【津川哲夫の2019私的新車チェック:ウイリアムズ】ハンパない高さのハイマウントアーム。攻撃的&最新トレンド満載で低迷脱出なるか
2019年2月22日
遅れに遅れたウイリアムズ2019年のニューマシン、FW42の登場。FW42の基本は昨年のFW41の進化型で新規則に対処したものだ。多くの進化の中で目を引くのはフロントサスペンション。アッパーアームを“これでもか!”というほどアップライト側で異様なほど高く持ち上げ、トレンディなハイマウントアームを搭載してきた。
昨年もハイマウントアームは計画されたが、ウイリアムズでは頓挫していた。このハンパないアッパーアームの持ち上げ方はアップライト側に巨大なブラケットを搭載して下反角をなくし、ほぼ水平に設定されるほどになっている。
エアロ面でも、サイドポッドのエントリーダクトは昨年同様レッドブル風にトレンドを抑え、スラットウイングも装備、後方の膨らみは昨年の形状を踏襲したウイリアムスのオリジナルだ。さらにサイドポッド下部に異様なほど深く入り込んだアンダーカットも同じく継承され、巨大なフロアのオープン面積が確保されている。
FW42はフロントサスペンションアームの構成が大きく変更されたことで、パフォーマンスの是非はともかく、昨年から検討されたこの過激なアンダーカットエアロコンセプトの完成形が、ついに陽の目を見るかたちとなった。
さらにFW42で面白いのがフロントウイングだ。新規則への対応に各チーム様々なアプローチを見せているが、FW42ではフラップの車体中心側が広くなる形状で、メインエレメントはその下面を外側へはね上げたような湾曲面を持つ。
サイドポッドからエンジンカバーへ続くラインは、緩い膨らみをもちながらタイトに低く締め込まれ、リヤウイングへの効率の向上を狙っている。ドーサルフィンも最小限に抑えられ、言わば今シーズンのエアロトレンドをしっかりと追いかけていることがうかがえる。
 それでもFW42の全体像はFW41をベースにして、サスペンション、エアロのトレンドをつぎ足し、新規則への対処を折り込んだマシンで、若干、応急処置的に見えてしまうのは昨年のウイリアムスを見てきたことからの偏見かもしれない。

(Tetsuo Tsugawa)
関連ニュース
| 10/25(土) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート | 
| フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
| 10/26(日) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート | 
| 予選 | 結果 / レポート | |
| 10/27(月) | 決勝 | 結果 / レポート | 
| 1位 | ランド・ノリス | 357 | 
| 2位 | オスカー・ピアストリ | 356 | 
| 3位 | マックス・フェルスタッペン | 321 | 
| 4位 | ジョージ・ラッセル | 258 | 
| 5位 | シャルル・ルクレール | 210 | 
| 6位 | ルイス・ハミルトン | 146 | 
| 7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 97 | 
| 8位 | アレクサンダー・アルボン | 73 | 
| 9位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 41 | 
| 10位 | アイザック・ハジャー | 39 | 
| 1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 713 | 
| 2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 356 | 
| 3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 355 | 
| 4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 346 | 
| 5位 | ウイリアムズ・レーシング | 111 | 
| 6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 72 | 
| 7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 69 | 
| 8位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 62 | 
| 9位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 60 | 
| 10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 20 | 
| 第19戦 | アメリカGP | 10/19 | 
| 第20戦 | メキシコシティGP | 10/26 | 
| 第21戦 | サンパウロGP | 11/9 | 
| 第22戦 | ラスベガスGP | 11/22 | 
| 第23戦 | カタールGP | 11/30 | 


