最新記事
- レッドブルCEO、ホーナーの功績に感謝も「歴...
- 【2025年F1トップ10ドライバー】8位アロンソ...
- スペインGPを失うバルセロナに対し、F1はベル...
- メルセデス移籍の噂を振り返るフェルスタッペ...
- ブリアトーレやアロンソが証言台に呼ばれる可...
- 『可変圧縮比論争』はF1における典型的な大惨...
- F1パワーユニット規則の抜け穴を巡るふたつの...
- 【2025年F1トップ10ドライバー】9位アルボン...
- ルクレールの元レースエンジニア、耐久レース...
- 角田裕毅が「ファンの力をすごく感じることが...
- 30年以上にわたってF1を走り続けたルノー製エ...
- レッドブルとの成功は「ピュアに勝つことを目...
F1日本GP技術解説(2):フェラーリよりもコンパクトにまとめたホンダ製バッテリー
2018年10月16日
F1の開発はとどまるところをしらず、毎グランプリ、新しいパーツが導入されている。F1iのテクニカルエキスパート、ニコラス・カーペンティアーズが日本GPで展示されたホンダパワー製ユニットのバッテリーを紹介、分析する。
———————–
F1第17戦日本GPの鈴鹿で展示されたパワーユニット『RA618H』だけでなく、ホンダ製パワーユニットのバッテリーも要注目だった。特筆すべきは、そのコンパクトさである。フェラーリSF71Hに搭載されているものと見比べると、いかに小さいかがよくわかる。
6月の第7戦カナダでのスペック2に続き、第16戦ロシアで投入したスペック3は、パワーの増大には確かに成功したようだったが、問題も出ていた。ホンダの得意分野だったはずのドライバビリティに、ドライバーの不満が集中したのだ。トルクの駆動系への伝わり方が、時に唐突かつ乱暴だった。それもあってロシアGPでの予選レースは、旧バージョンに戻すことを強いられた。
翌週に迫った地元日本GPに再投入するべく、ホンダは日本とイギリスの両ファクトリーで、最適なマッピングを模索し続けた。ある一定の周波数域で異常振動が発生するオシレーション(共振)症状を、何とか解消しようとしたのだ。しかし鈴鹿では予選当日のフリー走行にいたっても、ガスリーは「シフトアップの際に、依然としてオシレーションが出る」と訴えていた。
そのため予選本番では、スペック3本来の性能を発揮するアグレッシブなパワーモードを封印して走らざるをえなかった。ホンダは予選後にFIAにマッピング変更を申請し、いったんは承認される。しかしレース直前のグリッド上で、変更申請は公式に却下された。
それもあって鈴鹿決勝レースでのトロロッソ・ホンダは、満足な結果を残すことができなかった。しかしスペック3の性能向上は、2台揃ってQ3に進出したことも見ても間違いない。一方でオシレーションの問題は、「まだ完全には解消し切れていない」と、田辺豊治テクニカルディレクターは日本GP直後に言明していた。
「共振だけでなく、低回転域でのトルク配分にもまだ改良すべき点は多い。次戦アメリカGPまでに、十分に改善して行くつもりです」
ホンダ製パワーユニットの最新仕様はまだ信頼性において完璧なレベルになく、パワーにしてもようやくルノーを超えたかどうかというところだ。しかし今季トロロッソと組んでからのホンダは、不必要なプレッシャーから開放されたからか、あるいはこれまでの過ちから多くを学んだからか、のびのびと我が道を進んでいるように見える。
(Translation:Kunio Shibata)
関連ニュース
| 12/5(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
| フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
| 12/6(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
| 予選 | 結果 / レポート | |
| 12/7(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
| 1位 | ランド・ノリス | 423 |
| 2位 | マックス・フェルスタッペン | 421 |
| 3位 | オスカー・ピアストリ | 410 |
| 4位 | ジョージ・ラッセル | 319 |
| 5位 | シャルル・ルクレール | 242 |
| 6位 | ルイス・ハミルトン | 156 |
| 7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 150 |
| 8位 | アレクサンダー・アルボン | 73 |
| 9位 | カルロス・サインツ | 64 |
| 10位 | フェルナンド・アロンソ | 56 |
| 1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 833 |
| 2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 469 |
| 3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 451 |
| 4位 | スクーデリア・フェラーリHP | 398 |
| 5位 | アトラシアン・ウイリアムズ・レーシング | 137 |
| 6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 92 |
| 7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 89 |
| 8位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 79 |
| 9位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 70 |
| 10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 22 |
| 第20戦 | メキシコシティGP | 10/26 |
| 第21戦 | サンパウロGP | 11/9 |
| 第22戦 | ラスベガスGP | 11/22 |
| 第23戦 | カタールGP | 11/30 |
| 第24戦 | アブダビGP | 12/7 |


