スペイン人ライターのレース便り:F1から様々な耐久レースへと活躍の幅を広げるアロンソ
2019年1月17日
スペイン在住のフリーライター、アレックス・ガルシアのモータースポーツコラム。F1への活動に一区切りをつけたフェルナンド・アロンソだが、2019年シーズンはデイトナ24時間、そしてWECとまだまだレース活動への意欲は衰える気配がない。
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2018年にフェルナンド・アロンソが参戦したデイトナ24時間レースは、当時まだ発表されていなかったトヨタからのWEC世界耐久選手権への序章に過ぎなかった。
不思議なことにアロンソは、マクラーレンF1チームのCEOであるザック・ブラウン率いるユナイテッド・オートスポーツから、リジェのLMP2カーでプロトタイプクラスに参戦した。彼を優勝候補とみる者はほとんどいなかったが、プレッシャーなしに耐久レースを初体験することは、アロンソにとってまさに必要なことであり、彼は見事なパフォーマンスを発揮した。
2019年のデイトナ24時間は、アロンソにとって“元F1ドライバーとしての参戦する最初のレース”として記念となるだろう。今回の挑戦で小林可夢偉と組むアロンソだが、彼は今もトヨタのドライバーであり、2018/2019年スーパーシーズンの残りのWECレースに引き続き参戦する。その後、新シーズンとなる2019/2020年の契約を更新するものとみられている。
将来に向けて多くのことが準備されているが、アロンソの2019年の活動は、デイトナ24時間レースから始まる。正確に言えば、すべてはデイトナ24時間の公式テスト『ロア・ビフォア・ロレックス24』と最初の『予選セッション』ですでに始まっている。
実は、この“予選セッション”はデイトナ24時間レースに向けたドレスリハーサルのようなものだ。予選結果は、レースウイークエンドに向けて各チームがピットガレージの場所を選ぶ順番にしか影響しない。だがもっとも重要なことは、そこで各マシンのスピードが初めて示されることだ。
■アロンソのダカールラリー参戦は実現するか……
アロンソたちが駆るコニカミノルタ・キャデラックDPi-V.Rは、最速のマツダDPiから約1秒遅れの6番手だった。しかし、マツダのこれまでの信頼性と、24時間レースがどれだけ厳しいものになり得るかを考えれば、この結果自体は懸念することではないだろう。
ウェイン・テイラー・レーシングの10号車キャデラックDPi-V.Rは優勝候補と強く目されているものの、アロンソがWECで搭乗しているトヨタTS050ハイブリッドほどライバルにアドバンテージを持つクルマではない。つまり公式テスト後に行われた“予選”結果は予想されていたものなのだ。
しかし、アロンソは「今年は学ぶのではなく、勝ちに行く」のだと繰り返し語っている。彼はWECでこれまでのところ、まだ2度の優勝しかできていない。だから彼は1月26〜27日に開催されるデイトナ24時間の決勝レースで表彰台の最上段へ戻ることを切望しているのだ。
もちろんアロンソの2019年シーズンは、ここでは終わらず他にも多くの計画が待ち受けている。まず、WECのセブリング1000マイルとスパ・フランコルシャン6時間だ。
その後、5月の終わりにインディ500があり、6月には彼にとって2度目のル・マン24時間がある。そして、もし彼がトヨタからのWEC参戦を継続するのならば、2019年の彼の予定にはシルバーストン、富士、上海、バーレーンでの4レースが追加されるだろう。
しかしながら、これらはアロンソが2019年に行うすべてのことではない。最近、2度のダカールラリー・ウイナーであり、元WRC世界ラリー選手権PWRC(プロダクションカー選手権)王者でもあるナッサー・アル-アティヤは、カタールで開催される2019年FIAクロスカントリーシーズンのオープニングラウンドの後で、アロンソに彼のトヨタ・ハイラックスでレッスンを行うことを明らかにしたのだ。
テストは2月下旬から3月1日の間に行われるが、それはアロンソにとってトヨタ・ハイラックスでの初めてのテストとなる。スペインでの最新の噂によると、TOYOTA GAZOO Racingは、アロンソに対し2020年のダカール参戦マシンを用意する可能性があるという。
実際にダカールラリーに参戦するかどうかは、時間が経てば分かるだろう……。
(Alex Garcia/ Akarag)
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| 9位 | アイザック・ハジャー | 51 |
| 10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 49 |
| 1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 756 |
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| 9位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 68 |
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