅しています。


 就任して、まずはスーパーGTをホンダとして優先して、そこは2年でチャンピオンになった。SF(スーパーフォーミュラ)は昨年チャンピオンを獲りましたが、今年も狙えると思います。そうやって四輪中心に進めて来て『さあこれから二輪にも本格的に携わろう』と思っていた矢先のタイミングで今回の(異動の)話が来たので、そこは正直、ちょっと戸惑いました。でも「F1をやれ、今年からは全戦行け」と社長に言われましたしね。


──これまで以上にF1への関わりを強くしていく。


山本部長:そうですね。


2019年F1バルセロナテスト1回目 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダRB15
2019年F1バルセロナテスト1回目 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダRB15

──今回の異動は、チーム側には伝えていますか?


山本部長:はい。ホンダとして正式に伝えているし、さっきもクリスチャン(ホーナー/レッドブル代表)から、「ハッピーだろ? F1を100%やれてよかったじゃないか」と言われました(笑)。


──山本部長がF1専任になることは、チーム側は願ったりでしょうね。


山本部長:そういうふうに言われたのは、うれしいですね。


──F1に対する権限は、今後も山本部長がまとめることになるのですか?


山本部長:100パーセント、僕だと思います。もちろん、F1に関する大きな決定は会社の経営会議でなされるんですが、そこは基本的に変わりません。たとえば予算とか供給チームを増やすとか代えるとか、僕が会議に提案して承認を得る。それは変わらないはずです。

■ただの優勝だけでは足りない、2019年シーズンの抱負

──後任のモータースポーツ部長はメキシコの現地法人社長である清水宏さんです。


山本部長:3年前にメキシコGPで初めて会いました。F1を販促ツールとして、非常に積極的に使ってくれている。今回も電話で話し合ったんですが、「モータースポーツは好きだけど経験がないので、よろしく頼みます」と言われました。

2019年F1バルセロナテスト1回目 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダRB15
2019年F1バルセロナテスト1回目 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダRB15


──モータースポーツとはまったく異なる営業畑から来るわけですね。


山本部長:いや、もともと歴代の部長は、そちらから来るのが普通だったんです。むしろ僕のように、研究所(四輪R&Dセンター/栃木)から来たのが異例だった。それにしても、サーキットはいいですね。ここに来ると本当に元気が出ますね。この職場が向いてるのかもしれません(笑)。結果がどうこうというより、音とか雰囲気とか。気分が上がります。


──久しぶりのF1現場ですね。


山本部長ええ。さっきヘルムート・マルコ(レッドブルF1モータースポーツアドバイザー)と会って話しました。非常に明るかったです。クリスチャンもフランツ(トスト/トロロッソ代表)も、みんな機嫌がよかった。それが今だけということに、ないようにしないとね。


──改めて2019年シーズンの抱負は?


山本部長:レッドブルというトップチームと組むわけで、彼らの去年の獲得ポイントなり勝ち数なりを超えないと、ホンダとしてダメだと思ってます。それぐらい背水の陣でスタッフは皆、しっかりやっていますよ。


──では、2018年は4勝でしたから、少なくとも5勝は挙げないといけない。


山本部長:そういうことですね(笑)。


──今後は山本部長がホンダF1の顔になっていく?


山本部長:いやいや、田辺(豊治テクニカルディレクター)が技術の統括責任者で、私はそれ以外のマネージメントということですから。


──レース週末の定例会見では、技術以外の話題では山本さんが出るのでは?


山本部長:そうなるかもしれません。ホンダへの注目度次第になるでしょうね。


(後編に続く)



(Kunio Shibata)


レース

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