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【レースの焦点】勝利を目指して果敢に戦い抜いたベッテルと見事な管理能力&強い精神力を示したリカルド

2018年10月31日

 レースを見終わった後、得も言われぬ心地よさに包まれたのは、メキシコの陽気なファンのおかげだろうか。

 自分たちのヒーロー、13番グリッドからスタートしたセルジオ・ペレスは着実にポジションを上げ、十分に7位を狙える活躍を見せていた。しかしレース中盤、ブレーキトラブルが彼を襲った。ペレスが姿を消すと、エルマノス・ロドリゲス・サーキットは意気消沈してしまった。

 それでも、レースを見放さないのがメキシコのファン。コース上で繰り広げられる接戦に元気を取り戻し、最後まで声援を送り続け、ゴールの後にはメキシコの勝者マックス・フェルスタッペン、2018年シーズンの勝者ルイス・ハミルトンに、惜しみない賞賛を送った。

 スタジアムセクションは、F1的には迫力に欠ける区間。それでも、F1愛に満ちた観客の存在が、ここを特別な場所にする。難しい解説など必要とせず、レースを肌で感じ取る術に長けた彼らの“祭典”に、誰もが加わりたいと思う。そんなファンに、十分に応えるレースだった。

■“ドライバーズ・オブ・ザ・デイ”に値する走りを見せた敗者たち──
 ドライバーズ・オブ・ザ・デイは、眠れない夜を超えて勝利を手にしたフェルスタッペン。

「ポールポジションの最年少記録なんて気にしていない。予選でフラストレーションを抱えたのは、ポールポジションを狙うための最適なパッケージを手にしていなかったからだ。FP2とまったく同じようにリヤがロックする問題が発生した──。すべてをベストにまとめることが必要な予選で、あまりに難しい状態だった」

「勝ちたい」気持ちのぶんだけ、悔しさが募ったと言う。このサーキットで勝つには、首位で発進することが大切だったから。レッドブルで勝つためには、チャンスの大きなこのサーキットを“逃す”わけにはいかなかったから。

 そんな気持ちのすべてを、スタートに込めた。結果は大成功──。元来、自分は“緊張”というものを経験したことがないのだとフェルスタッペンは言う。

「スタートの瞬間は、たしかに一番集中する。でも、それは緊張とは違う」

 クリーンな空気のなかで走る主導権を得て、2年連続のメキシコ制覇に向かって順調に周回を重ねた。彼が言うとおり、簡単な勝利など存在しない。それでも、ライバルと比べても最もスムースなレースを走って勝利を手に入れた。



レース

4/11(金) フリー走行1回目 20:30〜21:30
フリー走行2回目 24:00〜25:00
4/12(土) フリー走行3回目 21:30〜22:30
予選 25:00〜
4/13(日) 決勝 24:00〜


ドライバーズランキング

※日本GP終了時点
1位ランド・ノリス62
2位マックス・フェルスタッペン61
3位オスカー・ピアストリ49
4位ジョージ・ラッセル45
5位アンドレア・キミ・アントネッリ30
6位シャルル・ルクレール20
7位アレクサンダー・アルボン18
8位ルイス・ハミルトン15
9位エステバン・オコン10
10位ランス・ストロール10

チームランキング

※日本GP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム111
2位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム75
3位オラクル・レッドブル・レーシング61
4位スクーデリア・フェラーリHP35
5位ウイリアムズ・レーシング19
6位マネーグラム・ハースF1チーム15
7位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム10
8位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム7
9位ステークF1チーム・キック・ザウバー6
10位BWTアルピーヌF1チーム0

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