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イタリア有力紙、フェラーリF1の成績低迷は元会長マルキオンネの死去が発端と報道

2018年10月9日

 フェラーリF1チームはイタリアGP以降パフォーマンスが落ち込んでおり、セバスチャン・ベッテルのタイトル獲得への望みが薄くなりつつあることに、パドックは戸惑いを見せている。だがイタリア国内では、低迷は元会長セルジオ・マルキオンネの死去に端を発していると見る向きがあるようだ。


 モンツァではお粗末なチーム戦略とベッテル自身のミスによってポイント獲得を果たせなかったフェラーリだが、続くシンガポールでは、ライバルのメルセデスと比べてパフォーマンスが落ち込んでいることが明確に見て取れた。


 フェラーリのSF71Hと、ツインバッテリーシステムに対するFIAの監視がチームの成績低迷につながったのではないかという噂もある。報道によればマシンにはふたつ目の監視センサーが加わっているが、F1レースディレクターのチャーリー・ホワイティングは、その目的を説明するつもりはないと言う。


「もし私が話せばフェラーリのマシンについて解説せざるを得ず、他のチームがその内容について理解を深めることになってしまう。私がそうした事態を引き起こす訳にはいかない」とホワイティングは述べた。


 ルイス・ハミルトンも、フェラーリが突然調子を崩した理由が分からずに困惑するひとりだ。


「こんなことになるとは思わなかった」と、ハミルトンは日本GPで語った。


「シーズン中盤までの彼らはとても強かったし、モンツァでもまだすごく強かった。それなのに、シンガポールから徐々に弱くなり始めた」


「その答えが僕には本当に分からないんだ。セバスチャンのところへ行って聞くべきだよ」


 しかし、イタリアのCorriere della Sera紙と同紙のダニエレ・スパリッツィ記者は、チームの現状を今年の夏に死去した元会長セルジオ・マルキオンネと結びつけて考えている。


 スパリッツィ記者が「フェラーリ内部の勢力均衡管理人」と評する経営トップの死で、その座は必然的に空席となった。だが何よりも、これによってチーム内部におけるふたつの派閥の政治的な権力闘争も顕在化した。


 伝えられるところでは、一方にはチーム代表のマウリツィオ・アリバベーネ、そしてもう一方にはテクニカルディレクターのマッティア・ビノットがおり、いずれの陣営もスクーデリア全体に影響力を及ぼそうと企てているのだという。


 スパリッツィ記者は「両者の関係は過去になかったほど希薄になってしまった」と語った。



この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(autosport web Translation: Yasuo Miyake/AKARAG)


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